Category Archives: 風物詩

灰が止んだ

今日は本を読んでたら遅くなってしまったのでささささささーっと(Gみたいだな)書いておこうかと。

まず、昨日首都方面に派手に灰を降らせてくれたパカヤ火山ですが、今日は興奮状態も収まったようで、空港も無事再開となりました。またいつ怒り出すかわかりませんが。

灰かぶり

ウチの庭の花にも細かい灰が落ちていました。これくらい細かい灰であれば、水で流せば大丈夫。以前グアテマラシティに降った灰はもっと大粒だったから大変だったんですよね。

上のビデオには空港の滑走路をホウキで掃き掃除している兵士が写っています。航空局やグアテマラシティも人手を出していたようですが、何といってもホウキでの作業ですから、大変だったでしょうねぇ。

という訳で、安心してグアテマラへおいでませ!

もっとも今年はセマナサンタのプロセシォンも中止となっており、盛り上がりには欠けますが。

そう言えば毎年グアテマラ市は1区で長い長いアルフォンブラを作っていますが、今年はそれをやらずにそれぞれが自宅でアルフォンブラを楽しもう!ということでアルフォンブラキットを頒布していたようです。

中身はマニュアル、着色されたおが屑5種、型2枚、霧吹き1個。これさえあれば、誰でもお手軽にアルフォンブラ作りが楽しめるという。これはでもなかなかいいですねぇ。家族で楽しめそう。

これに触発されて、私もやってみましたよ、アルフォンブラ作り。あつ森だけど。

Alfombra de Semana Santa

どうだ!

アルフォンブラに加えて、脇には白と紫の花でセマナサンタっぽさを醸し出してみました。来年はもちっとバリエーションが作れるようにしよう(今から既に来年の目標)。

悪魔を焼く日

12月7日と言えば、悪魔焼きの日。カトリック教会は12月8日を無原罪の聖母の日として祝うのですが、その前夜にこの無原罪の聖母の悪魔に対する勝利を記念して、グアテマラでは悪魔を燃やすという風習があります。

いつ頃始まったものなのかは知りませんし、紙製のハリボテの悪魔をゴミとともに燃やして爆竹を投げ込むのもいかがなものかと思いますが、年に一度の風物詩的な行事であるのは間違いありません。

毎年話題になるのが、今年のアクマ。ピニャータ屋には大小様々な悪魔が並びます。このアクマくん、マスクしたバージョンなんかもあっったりして、ちょっと可愛らしい。むしろ燃やすのが勿体ないくらいです。

悪魔に並んで大◯領とか国会◯長の悪魔バージョンピニャータもあったりしますが、売れたんでしょうか。悪魔と政治家が一緒に売られているのは近年の傾向ですが、何とも馴染んでいるような…。

グアテマラシティ5区で行われた大悪魔焼きの準備。ご近所さんがわらわら集まっていて、ソーシャルディスタンスはどうしたんだ。それにしても大きな爆竹を持っていますねぇ。

悪魔を焼くのは18時。この時間になると、あちらこちらで爆竹が鳴り響き、悪魔(とゴミ)に火がつけられ、ついでに花火も打ち上げられるのであります。先ほどの大悪魔もこれこの通り。あっという間に燃え尽きて、ゴミだけが残るのでありました。

こうして悪魔は退散し、明るい明日がやって来る…んだといいですけれどもねぇ。

お墓参り

11月1日は諸聖人の祝日です。日本のお盆と同様、グアテマラでは多くの人がお墓参りに行きます。今年は11月1日が日曜日なので、通常ならこの週末は墓参りウィークデーとなるのですが、コロナウィルスがまだまだ猛威をふるっている昨今、10月31日から11月2日までの3日間、国内の墓地は公設・私設も含めていずれも閉鎖となります。

それ以外の日であれば日中は墓参りが可能。ただし、墓地にはコロナ信号に応じた入場制限ありで、一家族5人までで、一家総出でお墓参りというのは難しいかもしれません。分散して墓参りにおいでませ、ってことなのでしょうが、基本的にはやはり週末に出かける人が多いでしょうから効果のほどは良くわかりません。

制限は他にもあり、滞在時間は30分まで、ソーシャルディスタンス遵守、マスク着用、アルコール持参、食事や飲料の持ち込みは禁止。加えて墓地周辺での飲食物の販売も禁止されています。

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これは3年前の11月1日、スンパンゴの墓地で撮ったもの。右側の小さな建物のように見えるのがお墓で、1つのお墓に何人もの遺骸が埋葬されるようになっています。土葬なので、遺骸が多いとお墓も大きくなるのでありますね。

この日、一家でお墓を訪れ、花輪などで飾り付け、亡くなった人と一緒に食事をしたりするのです。お墓を訪れる人にとっても、訪れてくるのを待っている亡くなった家族にとっても寂しい年となりそうです。

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同じくスンパンゴの凧揚げ会場。今年はこのイベントも行われないようで、ますます寂しい諸聖人の日なのでありました。

長い一日

昨日は仕事の後とっとと帰ってブログを書くつもりだったのですが、午後になって小僧から「今日21時に大学に迎えてに来て〜」と電話があり、心優しい私は迎えに行ったのでありました。仕事が終わるのが17時ですから、一度帰宅してさっと夕食とって迎えに出るのも不可能ではないのですが、いっそのこと映画でも見るか!

というわけで行ってきたのがブラピ主演というか、ブラピのブラピによるブラピのための映画、「父をたずねて三億里」的な「アド・アストラ」。スペイン語タイトルもAd Astraですが、これはラテン語でTo the starsという意味なのだそうで。地球外の知的生命体探索のために海王星へと出かけ死亡したと思われていたブラピの父親が生きており、海王星から地球にまで深刻な影響を及ぼすサージを引き起こしていた、という途方もない理由でブラピがサージを止めるために海王星へと行くのでありました。

ストーリーそのものは荒唐無稽ではありますが、最初から最後までブラピの内面を描くための映画なのだから、ストーリー云々を言うのは野暮なのでしょう。陰影のくっきりとした素晴らしい映像はホイテ・ヴァン・ホイテマ。ブラピのしわもくっきりでしたが、私はブラピと同世代なのであまり言いますまい。ブラピの代表作の一つにはなりそうです。

映画終了は20時だったのですが、そこはシネコンもあるモールでして、昨日はちょうどオクトーバーフェストの会場ともなっておりました。日本でもしばらく前から行われているというオクトーバーフェスト、グアテマラでも5年くらい前からですかねぇ、行われるようになっていますが、元々は輸入ビールの販促が目的であった模様。

グアテマラのビールと言えばカスティーヨ一族が長年築いてきたガーヨ(Gallo)が長い間独占していましたが、2003年くらいですかねぇ、カスティーヨ一族が仲間割れして、ガーヨ系カスティーヨと非ガーヨ系カスティーヨに分かれたのでした。

非ガーヨ系はリオという名のビール会社を設立、グアテマラ内ではペプシの製造・販売を行っているマリポーサという会社と手を組みましたが、ビール会社はやがてAmBevというアメリカ大陸の多くの国にビールを販売している会社と提携。AmBevの親会社はアンハイザー・ブッシュ・インベブというベルギーに本拠地があるビール会社だったのでありました。

というわけで、非ガーヨ系カスティーヨがガーヨ王国の牙城を崩そうと海外のビールをどんどこ輸入して、ついでにオクトーバーフェストなんてのも始めた、のでありました(あー長かった)。もっともガーヨ系もこれに乗っかってオクトーバーフェストを始めまして、私が遭遇したのはガーヨ系オクトーバーフェストだったのでありますが。一緒にやったりはしないのね。

カスティーヨさん一族の仲違いがなければオクトーバーフェストなんてのもなかったのかなーと思うとなかなか感慨深いものがあるような、ないような。どうせやるならモールでやるんじゃなくて野外でやればいいんじゃないかと思うのですが、10月はまだ結構雨の日も多いグアテマラ、やっぱり手軽に人が集まるモールでこじんまりやるのがお手軽なのかも。

と人混みをかきわけて車に乗り込むと小僧を拾いに行ったのでありました。モール周辺は車が路駐していましたが、それ以外は混雑なし(除く大学構内)。ん?ビール飲んだ後、車で帰るつもりなの、この人達??この後はこの付近には近寄るまい…。

当の小僧はあるはずだった試験がなくなって予定より少し早く終わったのですが、家に着いたのは21時過ぎ。長い一日ではありました。

独立記念日

毎週日曜日は早朝からロングランの練習に出かけるのですが、その後は大体くたびれ果ててほぼ廃人と化しています。今日9月15日はグアテマラの独立記念日で楽しいイベントなんかもあったのですが、とてもそんな余裕はなくベッドの上でビデオを見て過ごす午後。

いえ、昼間用事があって少し出かけたのですが、それで余計にくたびれ果ててしまったというのもあるのですが。

独立記念日と言えば、前日の聖火リレーと当日の学校単位のパレードが主な行事。それ以外に公式行事が政府や国会でも行われるのですが、一般人は入れないのでどうでもいいや、的な。国会でのセレモニーには大統領も呼ばれて出席したのですが、これが大統領官邸から国会までの数ブロック(1kmほど?)を徒歩で歩くために、付近の道路をすべてブロックして車の乗り入れを禁止するという過剰警護。嫌われているということを良くわかっている、ということなのかもですが。

それはともかく、今日のパレードは鼓隊や鼓笛隊やチアガールなどが見られるとっても楽しいものではあります。とは言え、実物を見たことはなくて、時折テレビで見るくらいなのですが。

上の写真はグアテマラシティの18区。グアテマラシティは大きいので国家文化宮殿前で行われるメインのパレードとは別に区でも行う地域があるようですが、大抵は自治体ごとに行われます。なのでこういう日は遠出するとパレードにはまって身動き取れなくなることがあるという。

なので、おとなしく寝ているのが正解だったのかも?と言うことにしておいて(笑)。

さて、グアテマラの独立は1821年ですから、これが198回目。200周年までもう少し。200年くらいになると、何か盛大なことやりそうですよねぇ。ラテンアメリカはだいたいその頃に独立した国が多いので、皆まとめてド派手なお祝いすると楽しそう…と思うんだけれど。

カスカロン

お店の軒先や道路脇にカラフルに塗られた卵をたくさん詰めたビニール袋が並び始めると、もうカーニバル。カスカロンと呼ばれるこの卵たち、中身は紙片。黄身と白身はもう取り出した後で一旦洗い、紙片を詰めて紙を貼り付けて蓋をしたものです。

カスカロンはカーニバルに付き物というか、子供達のカーニバルの仮装やパーティーに付き物、という方が正しいかな。小さい子たちは幼稚園(時には小学校)に仮装して通学、わーっと賑やかにパーティーするのですが、ここで登場するのがカスカロン。何と、友達の頭にぶつけて割って遊ぶという、結構痛い遊びです。普段は割れやすいはずの卵、何故かカスカロンになると割れにくくて、子供の力だとしっかりぶつけないとダメなんじゃないかな。カーニバルは無礼講とは言え、どうしてこんな野蛮な?風習が続いているのかは謎です。ちなみに大人はやりません。

それにしても、卵の殻と紙くずと絵の具があれば作れちゃうカスカロン、基本的には不要品でできちゃうのだから、作る方は原価はかからず手間賃だけ、というわけで毎年たくさんのカスカロンが販売されるのでしょうが、どれくらい売れるんだろう?と不思議に思います。供給過多なんじゃないかと思うのですよね。

小僧が幼稚園の頃、毎年この時期にはタマゴの殻を持ってくるようにという連絡があり、自分たちでカスカロンを作ったっけ。幼稚園で作るのにもお手軽ですもんね。もちろん出来上がったものを持ってきてねーという学校・幼稚園もあるでしょうし、そういう時はこの街角のカスカロンが役に立つ。自宅でカーニバルやる人とかもいるのかな?グアテマラでカーニバルが有名なのはマサテナンゴ。カーニバルのパレードもありますが、この日は禁酒法が適用され、酒類の販売(飲酒ではなく)が禁止となるそうです。

そして明日のカーニバルが終われば、四旬節。四旬節と言えばプロセシォン、そしてセマナ・サンタ。暑い暑い季節の到来です。

マックディア・フェリース

最近、朝晩の冷え込みが厳しく、多分15度以下に下がっているんじゃないでしょうか。私はまだ良いのですが、朝5時半頃にバスで出かける小僧にはかなりハード。それでも晴れていれば日中は25度くらいまで上がりますから、ホント、朝何を着て出かけたらいいのかと迷う時期でもあります。

さて、今日はバタバタと忙しい日で、グアテマラで何が起こっていたのかあんまり把握していないのですが、こんなことがあったようです。

マックディア・フェリースはマクドナルドが自社財団のための拠金集めのために毎年10月に行っているイベントです。朝から晩まで、グアテマラのマクドナルド全店でビッグマックを売りまくるというシンプルなイベントですが、イベント好きのグアテマラ人のこと、毎年ものすごい量のビッグマックが売れる日でもあります。

そこへやって来たのが我らがジミー・モラレス大統領。ま、大統領に限らず、毎年政治家がやって来てはセルフィーを撮って帰っていくんですけれどもね。それにしてもちょっと酔っ払ってない。。。かい?朝食だったらしいですが。

ジミーと来たら、今回は自分でセットメニューを買ったようですが、それとは別に800個のビッグマックを買い上げしたことが話題になっています。こちらはセットメニューではなくハンバーガーだけなのですが、どうやら当初は「ハンバーガーを20,000個買う」と豪語していたとか。ところが実際に買ったのは「ハンバーガー20,000ケツァル相当(=800個)」であった模様。米ドルにして$2,580くらいです。

それにしても大量ですな。大統領公邸に引きこもりする前に必要な、冬眠前の食料みたいなものかい。

まっとうに考えると、大統領の近辺で仕事をする人たち、公邸のスタッフやボディーガード達ですかねぇ。もっともそのボディーガードは、ジミーがハンバーガーを食べていある間、その周囲で立ちんぼしていないといけなかったのではありますが。

例年だと、他のファーストフード店はすかすかとなる日なのですが、今年はタコベルがこれに対抗。10月3日と4日を「タコスの日」と命名して、タコス1個5ケツァルで売り出したものですから、こちらもまた長蛇の列、というか、一説にはマクドナルドよりこちらの方が人が多かったとか。

もっとも、マクドナルドは数年前から引換券を売り出しており、この引換券を買うとマックディア・フェリースにカウントされる上、年内有効ということで、これを購入している人がどれくらいいるのかは不明です。我が家はもっぱらこちら。家の近くのマクドナルドは満員ですが、空いてる時に行くからいいもーん。

というわけで、一応イベントには参加している我が家なのでありました。