昨日は仕事の後とっとと帰ってブログを書くつもりだったのですが、午後になって小僧から「今日21時に大学に迎えてに来て〜」と電話があり、心優しい私は迎えに行ったのでありました。仕事が終わるのが17時ですから、一度帰宅してさっと夕食とって迎えに出るのも不可能ではないのですが、いっそのこと映画でも見るか!
というわけで行ってきたのがブラピ主演というか、ブラピのブラピによるブラピのための映画、「父をたずねて三億里」的な「アド・アストラ」。スペイン語タイトルもAd Astraですが、これはラテン語でTo the starsという意味なのだそうで。地球外の知的生命体探索のために海王星へと出かけ死亡したと思われていたブラピの父親が生きており、海王星から地球にまで深刻な影響を及ぼすサージを引き起こしていた、という途方もない理由でブラピがサージを止めるために海王星へと行くのでありました。
ストーリーそのものは荒唐無稽ではありますが、最初から最後までブラピの内面を描くための映画なのだから、ストーリー云々を言うのは野暮なのでしょう。陰影のくっきりとした素晴らしい映像はホイテ・ヴァン・ホイテマ。ブラピのしわもくっきりでしたが、私はブラピと同世代なのであまり言いますまい。ブラピの代表作の一つにはなりそうです。
映画終了は20時だったのですが、そこはシネコンもあるモールでして、昨日はちょうどオクトーバーフェストの会場ともなっておりました。日本でもしばらく前から行われているというオクトーバーフェスト、グアテマラでも5年くらい前からですかねぇ、行われるようになっていますが、元々は輸入ビールの販促が目的であった模様。
グアテマラのビールと言えばカスティーヨ一族が長年築いてきたガーヨ(Gallo)が長い間独占していましたが、2003年くらいですかねぇ、カスティーヨ一族が仲間割れして、ガーヨ系カスティーヨと非ガーヨ系カスティーヨに分かれたのでした。
非ガーヨ系はリオという名のビール会社を設立、グアテマラ内ではペプシの製造・販売を行っているマリポーサという会社と手を組みましたが、ビール会社はやがてAmBevというアメリカ大陸の多くの国にビールを販売している会社と提携。AmBevの親会社はアンハイザー・ブッシュ・インベブというベルギーに本拠地があるビール会社だったのでありました。
というわけで、非ガーヨ系カスティーヨがガーヨ王国の牙城を崩そうと海外のビールをどんどこ輸入して、ついでにオクトーバーフェストなんてのも始めた、のでありました(あー長かった)。もっともガーヨ系もこれに乗っかってオクトーバーフェストを始めまして、私が遭遇したのはガーヨ系オクトーバーフェストだったのでありますが。一緒にやったりはしないのね。
カスティーヨさん一族の仲違いがなければオクトーバーフェストなんてのもなかったのかなーと思うとなかなか感慨深いものがあるような、ないような。どうせやるならモールでやるんじゃなくて野外でやればいいんじゃないかと思うのですが、10月はまだ結構雨の日も多いグアテマラ、やっぱり手軽に人が集まるモールでこじんまりやるのがお手軽なのかも。
と人混みをかきわけて車に乗り込むと小僧を拾いに行ったのでありました。モール周辺は車が路駐していましたが、それ以外は混雑なし(除く大学構内)。ん?ビール飲んだ後、車で帰るつもりなの、この人達??この後はこの付近には近寄るまい…。
当の小僧はあるはずだった試験がなくなって予定より少し早く終わったのですが、家に着いたのは21時過ぎ。長い一日ではありました。