Monthly Archives: October 2019

崩れる

グアテマラでは連日の雨で大変なことになっていますが、もう少し南に行ったパナマでは少雨のため大変なことになっているそうです。パナマ運河は同地が多雨地域であることを利用しているわけですが、現在の流域の水量は通常の半分程度。水量が少ないために大型船(特に貨物)の通行に支障をきたしているという話で、こちらの雨をパナマまで水路を作って流したりできないものか。と一瞬マジで思ってしまいました。一瞬ですよ。

さて。

グアテマラシティの南隣はビジャ・ヌエバという市なのですが、その中にペロニアという地区があります。ビジャヌエバの北の隅、ミスコ市やお隣のサカテペケス県との間にある丘陵地にできた町。行ったことないけれど、多分そんな感じじゃないかと。

丘陵地に長雨とくれば、起きるのは土砂崩れ。普段通っているエルサル街道の土砂崩れなら見慣れている私ですが、これはちょっと凄すぎる、と思ったのがここペロニアの地すべりというか崩落というか。

A la gran!という声が何度も聞こえますが、まさしくそんな感じ。「ありゃー」とか「なんじゃこりゃ」的な。呆気にとられてしまうくらいの大迫力。まるでパタゴニアのペリート・モレノ氷河の崩落みたい。

崩落しているところ、以前は普通の斜面だったようです。それが今年の雨でくっきりえぐられてしまい、付近の住民には先週避難命令が出ていました。お陰で人的被害はなかったのですが、この先もまだまだ崩れていくんじゃないかという不安は拭えず。

Screenshot_2019-10-29 Cd Peronia(1)

Googleマップのサテライト画像。いつの物かははっきりとわかりませんが、崩落前であるのは確か。真ん中付近の赤い屋根が小学校で、その下の土が半円になっている部分が崩落個所。左側の緑地の部分が崖、その下は川になっているような。

ニュース映像の方が見やすいかな。先程の崩落ビデオも挿入されています。

昨年既に8軒の家が崖下へと消え、今年は2軒。避難命令の対象は約200軒とか。避難というか、正確には退去命令で、この地域はさすがにもう居住禁止。でも一体どこへ行けと?ビジャ・ヌエバ市長が政府と交渉中だそうですが、さて。

毎年雨が降るたびにあちらこちらで土砂が崩れ崖が崩れ、川の水はそんな土砂を押し流して行き…。やがてはこの国、真っ平らになるんじゃないかしら。そしたらもう土砂崩れも起きないよね、多分。

いやそれでも、陥没穴はできるんじゃ…。

何にしても、怖い映像でした。

ブエルタ・シクリスティカ

10月も後半となれば、例年なら乾季を感じさせる時期なのですが、今年はとにかく雨が降り続いています。天気予報によれば、今週もずーっと雨。とにかく雨。ひたすら雨。なんだそうです。いい加減うんざり。

この雨の中、グアテマラではブエルタ・シクリスティカ(Vuelta Ciclistica)と呼ばれる自転車のロードレースが先週から開催されています。雨が降りすぎて道路のコンディション(舗装状態)は最悪ですが、年に一度のイベントだからやるっきゃない!

と思ったら、今日はスタート地点で地元住民のデモがあり、いきなり不穏になってしまったという。レースを見に来た住民とデモに来た住民とでなかなかな賑わいであったようですが、デモグループの要求は「道路の改修」。その気持ち良くわかります。このタイミングだからやったんだろうけれど、う〜ん。

幸い話し合いでさっさっと解決できて、レースは間もなく始まったのでありました。本日は太平洋側からスタートして一気に山を登る花形ルート。ここが走れないのでは価値も半減だからとりあえずは良かった。

なおこのレース、数日後には例のチマルテナンゴ・バイパスをも通過する予定となっていますが、昨日のチマルテナンゴ・バイパスはこちら。

また大規模に崩れておりました。ここ、法面の直上がビニールハウスなのね…。何を栽培していたのかが気になる、っていうか、農家の方にとっては大切な耕地面積がこれでまた減ってしまうのでは。このバイパス、しばらく前から全面通行止めとなっておりまして、多くの人が墓参りに行く11月1日の祝日には通行できるようになっているはずでした。

というわけで、チマルテナンゴ・バイパスの責任者である通信住宅インフラ省長官。
「11月1日にバイパス通れるかって?全線は無理だけれど、片側1車線ずつで通れるようにするって建設業者が言ってるから大丈夫。10月31日にブエルタ・シクリスティカが通れるかって?雨が降らなきゃ大丈夫なんじゃないの」と、既に逃げ腰及び腰。

雨がやむのを待っている間に、チマルテナンゴ・バイパスがそっくり埋まってしまわなければいいけれど。

メトロリエル

「未来都市グアテマラ」が進めております鉄道プロジェクト「メトロリエル」は昨日26日に試乗会が行われました。やたらと古めかしい客車に大統領やらグアテマラ市長のリカルド・キニョーネスらが乗車、グアテマラ中央駅(現在は鉄道博物館だったりするのだけれど)から意気揚々と出発!

と思ったら、ものの数メートルで脱線、復旧できずに試乗会は中止となりましたとさ。

スピードが遅いのはともかく、結構左右に揺れているのがちょっと怖い。というか、今どきこんな車両を本当に使うつもりなのかい…。ちなみにこの客車は全部で3両あるんだそうで、定員合わせて180人。バス3台分くらい?3両も繋げて走れるのかしらん。

第1フェーズは3kmなんだそうで、機関車1台と客車3両で何とかするつもりらしい。列車がやって来るのを待つより歩いた方が早いかも?というか、普通にバスがたくさんある区間なので、わざわざ3kmだけの鉄道を利用するのがどんな人達なのかがイメージできないのですが。

その後、お客さんを変えて再度試乗会が行われたらしく、今度は無事目的地に到着したのだとか。というわけで、脱線はやっぱり大統領のせいだったと言われる言われる。身から出た錆というヤツ?

マジメな話、この鉄道プロジェクトには期待しているのですが、現実にこんなのが走っていて、それを大プロジェクトのように持ち上げられているのには違和感しか感じません。この第1フェーズすら、まともに機能しないような…。第2フェーズは一体何をするつもりなんだろう。いえ、それでも期待しているんですけれどもね。期待しているんですよ、本当に。

 

 

 

 

相次ぐ土砂崩れ

北大西洋にはアゾレス高気圧という名前の高気圧が常駐していらっしゃるそうですが、この高気圧の南側で発生する熱帯波(あるいは偏東風波動)が発達すると熱帯低気圧、熱帯暴風雨、ハリケーンなどへ変身するのだそうです。

Tropical waves es.jpg
By Tropical_waves.jpg: NOAA modified by SpLoT
derivative work: Dprussi (talk) – Tropical_waves.jpg, Public Domain, Link

その熱帯波、グアテマラではOnda del Este(オンダ・デル・エステ)、英語にするとEasterly Waveと呼ばれるヤツなのですが、この時期、こいつが西にやって来るとここら辺では雨が降り続くことになります。

ここまで俄仕込み。

そのオンダ・デル・エステのお陰で今週は結構な雨が降っています。朝は大抵霧で始まりやがて太陽が顔を出すのですが、昼前頃には雲が広がり、やがて雨が振り始めるという感じ。考えようによっては、とりあえずそれでも朝は雨が降らずに太陽が出るからありがたくもあるわけです。

それにしても今年は、私の通勤路であるエルサル街道やらその周辺で派手に土砂崩れが起こっています。今日すごかったのは、グアテマラシティの16区側からピエドラ・パラーダ地区を通って我が家付近へとやってくる裏道的なルート付近。

雨が土砂崩れを押し流して泥流が道路に押し寄せて来た模様。坂の下にあるこの家、きっと泥が流れ込んだんだろうな…。

通常は手作業で土砂やら泥やらを撤去するのですが、さすがにこれは規模が大きすぎ。ここものすごい山道なのですが、ブルドーザーがやって来て泥の撤去をしておりました。

一方、私のメインの帰り道ルートであるエルサル街道。我が家から1.5kmほどグアテマラシティ寄りのところで土砂崩れがあったのが午後2時ころだったか。

写真の右側、崖の上は住宅地、左側は高架橋になっており、高架橋の下のここはUターンしたりとかしたい車のための補助車線。エルサル街道民には悪名高いサンタ・ロサリア高架橋であります。なんで悪名高いかというとこの高架橋の上、事故多発地帯なので。ついでに土砂崩れ多発地帯でもあります。

さっきのピエドラ・パラーダはサンタ・カタリナ・ピヌラ市が、サンタ・ロサリア高架橋は建設省が土砂の撤去作業を行っておりました。時間的に言って、私の帰宅時間には作業が終わっているだろう…と思って安心して帰宅。

午後はずーーーーっと雨が降っていたので、グアテマラシティは渋滞してはいたのですが、途中事故車もなく、エルサル街道に入った後は比較的スムーズに走ったのですが、サンタ・ロサリア高架橋で何やら渋滞。橋を降りたところで前の車が車線を変えていたので?と思ったら新たな土砂崩れがあり、3車線の内1.5車線を塞いでいたのでありました。

もう暗かったので遠くからは見えなかった&上の写真でもちょっと良く見えないかも。

私が通った時は崩れて間もないタイミングだった模様。だから割と近いところから渋滞が始まったのでしょうね。土砂崩れに巻き込まれた車も人もいなかったようで、幸いではありましたが、当然のことながらこの先渋滞がどんどんどんどん加速していくのでありますね。遅い時間にもかかわらず土砂の撤去作業もその後始まったそうで、作業員はここのところ休みなしで働き詰めなのかもしれません。お疲れさま。

DSC_0072

これ、先日土砂崩れの現場から拾って来たのですが、こういう感じの岩石でできているのですね、この辺り。握りこぶし大で、そんなに重たくないです。ここいらの土壌は多分、ですが火山灰+腐食植物でできたアンドソル(黒ボク土)じゃないかと。水分過多になってくると簡単に割れてしまう感じ。

エルサル街道

下から見上げると今にも落ちてきそうな。ここも崩れた現場でありました。というわけで写真を撮ったらさっさと逃げる。

土留めこさえてくれろ。

って思います。

ま、土留めやら擁壁やらがあっても、崩れた某バイパスもありましたっけ…。エルサル街道の場合、この崖部分は多分私有地なので勝手に土留め造るわけにはいかないのかもしれないけれど、私有地なら尚更、家やら住宅地に続く道路が崩れたりする可能性もあるわけで。

とりあえずは早く雨止んで乾季になってくれ、って皆思ってるんだろうな。

 

笛吹けど踊らず

Wamos(ワーモス)はスペインはマドリードを本拠とする航空会社です。ヨーロッパ人の観光シーズン(6月から9月)を中心にメキシコのカンクン、ドミニカ共和国のプンタ・カーナ、キューバのバラデロ辺りへ定期便を飛ばしているLCCですが、2017年にはグアテマラにも飛んできていたのでありました。

そのWamosがグアテマラのInguat(イングアット、観光庁)を訴えたというから「はは〜ん、きっと約束した補助金を支払わなかったんだな」と思ったらやっぱりその通りで、なんとわかりやすい国なんだろうかと思ったりもしたのですが、それはともかく。

確か2017年に飛び始めた時、グアテマラ人に対して「スペインに行こう」的なプロモも行われておりましたが、もちろんどちらかというとスペイン人に来て頂くためであるのは明らか。Wamos以外ではイベリア航空が定期便を飛ばしていますが、お値段もそれなり。大体グアテマラって、マヤ遺跡はあるものの、夏休みの訪問地としてはちょっとセールスポイントに欠ける気がします。Wamosが飛んでいるのがいずれもビーチリゾートなことを思えば尚更です。

というわけで、Wamosがグアテマラに飛び始めたのは、Wamos側はグアテマラのプロモーションを行う代わりにグアテマラは補助金を支払う、という取引があったからだったのでありました。

2017年は双方満足の内に終わり、1年間の延長が決まったのですが、2018年は相思相愛というわけにはいかず、Wamosはシーズン途中でフライトをキャンセル。そして今になってグアテマラの裁判所に観光庁を相手取って補助金に支払いを求める裁判を起こしたのだそうです。金額は明らかにされていないものの、支払うと約束していた金額の2/3とか。

観光庁曰く「Wamosは約束した期間の前にフライトをキャンセルしたから、当方としては全額支払う必要はないと判断した」のだそうですが、Wamos側は「Wamosはグアテマラ観光のマーケティングと販促を行い、グアテマラ政府はその費用を負担するというのが取り決めであって、フライト数は含まれていない」と主張。どっちもどっちやね、と思いますが、Wamosが裁判を起こしたのであれば「フライト数は含まれていない」ということなんでしょうねぇ。グアテマラ、交渉下手。

実はグアテマラ、現在22カ国の航空会社と交渉中なんだそうで、今度はそういうプロモーションではなく、空港使用料とか税制面での優遇措置を図るつもりらしい。さてさて、一体どこの航空会社が来る気になってくれるかなぁ。

そして航空会社への優遇措置はともかく、グアテマラで国際線のチケットを購入するともれなくついてくる10%の「国際線航空税」というのも廃止してもらえたりしないんでしょうかねぇ。

鉄道

数ヶ月前にグアテマラシティが交通渋滞緩和のために、グアテマラ市内を南北に走る鉄道の計画を発表しておりましたが、このイメージ図を見た時、私の期待は結構高まったのでありました。

やがて、元々あったグアテマラ国鉄の線路の発掘作業も始まり…

何でも今年末には運行開始とかいう話で、なんでそんなにトントン拍子なの、なにか裏があるんじゃ…と思ったら、どうやら実際に走るのはこれらしい。

ディーゼル機関車、だと…?

これがグアテマラシティと郊外を結ぶ路線というのならまだ理解できるのですが、グアテマラシティを走るのがこれ、って聞いて久しぶりに引っ繰り返りました。騒音とか煙とか、大丈夫なの?

昔むかし、私がグアテマラに来た当初は、グアテマラ国鉄ってまだ営業していたのですよね。貨物専門でグアテマラシティと太平洋岸を結ぶ路線とかが走っていました。運輸が鉄道からトラックやトレーラーへと変わったために採算が取れず、1996年に営業停止。その後、観光用としてたまーに運行されていましたが、近年はそれすらも行われていなかったような。

つまり、このディーゼル機関車っておそらく鉄道博物館に展示されていたシロモノではないかと思われるのですよね。そんなのにグアテマラシティを走り回らせるなんて、大丈夫なのか。てか、電車の話はどうなったの…

時代が逆戻りしているのは政治だけかと思ってたけれどな、グアテマラ。まさかこの手で来るとは…。鉄道が大人気となってディーゼル機関車だけでは足りなくなってくると、ひょっとして蒸気機関車も出てきたりするのかしら。

黒部のトロッコ電車が懐かしいよ…

 

熱帯性低気圧

昨日降り始めた雨は太平洋沖にやってきた熱帯性低気圧のせいだったのだそうで。太平洋岸では降雨も結構強かったようです。

我が家付近は朝起きると昨夜の雨がそのままシトシトシト。グアテマラではとっても珍しいことですが、一晩中降り続いて引き続き朝も雨。それが意味するところはというと、渋滞!

というわけで、いつもより少し早く家を出て無事到着したのですが、我が家よりもう少し遠くにある同僚たちはとんでもない渋滞にはまったそうです。朝ごはんと買い物のために外に出た小僧も、「車がピクリとも動かない渋滞だった」と言っており、私は超ラッキーだった模様。それでも1時間ほどかかったんですけれどもね…。

上の写真の右端がグアテマラ。南半分が雲に覆われておりますね。昨日の時点で既にガラガラ崩れていたグアテマラですから、今日はどうなったかと言うと。

私がほぼ毎朝通勤に利用しているムシュバル街道は木が倒れて電柱を倒したのみならず、電柱の変圧器を直撃してぽんっ!と火を吐いたらしいです。本日はあちらやこちら、特にグアテマラシティの東側で倒木や倒木候補が多く、市役所や電力会社は雨の中を大忙し。エルサル街道方面は午前中ずーっと大渋滞のカオスだったそうです。

朝早い時間から、教育省は公立校の休校を発表し、午前中のうちにサン・カルロス大学は午後から24時間の休校を発表、今日は午後からの講義だった小僧は大学に行かずにすみましたとさ。

このまま一日中雨かと思われたのに、昼過ぎになって太陽が2日ぶりくらいに顔を出し、午後は輝くような晴天というこれまたびっくりなお天気。気象庁は明日まで雨って言ってなかったっけ…。と言わずにはいられないのではありますが、熱帯低気圧もメキシコ方面へと抜けてしまって熱帯低気圧一過の晴天となった模様です。

いやー、太陽っていいですね!丸一日太陽を見ないだけでどうもリズムが狂ってしまうのがグアテマラ生活。朝は晴天がデフォルトなところなので、今日のようなイレギュラーだとどうもしっくりこないという。太陽の力は偉大です。

午前中のカオスで懲り懲りしてしまったらしい人たちは午後にはもう家に引きこもってしまったのか、午後の帰宅時間もいつにないガラガラ状態であっという間に我が家にたどり着いてしまったのでした。

なんとなく盛り沢山だったようで、終わりよければすべてよし的な一日。とりあえず無事に過ごせたのだから良い一日だった、ってことにしておこう。

ちなみに。お隣エルサルバドルの首都サンサルバドルからもう少し東にあるイロパンゴでは、大規模な道路の崩落があったそうですが、たまたまこれを撮影していた人がいたという。

絶句。。。

同じ場所の昨日と今日の写真を比較しているのが次のツイート。

左側の家と右側のグラウンドが消え去っております。この雰囲気だと、まだまだ崩落が続くんじゃないかという感じがしますよね。大丈夫かな…。

やっぱり雨は怖いってつくづく思います。毎年繰り返されるこれ、なんとかならんのか…。