Monthly Archives: July 2015

徒然と選挙のことなど

少し風邪を引いたようです。夕べ遅くまで内職作業をしていたのだけれど、そのせいかな。。。症状は鼻水とノドのイガイガ。風邪薬を飲めば症状は止まるのですが、薬が切れると鼻水ずるずると咳の発作という禁断症状が発生します。

そんなわけなので、ブログを書くよりもさっさと寝ようよ!とか思わないではないのですが、今お茶を入れたところなので、飲み終わるまでに何か書けるかも。

グアテマラは今年は4年に1度の総選挙の年に当たっています。4年に1度といえば、オリンピックやサッカーのワールドカップ並みですが、お金の飛び交い方が半端でないところまで一緒だったり。

それはともかく、その選挙の日は9月6日と、残り40日を切ったところで最近は場外戦も華々しくなってきたような感じがします。総選挙では大統領(及び副大統領)、国会議員、自治体首長(市長のみ、県知事は大統領による任命)、中米議会議員という4つの選挙を同時にやります。

この中で盛り上がるのは大統領選挙と市長選挙。市長選挙では市長と共に市の理事会(日本の市と違って市会議員みたいのがないので)ももれなく付いてくるので、特に小さな町では市長派かそうでないかで次の4年間を楽しく暮らせるのかどうかが決まる、と言ってもあながち大げさではないのではないかと。グアテマラの地方都市ではやっぱりお役所を中心にお金が回っているのであります。もっとも最近はお役所よりも「麻薬組織」「密輸組織」なんてところの方が羽振りが良さそうだったりしますが。

大統領選の方は、最有力と見られているのがLider(リーデル党)のマヌエル・バルディソン。前回選挙で次点につけていた人で、対抗馬がUNEのサンドラ・トーレス。サンドラは前大統領アルバロ・コロンの元妻で、大統領になりたいが故に夫を大統領に仕立て上げ、「大統領の家族は大統領になれない」という規定があるために離婚したという強者。

この総選挙前でただでさえゴチャゴチャしている時に政治家の汚職が次々明るみに出ており、副大統領は辞任に追い込まれ、大統領、国会議員、裁判官、その他多くが訴追の対象になりそうな勢い。その立役者がCICIG(国連グアテマラの無処罰対策委員会)で、副大統領が辞任に追い込まれたのもCICIGが税務署の脱税組織が副大統領の私設秘書官らと関係があったことを摘発したことが原因だったのでありました(ちょっと記憶があやふやですが)。

このCICIGの刃が新たに向いた先が、バルディソンと共に副大統領として候補になっているエドガー・バルキン。バルキンは元グアテマラ中央銀行総裁ですが、在職時にマネーロンダリング等に関与していたと指摘したのでありました。バルキンが逮捕されたりすると、バルディソンも立候補取り消しになるとかいう話で、バルディソンはここからいささか場外乱闘モードに入ります。

この選挙期間中にワシントンへ飛び、米州議会の本部で「CICIGは違法な干渉をしている」と訴えにいったのだそうです。その折CNN(スペイン語放送)のインタビューを受け、「CICIGはいいが、現在の委員長イバン・ベラスケスはダメだ、オレ様が大統領になったらアイツは追放だ(最後の動詞は行間を汲んで付け加えました)」と言ったのは本音として、まあ出るわ出るわ嘘八百。どうでもいいですけど、CICIGってグアテマラの要請で国連が派遣してくれているミッションなのであって、バルディソンに決定権があるわけではありません。本当は、現大統領のオットー・ペレスもCICIGを追い出したかったんだけれど、ちょうどそのタイミングで汚職の摘発がゾロゾロ出てきたものだから、できなくなっちゃったんだよね。

さて今夜、そのベラスケスにCNNがインタビュー。こちらは至極まともなことしか言っていないので、内容としては特筆することもないのですが、ちょうどそのテレビ放送があった時間帯に、あちらやこちらから「停電」「ケーブルテレビのCNNだけが映らない」とかいった怪現象が。

この国の民放はもちろん、ケーブルテレビネットワークも政治家と繋がっていて、バルディソンの意を汲んだ業者がわざとサボタージュしたのじゃないかと推測できるわけです。我が家はSKYというメキシコの衛星放送を受信しているので今回のサボタージュとは無縁でした。

他の党とは桁違いの資金力と有力なスポンサーを持っていて、普通にしてれば当選確実なのですが、ここに来てこの慌てぶり。それほど痛いところを突かれたということなのかしら。

一方CICIGも華々しい花火を打ち上げてはくれるのですが、実は確証がある事案はあんまりなくて、捜査の主たる手段は電話の盗聴。もちろんそれも証拠の内ではあるんだけれど、それだけなのがちょっと残念。

でも折角なのだからCICIGにはしっかり仕事をしてもらって汚職追放のきっかけになったらいいなー、とあまり期待はしていないのですが、一応思っています。

それにしても心配なのは選挙とこの国の行方。どっちの方へ行くんだろう。頑張れグアテマラ。(お茶ちょっと前に飲み終わりました)。

日本旅行:金沢散策 II

金沢駅で自転車の乗り込み、いざ出発!と向かった先は東山。金沢駅東口からひたすら真っ直ぐ東へ向かい、突き当たりを左に曲がって浅野川を越えたところにポートがあります。ちなみに昨日の自転車がたくさん駐輪しているポートの写真は、ここ、東山のもの。

金沢にはここ浅野川右岸の東山、浅野川左岸の主計町(かずえまち)、そして犀川以南の西の茶屋街の3つの茶屋街があるのですが、旅行に来られた方なら兼六園からほど近く、アクセスの良い東山を訪れることが多いのではないかな。土産物屋も多いしね。

私がかつて住んでいたのは金沢の南端の方なので、金沢の北寄りになるこの地域には縁がないというか、未だかつて来たことなかったような。そんなわけでマジメに観光です。それにしても暑い日で、久しぶりに車道で自転車に乗るなんてグアテマラでは考えられないようなことをしたものだから、15分ほどのこの道のりですっかりノドが乾いてしまいました。自販機で飲み物をゲットすると浅野川の川べりに下りて一息。

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川だー。魚の姿もたくさん見られました。写真はこちらが上流側。見えているのは梅ノ橋。歩行者・自転車専用の木の橋です。

浅野川 梅ノ橋

橋の上はこんな感じ。写真では川原に下りられるくらい水量少ないですが、過去に何度か洪水で流されたことがあるからなのか、道路の高さよりもかなり高いところに橋がかかっています。そんなわけで橋のたもとの家の2階がちょうど目の高さ。障子とか開けていたら丸見えかもしれないな。

浅野川

梅ノ橋から下流を眺めたところ。見えているアーチ式の橋は浅野川大橋。私達が自転車で渡ったのもこの橋。1922年に建設されたものだそうです。

Asanogawa Ohashi Bridge

橋を近くから撮った写真。橋の奥が主計町になるのかな。ここに最初に橋を架けたのは加賀藩初代藩主の前田利家と言われています。1594年。当時の橋は一体どんなのだったのかなぁ。

日本旅行:金沢散策 I

今回もやっぱり金沢を観光してきました。とある6月の土曜日、滅茶苦茶お天気が良くて暑い日だったのですが、雨が降るよりはずっといいです。

今回もやっぱりのっティに乗って野々市駅へ、それから金沢駅へと向かいます。

野々市駅

北陸新幹線の開通後、金沢駅以東はIRいしかわ鉄道が運営していますが、金沢駅より西にある野々市駅はまだJR西日本。でもこういうのって各駅停車で金沢駅を越えてあっちやこっちへ行きたい人にとっては不便そう。

何と言ってもIRいしかわ鉄道って、現在は金沢、東金沢、森本、津幡、倶利伽羅の4駅しかないわけで、能登へ行く時は金沢駅からJRで津幡を通って七尾まで?お隣の富山駅まではIRいしかわ鉄道と富山のあいの風とやま鉄道が相互乗り入れしているとかで、あっちやこっちへ行きたい時に、一体何に乗ったらいいのかさっぱりわからないというか、国際線の乗り継ぎより難しそうだぞ!という気がするんですが、とりあえず今のところ金沢駅までならJR西日本でいいので大丈夫。

土曜日の午前中、9時前に金沢駅に着いたと思うのですが、駅にある百番街というモールはすっごい人出でちょっとびっくり。お土産物を探している人が多かったので観光に来られた方だと思うのですが、いやはや新幹線すごいわ。

その新幹線は上の写真の高架の上を通って金沢駅と車両基地を往復します。

まちのり

さて今回は自転車で金沢を回ろう!という計画です。「まちのり」は金沢市が主催、いろんな企業の協力を得て日本海コンサルタントという会社が運営しているレンタサイクルというかシェアサイクル。市内19ヶ所のポートのどこからでも借りることができれば返却も可能。唯一の制限は、ポートで借りてどこかのポートへ返却するまでの制限時間は30分。30分を過ぎると追加料金が発生するということですが、狭い金沢のごく一部地にポートが集中しているわけですから、30分あれば十分ではあります。

ただし、ポートの場所がわかりにくくてちょっと迷うこともしばしば。道路標示がもう少しあってもいいんじゃないのかなぁ。

まちのり

グアテマラには存在しないママチャリ。中学・高校と自転車通学だった私ですが、ここ数年自転車に乗ったことはありません。最初はちょっとぎごちなかったけれど、でもやっぱり自転車楽しい。とは言え、あっち行ったりこっち行ったりしていると、後半はお尻が痛くて辛かった(笑)。自転車のサドルってこんなに固かったっけ。次回のためにもう少しお尻を鍛えておいた方が良いかも。

日本旅行:琵琶湖とか

京都を通り過ぎて琵琶湖西岸へと向かいます。北陸の人なら北陸から関西へ向かうのに琵琶湖西岸を通るのが普通だと思うのですが、その他の地域の方にはあまり縁がない場所なのかもしれません。もっとも琵琶湖大橋以南なら、訪れる方もかなり多いと思いますが。

さて、2日目の宿は大津プリンスホテル。

大津プリンスホテル

ポキンと折れそうなヒョロヒョロに見えるけれど、1/4円ですかね?琵琶湖沿いの通りに面したホテルで、客室にはもれなくレイクビュー付き。

大津プリンスホテル

客室の窓が大きくて、ソファー付き。お天気が良かったら本当に奇麗だろうと思うのですが、残念ながらの雨模様。東向きですから、お天気が良ければ見事な日の出が見られるんじゃないかと思うのですが、翌朝も雨模様。それでも十分楽しめましたが。

このホテルのレストランは1階と36階から38階の高層階にありまして、やっぱりどうせなら高いところに行きたくなります。そう言えば、このホテルには団体さんのバスが何台か来ていましたが、中国かな?からのグループもいました。

大津プリンスホテル

こちらは湖と反対側の夜景。エレベーターホールから見える風景。琵琶湖と比良山系の間はさほど広いスペースがあるわけではありませんが、平らな感じです。

大津プリンスホテル

部屋から眺めた湖と対岸。この付近は湖の幅もそれほど広くないので、対岸の光がかなりくっきり。一際明るいのは草津の辺りになるでしょうか。

琵琶湖

翌朝ホテルの近くを少しお散歩。湖岸からもボートからも釣り糸を垂れている人の姿がありました。実際、結構釣れているようでしたが、一体何が釣れるんだろう?

敦賀湾

その日は大津からほぼ真っ直ぐ帰宅。途中杉津(すいづ)PAで昼食。この旅行の間、曇天が多かったのですが、この付近からは再び晴天になっています。このPAから眺める敦賀湾は絶景。この時期の日本海は本当に穏やかです。

日本旅行:京都・嵐山

瀬戸大橋を渡ると、一路東へと向かいます。その日の宿は琵琶湖畔の大津の予定だったので、距離的には結構あったものの真っ直ぐ向かうとちょっと時間が余る。というわけで、京都で寄り道です。

残念ながら京都市内に到着した頃は結構雨も降っていたので、市内観光という雰囲気でもなくて、連れて行ってもらったのは嵐山。ちなみに小僧は何度も日本に来ている割には初京都です。通過だけなら以前にもあったんですけれどね。

嵐山・渡月橋

雨模様とは言え、さすがに嵐山は旅行客で大賑わいでした。時間があれば立ち寄ってみたい場所もあちこちあるのですが、我が家の旅行はいつもかなり駆け足です。それでも渡月橋を渡って温かいココアを飲んで帰って来るくらいの時間は十分にあったわけですが。

鵜飼漁

渡月橋の上流ではちょうど鵜飼漁をやっていました。鵜が水にもぐったり出てきたり。お魚獲れたのかなぁ?鵜が魚を獲った時って、感覚でわかるんですかね?この小船を操るのが2本の竹竿だってところもすごいです。

京都・嵐山

渡月橋から上流を。これだけ山が迫っているところなら、紅葉は本当に見事だろうなー。紅葉なんてもう何年見てないかしら・・・。

京都はどこを切り取っても絵になる街ですが、ここ嵐山も例外ではなく。雨が降れば雨が降ったで霞む山並みが奇麗でした。ま、ちょっと負け惜しみです(笑)。

京都

おまけ。嵐山散策の後は京都市内を通り抜けて大津へ。東寺の近くにあったこの建物かわいいです。京都府左官技能専修学院。おもわず写真撮っちゃいましたよ。

日本旅行:瀬戸大橋

台風11号が四国・中国を通過して、九州は梅雨明けとのニュースが流れています。台風の被害がこれ以上大きくならないと良いのですが。

NHKのニュースを時々見るのですが、今回は去年と今年にかけて私達が通った淡路島、小豆島、徳島、香川などが出てくるので、やっぱり画面に注目してしまいます。あの静かな瀬戸内海が大荒れとなり、瀬戸大橋も強風のため一時通行停止、JR瀬戸大橋線も運休。地元の方にはいろいろとご不便だったのではないかと思います。

さて、旅の話に戻りますと、高松から坂出へと到着した翌日、今度は瀬戸大橋を渡って岡山へ。そんなわけで、香川県内にいたのもせいぜい18時間ほどかしら。。。

その日はあいにくの雨模様で、風景を楽しむという感じではなかったのが残念ですが(台風じゃなかったんだから、いいっか・・・)。

瀬戸大橋

縦の線と向こうへと繋がる線の造形が奇麗です。もっともずっと見ているとちょっと飽きる(笑)。だってこの橋長いんだもん。

橋の途中にある与島PAでしばし休憩。

瀬戸大橋

「合流注意」の看板の奥、螺旋状の道路が瀬戸大橋と与島PA間のランプウェイ。ぐるっと一周半して上り下りします。傾斜が厳しいのでちょっと怖いかも。

瀬戸大橋

絶景です。こちらは四国側。この2階建ての橋の1階部分を通る電車も見える。この写真には写っていないけれど。これで空が青くて海も青かったら1日海を見ていても飽きないかもです。

与島PAから

瀬戸内には3000もの島があるそうですが、そんなにあったらどれがどの島でどんな名前なのか、とてもじゃないけれど記憶していられません。というわけで、与島PAの展望台から見えるのはこんな島々です。

与島PA

船だー。瀬戸内海って航行する船の数も多いですよね。そりゃ3000も島があれば当然なんでしょうが。本四架橋のなかった頃はもっと多くの船が通っていたのでしょうが、橋のお陰で四国への行き来も随分ラクチンになったものです。それでも眺めるとすれば、車よりは船。だって旅心を誘われるじゃないですか。

って旅先で思うのも変かもしれませんが(笑)。

日本旅行:五色台

高松港に到着後は一路その日の宿へ。高松ではなくお隣の坂出市にあるかんぽの宿がその日の宿です。

夕暮れの街はひょっとしてラッシュアワーをちょっと過ぎた後くらいだったのかな?それほどの渋滞は経験せず・・・。どちらにしても、日本で体験する渋滞はグアテマラの渋滞に比べるとどうってことないんですが。

五色台というのは小さな山の連なる連山で、その中に青峰・黒峰・白峰・紅峰・黄峰という5つの色の名前のついた山から来るのだそうです。それぞれ名前の由来はあるのだそうですが、そのいずれの山も平らなところにお椀を伏せたようにこんもり盛り上がっているような形状。白峰山の天辺にある宿へ行く道はなかなかスリル満点の道でした。サンタ・カタリナ付近の道といい勝負。どちらも暗くなってから通るのは嫌という点では一致しています。ま、運転してるの私じゃないからいいけどね。

この宿、お天気さえ良ければ眺望は抜群で瀬戸大橋も見えるそうですが、残念ながら到着したのが夜で翌日は小雨混じりの曇り空。

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写真は日の出前の風景。小高い山の向こうは坂出港になるようです。その辺りに瀬戸大橋があるのかなぁ。晴天なら絶景でしょうね。

紫陽花

この時期、日本はどこへ行っても紫陽花の花・花・花。この宿は宿舎棟から食堂のある建物へ向かう途中、数メートルですが外を歩くようになっています。その付近にはたくさん花が植えられていて、この紫陽花もそんな一つ。しっかりとした株で見事な花をつけていました。

白峰山には四国八十八ヶ所の札所である白峰寺もありますが、車で上るのも怖いのに徒歩で上るとか、私には全然無理っぽいこの札所。皆さんどうやって来られるんでしょう。