16時から4時までの外出禁止ももう4日目。外出できる時間も #QuedateEnCasa(外に出ないで) ということになっているのではありますが、朝の日の出の頃の気持ちいい今日この頃、やっぱり一走り出かけずにはいられません。騒音が少なく、空気も心なしか澄んでいるような。こんなこともないとねぇ。
それにしても、相変わらず外出禁止の間に外にいて逮捕される人が後を絶たないようです。初日ほどではないけれど、昨日でも500人くらいでしたか。今日は今日とてこんな人たちが。
まずは恒例国会議員。この4日の間に2人目、しかもやっぱり酒酔い運転。このビデオで警官が「右手を上げて」などと指示していますが、言ってることがどうも理解できていない模様。それにしても、どうしてビデオが存在していてSNSに流れているの。
昨夜、国会では「コロナウィルスによる労働禁止で経済活動が停滞しているため、電気、電話、水道、インターネット代等の支払いを猶予する」という提案が出されていたのですが否決され、本日は「中小零細企業のための経済支援」が可決されたと思ったら「政治的活動をしている者だけが申請できる」というわけのわからない条件が付いていて、与党を含む国会議員への世間の目は非常に厳しくなっています。こんな時でも酒を飲むことと私腹を肥やすことしか頭にないのかい。
残念なことにこの議員は不逮捕特権を持っているので逮捕されないのみならず、酒酔い状態のまま運転して行ったのでありました。
なんじゃそりゃ!
この議員が検問にあったのはグアテマラシティの南にあるビジャヌエバ市でしたが、今日は同じビジャヌエバでもう1件こんなのが。
外出禁止の時間帯に走っていた車が交通警察に止められたのでありました。乗っていたのは青年男女。女性は3月23日にマドリードを出発、メキシコ経由でグアテマラに帰ってきたところだそうです。
ところがところが。パスポートの写真をご覧あれ。メキシコ国境を出たのが3月25日、グアテマラに入ったのが3月26日。ん?今日は3月25日じゃなかったっけ。明日帰国した、のか?どういうこっちゃい。
現在メキシコとグアテマラの国境は開いていますが、グアテマラに入国できるのはグアテマラ人及び居住ビザを持つ外国人のみで、入国した人はすべて14日間の検疫措置となっており、この女性は検疫措置を無視してここまでやって来たのでありました。
車を運転していた男性の方は、実は既に検疫措置で自宅隔離実施中。にもかかわらず、自宅を出て車を運転して国境まで女性を迎えに行って帰ってきたところなのだそうで。
どこの金持ちのガキやねん!!!
グアテマラでは現在1000人以上が検疫措置の対象となっており、当初は各人に見張りの警官が付いていたし、保健省の人が来たり電話で在宅の確認をしていたそうですが、さすがにもう無理。国によっては「強制」で軍用基地などに隔離するところもありますが、グアテマラはそこまでしなかったんですよね。その結果がこれかい。
どんだけ「家から出るな」キャンペーンやっても、こういう人がいたら台無しです。この2人はビジャヌエバの国立病院送りとなっておりますが、できれば手錠付きとかで隔離して欲しいくらい。加えて、どうして明日の日付の入国印持ってるんだとか、どうやって検疫逃れたのかとか、そういうところもキッチリ調べていただかないと。
それにこういうヤツがいると「国境完全閉鎖」とか「24時間外出禁止」になりそうなのが心配です。
その24時間外出禁止で国ごとロックアウト中のお隣エルサルバドルでは、本日市中感染が確認されています。エルサルバドルは外国帰りは所定の場所(軍基地)にて検疫実施なのですが、市中感染が確認されたのは自宅検疫(待機措置)となっていた2人。というのは「疑わしきは基地送り」というのを決定する前から自宅検疫措置にあったからだそうですが、この2人が他人と接触しなかったか、外出しなかったかを現在追跡中で、ここで疑わしい人が出てきたら皆基地送りなのかしら。。。
エルサルバドルはグアテマラより感染者が少ない状況でより厳しい措置を取っていましたが、それでもやっぱり完全に抑えることは難しい。。。グアテマラはギリギリのところで粘っていますが、今回のケースみたいなのがあるとあっさり崩されてしまいます。
というわけで、明日も大人しく自宅待機なのでありました。