Monthly Archives: March 2020

救急車

外出禁止も早10日目。10日も立つと皆慣れてきて、16時にはきっちり家にいるはず。

と思うのですが、今日もやっぱり大量に16時にまだ外にいる車があった模様。月末とは言え、なぜ。。。

それはともかく。あちらを見てもこちらを見てもあまり明るい話題がない中、海外にいる日本人として「コロナ!」と言われずにすみそうな?ちょびっといい話。

新型コロナウィルス対策用にと、グアテマラでは大企業がこぞって政府にドネーションを行っておりますが、先日あったのはこれ。

グアテマラでトヨタの輸入販売を行っているコフィーニョ・スタールがトヨタの救急車を3台を政府に寄付。車体には「CODIV-19用救急車」と書かれており、中にあるのは担架と酸素ボンベ。

この救急車が救急車として輸入されたものなのか、グアテマラでハイエースを改造したものなのかは不明ですが、感染の危険が高いとされる患者さん専用の救急車の存在は心強い。3台で足りるのかと言われると、ま、そりゃ心許ないわけですが。

これでトヨタに続いてニッサンとかホンダとかボルボとかメルセデスとかBMWなんかも3台ずつ自車版救急車を出したら数も増えるし楽しそうだなぁ。「すみません、メルセデスの救急車でお願いします」なんてオーダーできたら、注文が殺到しそうだ。

いろいろな物がデリバリーで売買できるようになったとは言え、流石に車はそんなわけにはいかないので売り上げガタ落ちだと思うと言うか、実際には売り上げゼロのはずなんですが、そんな企業が安くはない救急車をポンと出してくれるのは、何とも気前のいい話です。政府と経済界の関係が良好だからと言うのはもちろんあるのでしょうが。

20年ちょっと前まで内戦やってた国だから、非常時というものに慣れているのかも?慣れすぎちゃうとまた交通渋滞、ってことになるのかもですが。

外出禁止は延長されたけれど

予想されていたことではありますが、16時から4時の外出禁止が4月12日、復活祭まで延長されました。元々セマナサンタの週はほぼ誰も仕事しないからいいだろ!って意味も含めて、復活祭の後に皆復活しよう!!!

。。。なんてうまい話ではないとは思うのだけれど。

先週の金曜日もグアテマラシティは結構な交通量でありましたが、本日30日の月曜日の午後は真面目に渋滞。

しかも15:30頃にはパラパラと雨まで落ちてきて、16時の外出禁止スタート時間に間に合わなかった人が多数いた模様。いやいやいや。。。

明日は月末ということもあるのでしょうが、今週から仕事を再開する職場もあるようです。ええ、今でも「仕事禁止」というのは続いているのですが、大統領が「ショッピングモールみたいな、大勢が集まる人は困るが、チョニータ小母さんの靴屋みたいな小規模事業所だったら大丈夫」、なんて言うから、皆こぞってチョニータ小母さんの靴屋に殺到した。。。

まさか。

ウチはチョニータ小母さんの靴屋並みの事業所だと思う人たちが仕事を始めたわけですね。加えて、公共交通機関がまだ停止しているので、車で移動せざるをえない。こうして道路が車であふれ返ったようです。月末の明日はもっと車が増える。。。のか知らん。

本日は珍しく大本営発表。。。じゃなくて政府のコロナウィルスに関する発表がありませんが、グアテマラシティに用意された感染者用の専門病院に、現在治療中の患者さんたちが搬送されました。

救急車が守っているのは車間距離かソーシャル・ディスタンスか。。。外出禁止となっている時間帯なので流石の渋滞もどこかへ行ってしまいました。転院となったのは15人、10人はまだビジャ・ヌエバの病院で治療中だそうですが、3人が集中治療室にいると言うことで心配ではあります。

巷では渋滞も帰ってきて、平常が戻りつつあるような雰囲気もありますが、一方で海外から帰国するグアテマラ人も増えており、当然感染者数は増加することが予想されます。

昨日感染が見つかった人の中には、アメリカから不法滞在で強制送還された人がいたそうですが、アメリカはこの状況下でも「不法移民の強制送還をやめない」宣言しており、受入国、早い話がグアテマラとエルサルバドルとホンジュラスの受け入れ能力があっという間にパンクしたり、コントロール仕切れなくなる可能性だって高いのでは。

ここまではうまいこと感染の蔓延を防いでいるグアテマラですが、そろそろ体力なくなりそうな気がしないでもなく、心配です。

ついでですが、この期間中、デリバリーで細々と営業を続けるレストランやお店の支援の意味もあって時々お願いしているのですが、どんなものがあるのかを探すのがなかなか大変で、取り急ぎまとめて見ることにしました。それがこちら。私の家の近くから始めているので、地域が若干偏っています(笑)。この期にデリバリーを始めたところも多く、食べ物以外にも結構いろんなお店が参入しているようです。昨日だったか、ベッド販売の専門店がデリバリー始めたと書いてたような。。。でもベッドは元々デリバリーしてもらう物ではあったような。。。

グアテマラはAmazonも楽天もないから、誰かポータル作ればイケルんじゃないでしょうか。どなたか、興味ありませんか?

 

帰ってきたリバーシブルレーン

基本、労働禁止命令が続いているグアテマラですが、そうは言ってもやらなきゃいけないことはあるわけで。そんな大切なことの一つがお給料をもらうこと。週払いの人のお給料日は今日金曜日。

給料日じゃないけれど出勤日であった今日、朝思いがけずに渋滞があり、ちょいとビックリ。もっともこれは途中で検問やってたからだったのでありました。何で検問やってたかは不明ですが、帰宅の時にもあったのでとりあえず一日中やってたんでしょうね。

もっとビックリしたのは帰宅時の渋滞。通常の渋滞ほどではありませんでしたが、それでも途中からノロノロ運転になっていて、更にビックリしたのは我が家付近のリバーシブルレーンが復活していたこと。

そのリバーシブルレーンを走ってる車からのビデオ。右側の席は助手席ですので、念のため。通常の車線がノロノロ運転なのにリバーシブルレーンはスイスイだったようです。私はこのビデオの付近は通らないので、一体どこまで渋滞していたのかは不明であります。

それにしても懐かしい。懐かしいぞ、渋滞。とちょっと思ったけれど、すぐにうんざり。どうしてこんな時まで渋滞になるんだ、ここは!

まあ。。。16時に外でうろうろしていたらタイホされちゃうからね。いやでもまだ14時過ぎたばっかりだったと思ったが。。。

それはともかく。本日はコロナウィルス陽性患者が新たに7人確認されておりますが、いずれも国外からグアテマラに帰ってきて、検疫のための隔離中であった人たちだそうです。帰ってきたのに陽性反応では辛いなぁ。感染症だから、家族にも会えないのだろうし。

現在の夕方・夜間の外出禁止令は3月31日までですが、こうやって患者さんが更に増えている状況下では解除する理由がないような。なので少なくともセマナサンタまではそのままの夜間外出禁止が続くのではないかと予想しますが、さて。

政府広報

本日19時から大統領の「新型コロナウィルスについてのステートメント」が流れるという話が今朝方流れ、うむむ、今日は一体何だろうと思ったら19時を大幅に過ぎて19時17分くらいから始まりました。

これがそのビデオ。冒頭6分くらいはなーんもなし。その後何か始まったと思ったら、政府広報なのか、これ。パルケ・デ・インドゥストリアに完成したばかりのコロナウィルス対策病院が写っています。感染したらこういう窓のないところでずーっと過ごすことになるのか。

と思ったらやっぱり気をつけなきゃ、という気になりました。

ウルグアイでしたっけ、スタジアムを病院に改装しているとかいう話で、あちらもこちらも器は大きいしアクセスは良いのでしょうが、どっちもトイレ少ないんじゃない?せめてWiFiはあるのかしらん。やっぱりコロナウィルスにはかからないにこしたことなさそうです。

そしてその病院案内が終わった後でCMのように出てくる企業のロゴ。これはこの病院開設や検疫などの協力企業。先日海外から空路チャーターで帰国するグアテマラ人のグループがいるのですが、この人たちは現在定期便のフライトのない空港ターミナルで検疫中。こういう人たちに食事を提供しているのもこういった「協力企業」であります。

さて、その政府広報が終わったと思ったら、大統領広報が続きまして、その後ヤーっと本番が始まるという。その間一体何をやってたんだろう。交通渋滞と言う言い訳はできませんからね!

さて今日のステートメントは「今のところ隔離政策が順調だ、良かった」というのが最初で「国会は何をやっとるんだ、けしからん」というのはどうやら感染症対策で忙しいはずの保健省の担当者を国会に召喚したことその他諸々、最後が貧困者対策、という内容でした。

貧困対策が出てくるということは、やっぱり外出禁止が長くなるんだろうな。。。

グアテマラのコロナウィルス感染が現在のところはさほど多くないのは事実(本日までで25人)ではありますが、この先も同じようにコントロールできるとはとても思えないのもまた事実。

パルケ・デ・ラ・インドゥストリアの他、国内数カ所の臨時の専門病院を準備中ですが、この病院を使わないで「準備はしたけれど、杞憂だったね」ってことになってくれればとーーても嬉しいのですが。

世界のあちらこちらから窮状を訴えるビデオがアップロードされており、見るだけで辛くなります。最前線で治療にあたる医師や看護師、技師らが持ち堪えてくれるようにと願いつつ、ニューヨークの現場からのビデオを貼り付けておくことにします。

外出禁止令を破る人たち

16時から4時までの外出禁止ももう4日目。外出できる時間も #QuedateEnCasa(外に出ないで) ということになっているのではありますが、朝の日の出の頃の気持ちいい今日この頃、やっぱり一走り出かけずにはいられません。騒音が少なく、空気も心なしか澄んでいるような。こんなこともないとねぇ。

それにしても、相変わらず外出禁止の間に外にいて逮捕される人が後を絶たないようです。初日ほどではないけれど、昨日でも500人くらいでしたか。今日は今日とてこんな人たちが。

まずは恒例国会議員。この4日の間に2人目、しかもやっぱり酒酔い運転。このビデオで警官が「右手を上げて」などと指示していますが、言ってることがどうも理解できていない模様。それにしても、どうしてビデオが存在していてSNSに流れているの。

昨夜、国会では「コロナウィルスによる労働禁止で経済活動が停滞しているため、電気、電話、水道、インターネット代等の支払いを猶予する」という提案が出されていたのですが否決され、本日は「中小零細企業のための経済支援」が可決されたと思ったら「政治的活動をしている者だけが申請できる」というわけのわからない条件が付いていて、与党を含む国会議員への世間の目は非常に厳しくなっています。こんな時でも酒を飲むことと私腹を肥やすことしか頭にないのかい。

残念なことにこの議員は不逮捕特権を持っているので逮捕されないのみならず、酒酔い状態のまま運転して行ったのでありました。

なんじゃそりゃ!

この議員が検問にあったのはグアテマラシティの南にあるビジャヌエバ市でしたが、今日は同じビジャヌエバでもう1件こんなのが。

外出禁止の時間帯に走っていた車が交通警察に止められたのでありました。乗っていたのは青年男女。女性は3月23日にマドリードを出発、メキシコ経由でグアテマラに帰ってきたところだそうです。

ところがところが。パスポートの写真をご覧あれ。メキシコ国境を出たのが3月25日、グアテマラに入ったのが3月26日。ん?今日は3月25日じゃなかったっけ。明日帰国した、のか?どういうこっちゃい。

現在メキシコとグアテマラの国境は開いていますが、グアテマラに入国できるのはグアテマラ人及び居住ビザを持つ外国人のみで、入国した人はすべて14日間の検疫措置となっており、この女性は検疫措置を無視してここまでやって来たのでありました。

車を運転していた男性の方は、実は既に検疫措置で自宅隔離実施中。にもかかわらず、自宅を出て車を運転して国境まで女性を迎えに行って帰ってきたところなのだそうで。

どこの金持ちのガキやねん!!!

グアテマラでは現在1000人以上が検疫措置の対象となっており、当初は各人に見張りの警官が付いていたし、保健省の人が来たり電話で在宅の確認をしていたそうですが、さすがにもう無理。国によっては「強制」で軍用基地などに隔離するところもありますが、グアテマラはそこまでしなかったんですよね。その結果がこれかい。

どんだけ「家から出るな」キャンペーンやっても、こういう人がいたら台無しです。この2人はビジャヌエバの国立病院送りとなっておりますが、できれば手錠付きとかで隔離して欲しいくらい。加えて、どうして明日の日付の入国印持ってるんだとか、どうやって検疫逃れたのかとか、そういうところもキッチリ調べていただかないと。

それにこういうヤツがいると「国境完全閉鎖」とか「24時間外出禁止」になりそうなのが心配です。

その24時間外出禁止で国ごとロックアウト中のお隣エルサルバドルでは、本日市中感染が確認されています。エルサルバドルは外国帰りは所定の場所(軍基地)にて検疫実施なのですが、市中感染が確認されたのは自宅検疫(待機措置)となっていた2人。というのは「疑わしきは基地送り」というのを決定する前から自宅検疫措置にあったからだそうですが、この2人が他人と接触しなかったか、外出しなかったかを現在追跡中で、ここで疑わしい人が出てきたら皆基地送りなのかしら。。。

エルサルバドルはグアテマラより感染者が少ない状況でより厳しい措置を取っていましたが、それでもやっぱり完全に抑えることは難しい。。。グアテマラはギリギリのところで粘っていますが、今回のケースみたいなのがあるとあっさり崩されてしまいます。

というわけで、明日も大人しく自宅待機なのでありました。

グアテアラート

何でも、政府の肝煎りで作ったアプリらしいです。

その名もグアテアラート(Alerta Guate)。コロナウィルス関連のオフィシャルな情報がこのアプリでまとめて見られる!のだそうな。

オフィシャルな情報の他、救急電話にワンタッチでかけられるとか、アラートがなったりするんだそうです。自宅を登録しておけば、外出禁止の時間に外出していたらすぐに把握されそうだ(笑)

アレハンドロ・ジャンマティ大統領自らがプロモーションを担当しております。

それにしても、こんなの作ってるなんて全然知りませんでしたよ!びっくり。

このアプリ、開発終わってで近日中と言うか数時間のうちにiOSとAndroidの両方でダウンロードできるようになるそうです。

と言うわけで探して見たら。。。iOSはまだですが、Android版はもう出ていました。アプリ開発にイスラエルとGoogleの協力を得ていると言う話ですから、然もありなん。。。

Screenshot_2020-03-24 Google Play

一番左の半分切れているのがポータルで、隣が「当局からのお知らせ」、それから「緊急時の音声アラート」ですがサンプルにはコロナウィルス ではなく地震のアラートが表示されておりますな。最後が「救援依頼」。メッセージを送るようになっているので、洪水にあって動けないとか、土砂の下で身動き取れないとか、そういう時に使うのかな。。。

コロナウィルスに限って言えば、このアプリの必要性というのはあまり感じないのですが、自然災害であれば話は別。グアテマラは災害の多い国ですし。というか、元々自然災害用に開発していて、このタイミングでちょうどコロナウィルス問題が起こったという方が正しいのかも。

もう少しいろんな人がダウンロードして、使い勝手やら何やら検証された後で、インストールするかどうか決めようかしら、と考えています。

なので皆さん、試しにダウンロードして使って見てくださいませ。

夕方・夜間外出禁止

米大陸で唯一コロナウィルス感染者のいなかったベリーズでしたが、本日感染者1名が確認されたそうで、これで米大陸では感染者のない国はゼロ、となりました。カリブまで含むとまだ残ってるところはあるんじゃないでしょうか。

グアテマラでは昨日から夕方16時から翌朝4時までの外出禁止令が出ています。現在は29日までとなっていますが、1週間で事態が好転するのか?と言われればそうとは思えず、この外出禁止令はもっと続くか、もっと長い時間になるのではないかしらん。。。と思うといささか気が重いですが、そんな中でも未だに市中感染が報告されていないのは幸いなことです。

さて、その外出禁止令初日に、外出していたとして逮捕された人約900人。なんでや!!!

警察が積極的にパトロールしたってこともあるんでしょうが、多いなぁ。警察がパトロールするのは主要な道路だけだろうに。

逮捕された人の中にはこんな人も。

オフロード四輪の中にいるのは与党の国会議員。

警官 「外出禁止中ですけど、何してるんですかぁ?」
議員 「ワシはな、いやその、ちゃんと君たちが仕事をしているのか確認に来たんだよ」
警官 「お酒くさいですが、大丈夫ですかぁ?」
議員 「何を言うとるんだ、失礼なヤツだな。ワシは議員や、酔っぱらうわけないやん」

と言う会話があったかどうかは知りませんが、この後議員は逮捕されて留置所へと連行されていったそうです。議員はこういう時こそ率先して自宅待機するか、国民のために何ができるかを考えるべき、ですよね?

それはともかく、ラテンアメリカはまだオーバーシュートまでは行っていない内に既に外出禁止令を出しているところも多く、それが今のところ功を奏しているようですが、いつまで続ければいいんだ?って言う先が見えない感がなんとも嫌な感じです。

長く続けば多くの会社や個人が耐えられないだろうし。。。コロナウィルスには感染しなくても、別の理由で亡くなっていく人が出てしまうのでは。。。なので営業できる業種とかを日替わりにしてはどうだろう?とか思ったりしますが、色々難しいのだろうな。心配ではあります。

悪いことばかりではない、はず。

交通量が減って大気汚染が減っているんじゃないかと思われるグアテマラシティ。なんと美しい黄昏。実物を見てみたい気は、確かにするんですけれども。