Monthly Archives: November 2016

ブログをしばらくお休みします

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今週末から休暇を頂いて2週間ばかり日本へ一時帰国する予定です。

それに伴い、今週中にいろいろと片付けない用事がありまして、日本から戻ってくるまで、ブログをしばらくお休みさせて頂こうと思います。グアテマラに戻って落ち着いたらまた再開するつもりです。

それにしても日本、寒くないといいんだけれどなー。

写真はオークランドモールに飾られている、クリスタルガラスでおなじみのスワロフスキーのオーナメントが飾られているクリスマスツリー。高さ12m、直径6mのこのツリー、4500のスワロスフキーな雪の結晶が飾られているそうで、多分夜になってライトが見えたりすればもう少しきれいなのかもしれないけれど、ぱっと見は結構地味系です。スワロフスキーと縁がない身としては、気になるのはお値段。総額260万ケツァル、米ドルにすれば約35万ドルなのだそうで、当然警備もしっかりついている模様。

贅沢すぎるという批判もあるようですが、オークランドモールだからねー。当然モールの中にはスワロフスキーのお店も入っています。私はショーウィンドーから眺める専門。ガラスによだれが垂れていたら、それはきっと私のです。

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こちらはハンドメイドのトナカイさん達。この表情がなんともかわいいし、松ぼっくりの尻尾もキュート。あまりにも可愛いので、何匹か連れて帰って駐車場に並べておこうかと一瞬考えてしまいました。一瞬だけだけれど。

本当に連れて帰ってくれば良かったかな……(まだ考えている)

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そして町角にいるのはヤギさん達。手前の目が怖いのだけれど、カラフルで目を引きます。こっそり一匹くらい連れて来ようかと……。いや、どっちかと言うとさっきのトナカイさんの方がいいなぁ。

そんなしょうもないことを考えている内に11月ももう終わりとなるのでありました。

それではまた12月に、ブログを再開する日まで。

運転試験センター

小僧が自動車の運転教習所に通い始めたのが14日、のべ14時間のコースが終了したのが22日のことでした。その後、マイカーで多少の練習を重ねた後、26日、免許取得のための試験に挑戦したのでありました。

国内で何ヶ所あるのかは知りませんが、我が家の近くではエルサル街道をもう少し東に行ったところに運転試験センターがあり、土曜日も半日ですがやっています。グアテマラは免許を取ろうと思えば、教習所は必須ではないのですが、とりあえずこの運転試験センターに行って合格しないといけない仕組みになっています。予約なしで行けるのはいいのですが、逆に言えば、土曜日は混むということ。ですので、オープン時間の8時には到着していたい……と思ったのですが、F1最終戦の予選が7時からあって、つい最後まで見てしまいました。というわけで、家を出たのが8時過ぎ。

土曜日のその時間は道路も空いているので10分ほどで到着したのですが、既に10数人が来ていました。センターに入ったところで、同伴者は待合室へ、試験を受ける本人は別室へ。何でも、最初は交通法規に関するビデオ視聴だったのだとか。その後、所定の金額(Q700)を支払って受験となります。

最初は筆記。筆記と言っても試験はパソコンを使ってやるのですが、全部で25問、1問4点、合格点は75点以上で交通法規に関連した問題が出されます。問題のいくつかは直前に見たビデオの中に説明があったのだとか。交通法を勉強しただけではわからない問題もあったようですが、これにはギリギリの76点で合格。

そして次は実技となるのですが、既に多くの人が来ていたこともあって、筆記が終わってから1時間近く待たなければならなかったようです。しかもこのセンター、割とこじんまりとしたところで、試験コースもこじんまり。無舗装の道なのは良いとしても、上り下りのあるコースで、小僧はバックで坂を上りながらジグザグ運転をしなければならず、結構吹かしまくっておりました。

それでもグアテマラでは、マニュアル車ならマイカー使用が認められているのがラッキーな点で、小僧も事前に私の車で練習を重ね、試験ももちろん私の車。小回りの効くハッチバックなので、狭いコースでも比較的運転しやすかったようです。実技は79点でこちらも合格。試験官からは「いきなり交通量の多い道路に出ないで、少しずつやってね」と言われたそうではありますが、教習を始めて2週間で試験に合格と、超スムーズにいったのでした。やっぱり若者は覚えが早い。

センターには警察の交通局の人が常駐しており、担当官のサイン入り合格証をもらった時には11時になっていましたが、合格したのだから文句なし。いささか待ちくたびれたのは事実だけれど……。この後は本人が免許センターに出向いて運転免許をゲットすることとなります。

なお、この日は恐らく50人くらいが試験を受けに来ていたのですが、実技試験を担当する試験官は2人だけ、コースは車用が1つ、バイク用が1つ、なので1人にかかる時間は10分から15分程度なのですが、やっぱりそれなりに時間がかかります。というわけで、遅く来ていた人たちはこの日は筆記だけで実技は別の日にやることになった模様。受験料1回分で筆記・実技ともそれぞれ2回まで受けられるようです。そうは言っても、さっさと合格してもらえたのは有り難い。

この先は小僧に運転してもらって、私は助手席でぐっすり、なんてこともできるかな。もっとも、私にはまだまだ彼の運転は怖くて、ゆっくり眠っているどころではないのですが。

北を目指す人たちが増えているらしい

クリスマスが近づくと、アメリカからグアテマラへと帰ってくる人が増えます。こうやって帰国できるのは、合法的にアメリカに滞在している人たち。大きな荷物やらお土産やらを携えて来る人たちが大挙してやって来る、そんな季節が12月。

もっとも不法移民にはクリスマス里帰りなんて夢のまた夢。クリスマスプレゼントの代わりに送金を行い、遠く離れた家族へと思いを馳せるのがクリスマス。ラテンアメリカのクリスマスは家族で過ごすのが基本ですからね。

ドナルド・トランプがアメリカ大統領に当選して以来、この不法滞在の移民の中には当然不安が広がっています。それと同時に、アメリカを目指すなら大統領就任式の前に、と今現在アメリカを目指す人の数が急増しているのだそうです。

その多くは、中米の危険な三ヶ国、すなわちグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルの人たち。貧困だったり、治安だったりと理由はそれぞれですが、より良き明日を夢見て北を目指すという点では皆一緒。コヨーテと呼ばれる仲介業者に多額のお金を払い、払えなければ自宅を担保として差し出し、アメリカにたどり着いて送金できるようになればいいけれど、途中で捕まって強制送還されても、約束した額を払えなければ担保を差し出さなくてはなりません。

こうして金持ちはより裕福となり、貧者はより貧困となる。なんと言う不条理。それでも北を目指す人は減ることを知りません。

そしてここへ来て、強硬な移民政策を打ち出しているトランプ大統領の誕生。国境警備が強化される前に渡れ、とばかりに移民が増えているということなのだと想像しますが、ひょっとしたらコヨーテが「トランプが大統領になる前がオススメ」と営業活動をしているのかもしれません。

ハイリスクではあるものの成功すればハイリターンなアメリカン・ドリーム。ラテンアメリカの人たちはアメリカの経済活動の底辺を支えている人たちでもあり、実際に不法滞在者の摘発が強化されれば、アメリカ自身が困ってしまわないかという気もします。

それはともかく、自分の家で家族と共に生活できて、日々に必要なお金があるというそれだけのことが、どれほど有り難いことなのかとしみじみ思わずにはいられません。北を目指す人たちが、せめて皆、無事でありますように。

地震

それは昼休みのこと。美味しい昼食を取っていたら、いきなり大きくぐらり。私の職場はビルなので、地震がある度にゆさゆさ揺れるのですが、今日のは今まで体験したなかでも大きめのものでした。

既に日本でも報道されている通り、エルサルバドルのウスルタン沖を震源とした地震で、マグニチュードは7.2。その後エルサルバドルとニカラグアの太平洋岸に津波警報が出されましたが、幸い大きな被害はなかった模様。ニカラグアはむしろ、コスタリカからやって来ているハリケーンのオットーの方が気になっているかもしれません。

エルサルバドルの首都サンサルバドルは、別名ハンモックの谷(El Valle de las Hamacas)と呼ばれるくらいよく揺れるところで、最近では1500人以上の死者を出した1986年の大地震、そしてのべ1200人以上の方が亡くなった2001年の1月と2月の大地震などがありました。エルサルバドルはなぜか15年に1度くらいの割合で大きな地震が起こっているようですが、今回の地震はココス・プレートとカリブ・プレートの衝突が引き起こしたものなのだとか。ココス・プレートは東日本沿岸まで繋がる太平洋プレートと接していますから、先日東北で起こった地震が連鎖したものなのかも、とふと思ったりします。だとすると、次はカリブ・プレート辺りで地震が起こったりするのかしら?あんなり被害がないといいんですが。

DPIをもらえない人たち

グアテマラでは18歳で成人すると、身分証明書を常時携行しなければなりません。一般にDPI(デーペーイー)と呼ばれるこの身分証明書は、あらゆる場面で必要となります。進学、就職、運転免許、パスポート、それから銀行口座開設、小切手の現金化、賃貸契約、携帯電話の契約、ケーブルテレビの契約、おまけにクレジットカードを使用する際の身分確認、などなど。逆に言うと、DPIがないと何もできないということになります。

小僧がDPIを取得した時の顛末については以前書いているのでそちらをご参考いただくとして、時間がかかってもちゃんとDPIをゲットできた小僧は幸運であったらしい。

というのは、このRenapの無能のお陰で、7月頃からDPIの新規作成を申請している人たちは、未だにDPIが交付されないまま、という事態に陥ってしまっており、いつになったらDPIが手に入るのかは不明。その間、いろんな手続きをしたくてもできないということになってしまいます。小僧も申請するのがもう少し遅かったら、同じような運命だったかもしれない。良く考えたら、ヤツのDPIが最初できていなかったのも、もうカードの在庫が底をついていたため、「本当に取りに来る人の分しか印刷しない」というポリシーだったのかもしれないね、と何となく納得してしまいました。

そしてこのDPI、来年1月からは納税者番号、社会保障番号などとしても使われるようになります。今までは別々の番号が付与されていたのですが、こちらは一本化。パスポートの番号は既にDPIのID番号が割り当てられているので(つまりグアテマラ人のパスポートは常に同じパスポート番号なのですね)問題なし。あれ、運転免許もこっちの番号に統一されるんだっけ…。こうしてDPIをゲットできない人は税金払いたくても払えない、社会保障病院行っても相手にしてもらえない、とかいう状況に陥ってしまうのか……

そこまでお馬鹿じゃないといいんだけれどね、グアテマラ政府。

残り約7週間。Renapはクリスマス返上で仕事するように。

 

寒波と熱帯暴風雨

今シーズン一番の冷え込みだった今朝。どんだけ寒いかと言うと、

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我が家付近の最低気温12度。暖房欲しい、暖房。グアテマラ涼しすぎるんだよ。

ケツァルテナンゴとかもっと西の方は気温一桁だったそうで、それから比べればマシ。って自分を励ましながらの出勤でした。

それなのに、明日の朝はもっと冷え込むという無常な予報。まだ11月なのに、と思うのですが、年によっては11月にぐぐっと冷え込む年もあるのですよね、確かに。その代わり1月とか2月はあまり冷え込まないんだったら良いのだけれど。

今年はこれで既に3つ目の寒波到来だそうですが、一方でカリブ海側には熱帯暴風雨のオットーがいて、明日にはハリケーンに成長するかもしれないとか。

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こちらはアメリカのナショナル・ハリケーン・センターの予想図ですが、おっとグアテマラが進路に入っているではないですか。ひょっとして雨降るのかしら。それにしても寒波が来た後に熱帯暴風雨が来るなんて珍しい。

それにしてもこの熱帯暴風雨、汚職で逮捕された元大統領と同じオットーという名前なもので、SNS界隈がなかなかに賑やかです。「逮捕されてもウザイやつだ」とか何とか書かれたメッセージをいくつも見かけました。

こちらの季節はずれのオットーさんの方は、あまり皆に迷惑をかけずにとっとと通貨していってくれるといいんですが。

カルロス・ルイス・サフォン「魂の迷宮」読み始め

昨日から冷たい北風が吹き荒れ、ぐっと気温の下がっているグアテマラです。明日の朝は今シーズン一番の冷え込みとかで、我が家付近は12度まで下がるという予報を見かけました。まだ11月なのに。まあでもこんな寒い季節は読書にはもってこいかもしれません(と無理矢理本題に話を繋げてみました)。

先日Google Play Booksで予約したカルロス・ルイス・サフォンの「魂の迷宮」が、発売日19日の午前0時過ぎにデバイスにダウンロードされました。

こちらが表紙。

El Laberinto de Los Espíritus

本当にこんな感じで心待ちにしていたんですよねー。

残念ながら今はあまり読書をしている余裕がないこと、ページ数が多いこと、で読了までにはかなりかかりそうですが、少しずつでも読めるのがとっても嬉しいです。

今出版されているのは多分スペイン語版とカタラン語版(ルイス・サフォンはカタルーニャ出身)ではないかな。英語や日本語訳が出るのはまだ先になるのではないかと思いますが、「忘れられた本の墓場」シリーズのファンの皆さんはどうぞお楽しみに。