寒い1日と皆既月食

今日は朝から冷たい北風がピュー。何でも場所によっては時速50~70km程度という猛烈な風何だそうです。時速50kmは秒速14m、70kmだと同じく19m。結構な強風で、屋根が飛んだり看板が飛んだり木が倒れたりしたようです。これって謂わゆるからっ風ですよねぇ。ここら辺の風はベラパス方面からやって来るからベラパスおろしと名付けておこう(すぐ忘れそうだけど)。

そんな冷え込む夜ですが、今日は皆既月食が観測できるんだそうです。

多分、このツイートをクリックすると、一連の写真がゾロゾロと出て来るんじゃないかと思います。

グアテマラシティでは21時30分頃(ちょうど今頃)から食が始まり、22時41分から23時43分が皆既、日付を超えて0時50分くらいまで続くのだとか。こんなに寒くなければ外に出て眺めようかと思うのだけれど、仕事で観測しないといけない人はちょっと可哀相かも。天文学関係の方はこれだけ空がクリアーなら本望でしょう(そうなのか?)皆、風邪ひかないように気をつけて。

寒い日に流れてきたお寒いニュースは、某国会議員の20歳の息子が、公用車を運転していた上に内務省から盗難届の出ていた拳銃を所持していたところを警察に現行犯で逮捕されたけれど、あーら不思議、この拳銃が手品のように消えてしまって、無罪放免となりましたとさ。

有罪だったら懲役10~15年だったそうですが、ここの警察は内務省に属する機関なので、手品の種明かしは難しくありませんが、このバカ息子のパパは悪の巣窟である国会の執行部にいるというおまけ付き。パパを見れば息子がわかるけれど、逆もまた真なり。親の影に隠れてしまっているという意味では、月食みたいなものですな(無理矢理)。

と、あんまり他人の悪口ばかり書いていると、自分の身に帰ってきそうなので、そろそろ切り上げておこうかな。

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80代で起業? イーストウッド「運び屋」

今日は少し時間ができたので、映画を見に行ってきました。クリント・イーストウッド監督・主演の「運び屋」。原題はThe Mule、スペイン語ではLa Mula、いずれも「ラバ」、麻薬の運び人の通称です。

ラテンアメリカでMulaと言うと、一般にはコカインをコンドームなどのゴム製品に詰めて何個も飲み込み、飛行機に乗ってアメリカへと持ち込む人たちのことなのですが、このイーストウッドのラバはアメリカ国内をピックアップトラックに詰めて移動する人のこと。

デイリリーの栽培に熱中して家族から総スカンを食らってしまったアールでしたが、ネット時代にはついていけず、金も底をつき、80歳を過ぎてから麻薬の運び屋となる。しかしこれがなかなかの適職だったという(笑)。チャーミングな頑固ジジイのイーストウッド的魅力全開で、麻薬カルテルという物騒な話であるにも関わらず、ラテンアメリカのラバさんたちのような悲哀はなく、基本的にカラッとしていて、楽しめるしホロリとしたりもする。「結局のところ、仕事よりも家族が大切」というのがテーマになってるからでしょうかね。ブラッドリー・クーパー扮するDEA捜査官に説くシーンや元妻の側に寄り添うシーンが珠玉です。

シナロア・カルテルは世代交代しちゃったのが敗因でしたが、フリオの行く末は気になります。

それにしても、実際に85歳でラバを始めたという実在の人物をモデルにしているんだそうで、一体どんな人だったのかとそちらの方も気になります。イーストウッドは現在88歳。88歳で監督も主演もしちゃうのもすごいですが。

この映画を見て「これなら自分にもできるんじゃ」なんて考えるような人がいたりは・・・しないかな。

グアテマラでは1月10日に封切りになったようですが、17時の上映は8割方席が埋まっていてびっくりでした。そんなに話題の映画だったのね?

全世界の愛すべき80代・90代は是非ご観覧あれ。

殺人事件と渋滞

ま、ここはグアテマラですから、時にはそんなこともある。てか、誰だよ、殺人発生率が減少したなんて、嬉々として書いていたのは。

今日のちょうど終業時間頃、私の通勤路である幹線道路ロス・プロセレス通りでバスの運転手が撃たれて亡くなったというニュースが流れました。

首都の10区から15,16区及び我が家のようなエルサル街道に向かう人が通る道で、当然のように大渋滞。まあそれは仕方のないことです。殺人事件なのだから。

検察が現場検証のために到着したのが約1時間後。現場保存のために、その間はこの区間、通行不可となりました。

現場検証は小一時間ほど続いたようですが、その後は事件の舞台となったバスも移動され、運転手さんの遺体は検視局へと運ばれ、いつものように通れるようになりました。

ちょっと時間がずれていたら、自分がその現場に居合わせたのかもしれないし、下手をすれば事件に巻き込まれていた可能性だった無きにしはあらず。それぐらい日常と背中合わせのところで起こった事件でした。

それなのに、この事件については、亡くなった運転手さんについても、どういう状況で起こったのかについても、全くと言っていいほど報道がされていません。渋滞について、迂回路について、そういう情報は出て来るのに、一人の人が亡くなった事件については報道されない。関係のない他人が亡くなったことよりも、渋滞の方が大切というか、切実な問題なのだよね。

それくらい多発している、バス運転手さんの殺人事件。

なんだかなぁ。

そのモヤモヤが払拭できないでいます。

移民キャラバン再び

昨年10月、ホンジュラスとエルサルバドルから集団でアメリカを目指す移民キャラバンが出発し、最終的には故国に戻った人もいれば、何らかの方法でアメリカに潜り込んだ人、メキシコに留まった人など様々な結果となりました。

例えばフリエット(12)とノエミ(10)の姉妹のような、ハッピーエンド。2人はアメリカにいる母親に会おうとホンジュラスを出発し、ティフアナにたどり着き、コヨーテに1000ドルを払って国境を越えたのだそうです。そこで移民局に保護されますが、施設に3週間程度滞在した後、自由の身となってノースカロライナの母親とクリスマスイブに再会できたのだとか。アメリカ政府のシャットダウンの余波なのでしょうね。

皆が皆、こんなハッピーエンドで終わったわけではありませんが、このような話が伝われば、やっぱり自分も、と思う人がまた出てきても不思議ではなく。

そして今週14日にはホンジュラスからそして本日16日にはエルサルバドルから、新たな移民キャラバンがアメリカを目指して出発しています。ホンジュラスもグアテマラも国境の警備を固めるとか呟いていましたが、移民の方はそんなこと我関せずで、堂々と突破し、既に1000人ほどがグアテマラシティの移民の家にたどり着いたそうです。グアテマラ側では結構な警官隊が詰めていたようですが、ウチの政府も最近は言ってることがコロコロ変わるからねぇ。

それにしても、何もこんな寒い時期にもっと寒い北を目指さんでも。。。と思うのですが、米政府がシャットダウンしている隙を狙っているのかもしれないし、要は出たとこ勝負、ってことなのでしょう。

北を目指す人の流れは当分止まりそうにもありません。

ケツァルの鳴き声

ここのところ寒いです。

寒いと言っても、日本のようにやたらと気温が低いわけではなく。日本で使っていた厚手のジャケットは、グアテマラでは不要。いえ、徒歩通勤とかするのなら使えるかも?でも薄手のダウンで十分なような気もします。冷たい風が防げれば、あとは耐えられそうな気がする。今年は例年ほど寒くないし。

どっちかというと、グアテマラ、首都圏の場合は寒いというより朝晩冷えすぎ、という気候なので、日中は冷たい北風さえなければ暖かい。朝と昼で気温が10度ほど異なるので、風邪を引いたりしやすいのがこの季節。熱帯だと思ってやってきたグアテマラは寒かった、というのはグアテマラのこの時期を体験する日本人なら皆思うのではないかしら。

この寒い時期に学校が始まる子どもたちは本当辛いよな〜と思うのですが、小僧は大きくなったのでもう手間いらず。もっともヤツの大学は来週21日始まりなので、今は今期取らないといけない講義を取って、お金を払って、ノートも買って、とあれやこれやと準備中。世間が慌ただしく出ていく時期にのんびりできるのは超羨ましい。

諸々が始まるのが1月なグアテマラは、この1月というのはカオスな月でもあります。学校が始まるのが1月なら、引越しするのも1月、転職するのも1月。通勤時、まだこの付近の交通に不慣れなんじゃないかと思われる車を時々見かけます。私が今の家に引っ越したのが4年前の1月のことで、私もあんなだったのかなぁと思うと、いとをかしの世界ではあります。

サンカルロス大学が始まる来週が過ぎ、2月の頭ともなると皆ここの流儀に慣れてきて、交通も少しスムーズになるんじゃないかなぁ。その頃には日も少し長くなり、寒気も少し弱まってくる。。。

そうなって来ると、日本なら鳴くのはウグイスなのでしょうが、残念ながらグアテマラでは皆年中鳴いています。とは言え、例えばケツァルなどは鳴き声を聞くどころか、姿を見るのすら大変。

ところがそのケツァルの鳴き声入りのビデオがFacebookにアップされていました。グアテマラでもコスタリカでもなくメキシコ。メキシコ州のイスタパルカにエル・ニド(「巣」の意)というラテンアメリカ最大の鳥園があるのだそうですが、そこではケツァルの飼育と孵化に成功しているそうな。

「ケツァルは自由の象徴の鳥だ、飼うと死ぬ」と信じて疑わないグアテマラ人が目を剥いて怒りそうな話ではありますが、ケツァルの生態をよく理解していないとできないってことでしょう。どっちかっつーと、グアテマラ人が怠慢なんでは?

話が長くなりましたが、貴重なケツァルの鳴き声入りビデオをここに貼り付けておきます。

見た目の綺麗な鳥の鳴き声というのは、どうして全然綺麗じゃないんでしょうねぇ?でも赤いお腹がピコピコ動くのがお茶目です。

イスタパルカはメキシコシティの東、プエブラに向かう道を取るとそっち方面へ行くようです。7.5kmだそうですから、メキシコシティから日帰りで行けますよね。金・土・日の週3日オープン。面積8万平米、鳥類300種(鳥以外の動物もいる模様)。今度メキシコ行ったら、ちょっと訪ねてみたいです。

殺人発生率が減少

本日行われたデモに先立ち、7000人の警官隊が国会やら大統領官邸やらを含む地区をグルリと取り囲んで警備に当たっていたそうです。麻薬犬だか爆弾探知犬まで連れてくる念の入れようというか、それって過剰なんじゃ?デモがそんなに怖いのかい、弱虫め。

本年の国会の開会に当たり、この1年を振り返った大統領の年次報告が述べられたわけですが、それはとりあえず置いておいて。

昨日のエル・ペリオディコ紙にグアテマラでは殺人発生率が減少しており、昨年は人口10万人当たりの殺人発生件数が22.4件となったという記事が出ていました(ディアロゴという市民グループの統計)。2009年くらいまでは増加していたこの指数が、2010年以降は減少に転じており、2009年の46.8件と比較すると半減しています。

とは言え、地域によってはまだまだ発生率の高い地域もあり、県別ではトップはグアテマラ県の99件、次いでサカパ県58.1、エスクイントラ県45.9、イサバル県42.4となっています。首都圏多すぎ。

減ったと言ってもまだまだ多い殺人事件。2018年には3,828件程度であったと見られており、1日あたり10人以上が何らかの形で殺されていることになります。このままどんどん減っていって欲しい数字ではありますが、犯罪事件が増加する選挙の年である本年、さてどうなることやら。

政府とCicigの対立続く

私たちが日本に滞在していた間から、政府とCicig(グアテマラの無処罰に対する国際委員会)の間には相当不穏な空気が流れていました。休暇から帰ってきたCicigの調査員を空港で入国を認めずに強制送還にしようとしたものの、強制送還させるはずだったフライトが乗客の抵抗によりキャンセルされてしまって送還しそびれ、当人が空港に足止めを食らっている間に憲法裁判所が入国を認めるという判断を下して入国しちゃった、と思ったら今度は政府が「国連との協定を一方的に無視してCicigオシマイ、さようなら」と公に発言しちゃったり。

Cicigの期限は今年9月までなのに、どうしてそんなに急ぐのか、と言われれば今年は選挙の年だからなのでありましょう。一方、期間限定の協定については、一方当事者が相手の同意なく破棄できないのだそうで、これも憲法裁判所がノーと通告しています。

すると今度は行政庁が憲法裁判所の判事を「権限を超えて判断を下している」と最高裁に告発、憲法裁判所の判事には不逮捕特権があるのですが、最高裁はこの告発に相当な理由があると判断し、調査を命令。何とこの調査は国会が行うのですよ、そう、悪の巣窟と呼ばれているアソコですね。もっとも最終的には国会の採決で議員総数の2/3以上の賛成が必要となるため、訴追・罷免は相当に難しいと思いますが、波乱含みの選挙の年の幕開けです。

昨日からこういう政府に反対する大多数の人と、賛成する少数の人たち双方のデモが行われており、明日は国内各地で大規模な抗議が行われる予定となっていますが、肝心の国会は本日より警官隊が警備に当たっているそうです。何といっても明日は国会開会日だし大統領の演説があるんじゃなかったかな。さて、国会、ちゃんと皆、たどり着けるんでしょうか。

元大統領オットー・ペレス・モリナらの汚職疑惑などの裁判を担当しているミゲル・アンヘル・ガルベス判事がジャン・ジャック・ルソーの言葉を引用していたのですが、うむ、言いたいことはアレですよね、アレ。

「社会契約論」第三遍第4章からの引用で、「民主制」について書いているところです。ガルベス判事の引用は文の途中で切れているようなのでこの文章を全部書き写しておくと:

Nada es mas peligroso que la influencia de los intereses privados en los negocios públicos; y el abuso de las leyes de parte del gobierno es un mal menor que la corrupcion del legislador, consecuencia infalible de las miras particulares: entonces estando el estado alterado en su substancia, es imposible la reforma.

公務に私的な関心が影響を及ぼすことほど危険なことはない。政府による法の濫用の方が、立法者が私的な立場をとった結果として腐敗するよりもまだマシである。この場合、国家はその根本に置いて害を受けているのだから、改革は不可能である。

ふむ、大統領のご乱心には寛容にということなのか(おい)。あまり書くと、私も国外退去となりそうなのでコメントは控えておこう(笑)

例年、選挙は9月に行われていたのですが、今年は6月18日が大統領・副大統領、国会議員、市長、中米議会議員を選ぶ総選挙。大統領・副大統領については、この時に50%以上を獲得した候補者がなければ8月だったかに決選投票が行われます。

次こそはいい人が選ばれてほしい。。。というか、そんな候補者どこにいるんだ。