サンディニスタ運動の孫たちの反逆

1995年にピュリッツァー賞を受賞したスペイン人カメラマンのハビエル・バウルスが見たニカラグア。

上記ツイートのリンク先からバウルスの写真が掲載されているサイトに飛べます。写真は6つに分かれており、それぞれタイトルがついています。「抵抗」「苦しみ」「反逆」「思い出」「愛」「死」。

バウルスのツイートにも写真が多々アップされていますので、ここに貼り付け。

亡くなった人の数は正確には不明ですが、およそ300人と言われています。その大半がオルテガを支持する警察、パラミリタリーによるもの。負傷者多数、行方不明(逮捕されたと見られる人も含む)となったままの人の数も正確には把握されていません。

道路の敷石を積んだだけのバリケード。そんなに強度が高いわけではないでしょうが、警官隊の銃弾を防ぐ役目は果たしてくれるのでしょう。

 

「デモに参加したために逮捕された男性。銃弾2発を受けている。逮捕された後、銃弾の摘発もされないままベッドに手錠で繋がれている。男性の脚は腫れ上がり、化膿しているにもかかわらず、手当を受けていない」。

 

政府は反対運動を続ける市民を「テロリスト」「クーデターを企てている犯罪者」と呼び、これほど多くの人の命が失われたという事実を軽く見ているようです。昨日の革命記念日でも、オルテガはカトリック教会を非難し、テロリストを非難することで自分を正当化しようとしていましたが、政府が一番心を砕くべきなのは市民が安心して生活できるようにということなのでは。

若き市民運動のリーダーとして独裁者ソモサの打倒に加わったオルテガが、今度は自身が独裁者となって若き市民らと対峙しているという皮肉。

オルテガに当時の信念が残っているのなら、辞任しますよね。その後はキューバ辺りで余生を過ごしてればいいじゃん。

明日は市民らによるデモが予定されています。どうか皆が無事でありますように。

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セルヒオ・ラミレスのニカラグア

セルヒオ・ラミレスは現在、ニカラグアを代表する作家です。先日行ったブックフェアーでも著書が並んでいましたし、昨年はセルバンテス賞(スペイン語の作品を対象としてスペインの文学賞)を受賞している人ですが、過去にはダニエル・オルテガ政権下で副大統領を務めたこともあります(1985〜90年)。

もっとも、その後はサンディニスタとは袂を分かれ、もっぱら文筆業に精を出しているようですが、私が毎朝通勤時に聞いているラジオ番組で電話インタビューに答えていました

その内容をここに掲載しておきたいと思います。インタビュアーはルイス・フェリペ・バレンスエラとマリエロス・フエンテスです。


ーサンディニスタ革命から39年が経過しましたが、なぜこのような抑圧が起こったのでしょう?

私が悲観的な人間なら、ニカラグアの歴史は繰り返すのだと言うでしょう。独裁者が別の独裁者にとって代わる。権威主義者が別の権威主義者を倒すのです。1893年がそうでした。それから1970年代のアナスタシオ・ソモサ、そして現在のこの政権です。

残念ながら、革命は遠い昔の出来事のようです。それと言うのも、傷を負った現政権が大衆の意志に反しているということ以外、何も残らないからです。

2つの出来事は全く似通っていません。1970年代、若者は武器を手にしてソモサを打倒しました。今日、若者は自分たちの命を危険にさらしています。大きな違いはここにあります、以前は武装闘争でした、でも今は武器を手にしていません。

もう350人が亡くなりました。自分の身を防ぐ術もなく撃たれ、銃撃されて殺されたのです。これはかつてなかったことです。軍隊の持つありとあらゆる武器に丸腰で対抗しているの争です。

ーダニエル・オルテガが市民を攻撃するという決断をしたのはなぜでしょう?いつか気がつくことがあるのでしょうか?

その内、雲の上から降り、この国が廃墟となっているのに気づく時がやってきます。ニカラグアの経済はとても小さい。コスタリカよりはるかに小さいのです。既に外貨5億ドルを失いました、輸出は減少しています。30万人が失業し、レストランやバーは店を閉めてしまいました。6時以降は外出禁止令が出ています。

権力にしがみつこうとする人物にしか、このような状況を生み出すことはできません。市民と権力の間には大きな溝があります。市民は権力を拒否し、権力が直ちに小さくなることを希望しています。問題の解決のためには交渉する必要があります。内戦を起こしてはいけません。

ーオルテガの側にいるのは誰でしょう?

誰もいません。カトリック教会は暴力行為の被害を受けていることを告発しています。教会は略奪の被害にもあっています。仲介役である教会に対して戦いが仕掛けられています。民間企業は既にオルテガから距離を置いています。町の人々もそうです。

ストライキが呼びかけられた時、市民が亡くなりました。デモ行進が呼びかけられた時、通りは人で溢れました。オルテガは機関銃を持った側近に囲まれています。しかし、市民社会は背を向けています。

ー国際社会からの圧力についてはいかがですか?

とても重要です。問題が外側から解決すると言うことはできませんが、昨日の米州議会での決議はとても重要です。21ヶ国がオルテガへの非難決議に賛成票を投じました。棄権したのはボリビア、エルサルバドルと欠席したカリブの国でした、名前を思い出せませんが。つまり、ニカラグアは全く孤立しているということです。圧力はより大きくなります。

ロサリオ・ムリーヨはダニえ流・オルテガにどのような影響を与えているのでしょうか?

オルテガが彼女に与えた権力を有しています。そして大きな権力を受けたのです。このように親密な関係にある権力と言うものを私は知りません。どちらがどちらに影響を与えているのかはわかりません。二頭政府です。

ーアルノルド・アレマン(注;元大統領)のような人物はどうするのでしょうか?オルテガを支援するのでしょうか?

それはオルテガを権力につけた汚職システムの一部です。アレマンは国会で偽の野党を率いています。何の意味もありません。アレマンのような政治家は恥ずかしいと思っているので、このような機会には顔を出しません。

ーニカラグアの状況をこうやって話すことで身に危険があるとお考えですか?

ここでは誰もがリスクを冒しています。政府と同じテーブルについた全国対話のメンバーは、一人ずつ逮捕されていっています。先住民の代表であるメダルロ・マイレナは、警察官4人を殺害した容疑者となっています。ロサンゼルスに向かおうとしたところ、マナグア空港で逮捕され、翌日、裁判に付されました。

市民運動のリーダーや全国対話の他のメンバーも、警察が探し回っています。政府が全国対話を行うと言っている一方で、これに参加するメンバーや、立会人である司教・司祭を追求しているというのは説明不能です。

ペドロ・ホアキン・チャモロが「誰もが自分自身の恐怖に囚われている」と言った通りです。私は政治参加しているわけではありませんが、だからと言って沈黙するつもりもありません。

ー平和と和解を口にし、平和を守らない者を糾弾する政府のステートメントをどう分析されますか?

ジョージ・オーウェルの言葉のようです。真実とは反対のことを言っていることに気づく必要があります。昨日、米州議会でビデオが公開されました、良いビデオです。政府の代表、オルテガ、ムリーヨ、モンカダ外相の一言一言が。。。そのメッセージの側に映像を添えればもっと良いでしょう。システマチックな嘘です。

ー3ヶ月前、現在のニカラグアを予測できた人は誰もいません。あなたはいかがですか?

いいえ。私はセルバンテス賞の授賞式の前に、スペインにいました。そこで起こっていることを知り始めたのです。政府は小さな抗議を排除し、その後も同様で良いと思っていました。抗議のきっかけは年金改革でしたが、現在では誰もそんなことを覚えていません。

あれは草原に火を放った火花でした。今日では誰もそれを止めません。多くの抑圧があるにも関わらず、人々は再び通りへと出て行きます。この闘争を強いものにしているものがあるとしたら、人々が恐れていないということでしょう。

ーこれが内戦になる可能性があると思われますか?

その危険は常にありますが、避けるべきものです。教会も、企業も、市民運動のリーダーも、武器を手にしないようにと言い続けています。

内戦になって欲しいと思っている人はどこにもいません。2万人の死者を出したアナスタシオ・ソモサの時や、やはり2万人の死者を出したコントラとの戦いの時のように。丸腰のまま失われた350の生命の事をとても悲しく思います。英雄的なことではあります、武器では何も解決できません。

ー本日はサンディニスタ革命の39周年ですが、ダニエル・オルテガはこの日の前にいかなる蜂起も許さないつもりでした。

お祝いというのは一種の儀式で。。。これまではお祭りでした。かつては、マナグア湖の傍にある広場を人であふれ帰らせることができました。本日は今までのような大衆を集めることはできないでしょう。

マサヤで行われる別の集会であるエル・レプリエゲ(立てこもり)は大規模なお祝いでした。それを支援してきた市民の心は完全に離れています。なぜなら、その地区に死者がいるからです。軍人、公務員の子らが殺されています。もうすでに反対勢力に留まっていません。

ーどうしたら問題を解決できるのでしょう。選挙の前倒しで十分でしょうか、それともオルテガの辞任が必要ですか?

可能なことと、そうあって欲しいこととは別のものです。オルテガはバリケードを撤去し、通りをきれいにしたことで勝利したと思っています。国中、至るところに覆面をしたパラミリタリーがおり、市民を脅したり嫌がらせをしたりしています。譲歩をする必要はないと思っています。

しかし、現在の状況を見ると、オルテガは負けたと言えます。この状況は数ヶ月続くかもしれません。オルテガが2021年間で任期を続けたとして、任期を終えた時、この国がまだ血を流し続けていることはないと思います。彼は出口を探すために対話をしなければならない時が来ます。

ー少し前に、あなたはツイッターでこう書かれました。「モニンボは倒れなかった、沈黙もしなかった。倒れなければ黙しもせず、屈しない。モのモニンボは我々である」と書かれました。

兵士らが、パラミリタリーと警察官約1200人がニカラグアの歴史の中でシンボルとも言える地区のバリケードを破壊した時、スターリングラードの戦いでもあるかのような武器の音を聞きました。

市を占拠するというのは何を意味するのか?ナチスが軍隊を率いてヨーロッパの市を占拠したように入城するのか?それは人の心を征服するという意味ではありません。モリンボはニカラグアの歴史における反逆の杖でした。人々の魂は征服できません。

モリンボはアナスタシオ・ソモサに対する抵抗のシンボルでした。そして今再び、シンボルとなっています。


 

最後でふれられているラミレスのツイートはこちら。

モニンボぼ落ちなかった
沈黙もしなかった
落ちず、黙せず、屈しない
モニンボがある限り 尊厳も存在し続ける
モニンボはニカラグアであり
モニンボは我々であり
我々がモニンボなのだ

革命記念日を前に

今日からちょうど100年前、1918年7月18日は南アフリカの元大統領、ネルソン・マンデラが生まれた日だったのだそうです。マンデラと言えばインビクタス(え?)。モーガン・フリーマンがマンデラ役をした、あの映画、好きなんですよねぇ。

さて今日はニカラグア危機が始まってから3ヶ月が経った日でもあります。

最初は社会保障制度の改悪への抗議でした。その抗議を抑圧しようとしたために、市民が反発、ダニエル・オルテガ大統領とその妻である副大統領ロサリオ・ムリーヨの辞任を要求するようになりました。この3ヶ月間で300人以上が亡くなり、負傷者や行方不明もまた数多く。

政府は抗議する市民をテロリストと見做し、強武装した警官隊や軍隊を派遣して鎮圧しようとしています。マサヤでは17日、早朝より警官隊、軍隊などによる鎮圧活動が行われました。マサヤの警察署長は「大統領と副大統領から『通りをきれいにしろ』と直接指示された」と発言しています。

政府の主張としては「通りにあるバリケードが市民生活を脅かしている」んだそうで。100歩譲ってそれが事実だったとしても、犯罪を犯していない一般市民に発砲する理由にはなりません。

どうやら政府は7月19日のサンディニスタ革命記念日までにマサヤ市、特にサンディニスタと所縁のある深いモニンボ地区を制圧しようとした模様。どうやらその目標はとりあえず達成できたようですが。。。警官よりもパラミリタリーが中心になっているという情報もあり。みんな覆面してるから良く分からないのですよね。。。

カトリック教会が仲介に入っていますが、オルテガのシンパは仲介を行っている大司教を殴ったとか。国連も米州機構も武力を非難し、対話による解決を呼びかけていますが、一向にそんな気配はありません。それどころか、オルテガは戦車55台を発注したと聞いています。

どうして社会主義の国は不自然に民主主義を装った独裁政権になってしまうのか。。。

本日、米州議会でニカラグア政府の市民抑圧に対する非難決議が可決され、その後アメリカ副大統領のマイク・ペンスがこんなツイートをしています。

ま、オルテガはアメリカなんて屁の河童くらいにしか思ってないんでしょうが。。。

ニカラグアに1日も早く平和が訪れますように。

代表ユニをデザインしよう

ワールドカップは終わったというのに、サッカーネタを引きずります。

グアテマラは2ヶ月前(だっけ?)にやっとこさFIFAからの資格停止処分が解かれ、4年後のカタールを目指してこれから頑張るぞ!ってところなのですが、まず手始めに「次の代表ユニをどんなんにしようか」アンケートが行われているようです。

リンク先には質問が2つありまして、「代表ユニのアイデンティティは何であるべきか」「代表ユニで変えた方が良いと思うのは何か」。加えて「デザインを送ってちょ」というのがありまして、自分の思い描く代表ユニを提案することだって可能です。私も考えてみようかなぁ。水玉とかどうだろう。

これは面白い試みかも。上のツイートにロゴが入ってますが、グアテマラの代表ユニ、現在はアンブロです。白地に斜めに水色のラインが入るデザインは10年くらい前にアディダスがデザインして、その後プーマになってもアンブロになっても、細かい相違はあるもののこのデザインが使われています。

色も綺麗だし、いいデザインだと思うんですが、これをずっと使う気はないのか。。。てか、変えた方がユニ売れるもんね。

ワールドカップでも、素敵なユニありましたよねぇ。個人的な好みはスペインのアンシンメトリーなユニフォーム。ベルギーのも素敵でしたね、ってことでベースが赤で、黄色と黒を使ってるユニが私の好みだったようです。日本の雑巾ステッチはちょっと。。。色は良かったんだけれどな。日本のユニは毎度妙なところで凝っていてついていけない。

 

それはともかく、次のユニ、いつ決まるのかしら。ちょっとワクワクしちゃいます。

宴の後

ワールドカップの終わりと共に渋滞が帰ってきたグアテマラです。

なんで???

よくわからないけれど、とにかく渋滞しています。そんなんだったら、年中ワールドカップやってて欲しいぞ。

あるいは、「アントマン&ワスプ」に出てくる、大きくなったり小さくなったりする車。

渋滞もスイスイ駆け抜けられそう。ただし、グアテマラの道に良くある穴に落ちたら這い上がれなさそうだけれど。でも駐車場もいらないし、これ、いいなぁ〜。この技術、是非開発して欲しいんですが。

この映画、グアテマラでは6日だったかに封切りとなっています。私たちはワールドカップが終わってから見に行ったのですが、皆考えることは同じなようで、結構席が埋まっていました。本邦後悔は8月末だそうですからネタバレしませんが、相変わらず超笑えるのに時折シリアスな痛快映画でした。マイケル・ダグラス、渋くて素敵だし。

舞台のサンフランシスコをうまく使っていましたねぇ。某シネコンの4DXの宣伝はサンフランシスコの市街地で行われるカーチェイスを臨場感満載で体験できる、というものだったのですが、4DXじゃなくても十分迫力ありました。

映画の話が長くなりました。

さて、小僧は今日から大学で後期の授業が始まったのですが、いきなり初日から寝坊して、大慌てで飛び出す始末。幸い、時間ギリギリ、より正確には教官と共に教室に滑り込むことができたそうです。休みボケですね。

そういう私も、今日は仕事がお休みだったので、今日まで三連休でした。

休みボケしてないといいんだけれど。

ブックフェアー

国際ブックフェアー (FILGUA: Feria Internacional de Libro en Guatemala)が今月12日から22日までの日程で開催されています。今年で15回目のブックフェアー、テーマは「おフランス」。

なので、フランスの作家も大きく取り上げられていますし、講演会もフランスがテーマとなっていたり。フランスと言えばユーゴーとか大デュマとかですが、今はそれほど興味あるわけではないので、講演会には食指が動きません。

大体、今年は溜まっている本を読むことに決めているので、今更ブックフェアーなんぞに行って新しい本を買うわけにはいかないのですよ!!!

そうは言っても折角のブックフェアー、行かないのもまた寂しい。

と色々逡巡しながら行ってきました。本は買いませんからね!!!買わないったら買わないの!!!

午後になったら混むだろうと思ったので、本日はW杯の3位決定戦が終わった後、ダッシュで出かけました。エルサル街道は途中で事故渋滞があったのですが、それ以外は交通量はあっても渋滞なし。ちなみに、3時間後くらいに同じ道を引き返した時、こっち方面(我が家への帰路とは反対方向)はメチャ混みでした。やっぱり早く出かけて良かった。

あ、そうそうベルギー、やっぱりいいチームですね。あのカウンターの切れ味、実に気持ちいいです。

さてFilgua。

Filgua

ここは元々会員向けスーパーだったのですが、現在イベント会場になってます。「国際」なので、近隣メキシコとかエルサルバドルとかニカラグアとかホンジュラスとかコスタリカとかペルーがブースを出したりしてました。なぜかないのはホンジュラス。

大人向けから子供向け、マヤ語の本やら子供向け学習教材など、いろいろ一度に見られるのは面白い。 でも折角ですから、普段行く書店で見られないような本を見てみたいですよねぇ。

Filgua

古書店も出店しており、なかなかお目にかかれないような年代物の本も。上の右側に並んでいる「アルスー」は先頃亡くなったグアテマラ市長アルバロ・アルスーを取り上げたメンデス・ビデスの作品ですが、それ以外は大体20年とか30年とか40年とか、そんな感じの完熟本。シミがあったりするけれど。。。

本棚の左側にある、男性の顔が表紙となっている本。これは最近出版されたのかな?「バイロン・リマ・オリバ」と言えばアルスーが大統領時代にボディーガードも務めた人であり、その後はフアン・ホセ・ヘラルディ司教殺害に関わったとして有罪判決を受け、服役中に殺害されたその人であります。そのリマ・オリバ
の「自分は無罪だ」という本なようで(著者は別人ですが)、「本は買わない」と決意してきたので買いませんでしたが、うむ、ちょっと気になる。。。

他にも面白そうと思った本はあったのですが、買っていません!いや、1冊だけ。。。本というか、小冊子。それからDVD2本。本じゃないから!!!

グアテマラで製作された映画で、見つけた時にちゃんと買っておかないと。

こうして、本の誘惑に少し負けたけれど、何とか生きて抜け出せた気がします。

そうそう、壁にあった展示によれば、グアテマラが誇るノーベル賞作家のミゲル・アンヘル・アストゥリアスは若い時に渡仏し、ソルボンヌ大学で勉強したのですが、担当教官がマヤに造詣が深い方で、ポポル・ブーのフランス語訳を出していらっしゃったのですね。アストゥリアスは在学中に級友のメキシコ人とともに新たなスペイン語訳を行い、その後も「カクチケル年代記」なんかも訳しています。ただ、これは原語からの訳と言うよりは担当教官が作ったフランス語訳からの訳だったようです。「魔術的リアリズム」はマヤ人とフランス人に影響されて出来上がった物だったってことでしょうか。

Filgua

フランス時代のアストゥリアス。わー。何だかコミックにでも出てきそうな顔立ちだわー。それにしてもこの時代、結構多くのグアテマラ人がパリにいたような。基本的には資産家の子女でなければ無理でしょうが、前世紀前半のグアテマラの文化はおフランスの影響が大きそうです。

ボーナス日の金曜日

グアテマラでは7月にBono 14(ボノ・カトルセ)という賞与が支給されることが労働法で決まっているのですが、支払い期日は7月15日まで。今年は7月15日が日曜日なので、本日、13日の金曜日に支給するところが多かったようです。

給料日と言えば買い物、レストラン、そして渋滞。朝はともかく、帰宅時間が混雑することは予想されたのですが、想像以上に渋滞でした。

先週と今週、大学がホリデーウィークだった小僧が迎えに来てくれていたのですが、普通なら混雑していても1時間ちょっとで到着するのに、1時間半経ってもまだ着かないという大渋滞。なので仕事を終えたらとっとと外に走り出して、途中で落ち合ったのでした。20分くらい歩いたかしら。

その途中も、交差点という交差点が見事に詰まっておりました。グアテマラ人、交差点で信号が緑(青?)になるととにかく前進するものだから、その先が渋滞していると交差点の中で立ち往生しちゃいます。そうするとどちら方向にも行けなくなるのですが、小僧と落ち合うまでの間に、何ヶ所もそんなのがありました。

いや、それにしても、こういう時は徒歩に限る!!!

雨降ったらサイテーだけど。

小僧と落ち合った後は、脇道に抜けて、そこで運転手交代。その時すでに渋滞の中で2時間過ごしていた小僧にはもう運転する気力がありませんでしたとさ。

幸い、落ち合った場所が良くて、脇道に入り方向を変えると、ここは渋滞なし。なぜかというと、一方通行のこの道路、その手前の交差点で車がみんな立ち往生していたから。すごくラッキーではありました。

そうしてそこから先は混んではいるものの、渋滞というほどではなく、40分ほどで我が家到着。エルサル街道の渋滞はもっと遅い時間、19時とか20時くらいであったようです。

渋滞するとなぜか事故が増え、事故があるから余計渋滞するという悪循環でどんどん渋滞がひどくなるのがグアテマラ。おまけに、オーバーヒートでエンストする車もあるし。。。更にはボーナス狙いの強盗なんてのもあって、とにかくハンパじゃないです。

特に、私の職場から自宅へ向かう方面はそれほどでもなかったのですが、トレボル方面へ向かう反対側(小僧が渋滞にはまっていたところ)は激混みで、小僧も1時間かけて1kmちょっと進んだくらい。カタツムリにも敵わない。てか、そりゃ車も傷むわな。

明日も明後日もショッピングモールを中心に大渋滞があるんじゃないかと思うので、あまり遠出はしたくないのですが、ブックフェアがあるので、それにはやっぱり行こうかな、とかついつい思ってしまいます。このブックフェアもボーナス支給に合わせた日程になっているし。

ボーナスもらって、気が大きくなって、気がついたらもうスッカラカン、なーんてことにならないように気をつけないと、ではあります。