移民キャラバンの1ヶ月

アメリカの中間選挙が終わった後は、移民キャラバンのニュースはすっかり鳴りを潜めていますが、一行はまだ歩き続けています。サン・ペドロ・スーラを出発して1ヶ月。この週末、メキシコシティの地下鉄がこの移民たちで溢れていたというニュースを聞きましたが、その後もうシティを出発したのかしら。まだまだ旅路は半分程度です。

スペインのエル・パイス紙はペルー人のノーベル文学賞作家であるマリオ・バルガス・リョサのコラムを時折掲載しているようですが、先日、「空腹の行進 (La marcha del hambre)」と題した文を掲載しています。

著作権があるのでここに転載することはできませんが、一部だけ引用しておきます。

「彼らはトランプ大統領が自分たちのことを正真正銘の悪者、暴行魔、病気を持ち込み、汚し、暴力犯罪を持ち込む疫病神だと言っているのを知っている。トランプ大統領が警官少なくとも15,000人を動員して、彼らが入国するのを防ごうとしているのも知っている。石を投げれば狙って撃ってくるだおる。でもそれは重要なことではない:遅々とした死が待ち受ける希望のない故国、つまり地獄よりも天国に入ろうとして死ぬ方を選んだのだ」。

うむむ、ノーベル賞作家の文章を訳すなんて大それたことをしてしまいましたよ(笑)

それはともかく、たとえ国境で殺されたとしても、故国で怯えながら死を待つよりはマシ。そんな究極の選択の末の旅立ちだとしたら、悲しい。いえここはラテンですから、そんなに湿っぽくはならないんですけどね。

バルガス・リョサはこの中米移民をアフリカの移民と同じだと指摘し、これを止めようとしたところで、人々が故国を脱するのを妨げることはできないだろう、唯一民主主義がそれらの地に根付いた時にこそ、移民の流出が止まるだろうと。

スペイン語の読める方には是非読んで頂きたい。バルガス・リョサの作品は以前読みかけて挫折したことがあり、「難しい」印象があったのですが、これはわかりやすかったです(そこか!)

この後もまだ移民の動きには注目して行きたいと思っています。

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惣菜

グアテマラは、最近デリバリーフードが増えていて、疲れている時なんかは重宝するのですが、それとは別にちょっと一菜欲しいなー的な時に使えるような惣菜屋さんがないのが残念なところ。もっとも、大手スーパーは数年前からそういうサービスを始めており、惣菜のみならずランチセットメニューまで揃えています。

このスーパー、我が家から徒歩5分なのですが、小僧がこのランチセットの愛用者。巷の食堂で出るような雰囲気のメニューで、肉または魚に副菜が2つ、パンまたはトルティーヤとフルーツジュースが付いてQ20とかQ24と、かなりお得な内容です。物によっては他のお店か別の下請けさんが作っているようですが(ライスとか)、おかず類はほぼこのスーパーの惣菜コーナーで作っています。私が買い物に行く時間帯に、時々明日のメニューの「仕入れ」を同じスーパーの中でやっているのを見かけることもあるくらい。カート一杯に野菜やら何やらを詰め込んで、一応精算するようですが、一体誰がメニューを決めているんだろ?とも思ったり。

平日は、近隣で仕事をしている人たちが買いに来るのですが、某銀行からは行員の注文をまとめて来る人なんかもいて、一人でたーっくさん抱えていく人も多いです。メニューがいつも4つか5つくらいあって、副菜も選べるので、頼まれた人は携帯電話で注文したい人とやりとりしていたり。選べるだけに、1人分を詰め合わせるのに数分かかるのですが、毎日列ができるのがこのコーナーです。

実は私も土曜日に時々このランチセットを利用します。自分じゃ作らないようなメニューが多いですし、何と言っても徒歩5分で安くてお手軽で美味しいですからねぇ。

そうかと思うと、別のスーパーにパエージャなんかが売られているのを見つけましたが、これ、地元のレストラン「タスカ・エル・ロシオ」が出しているものでした。

うん、写真は実物より具が多い(笑)。でも流石に本格的なスペイン料理のお店が出しているものだけあって、美味しいです。2ポンドだから900g入りで、3人分くらいになるでしょうか。それでQ67くらいだから、3食分と考えれば、さほど高くはありませんよね。

実はこのレストラン、他の会員制スーパー(Pricesmart)で、以前パエージャの実演販売をやっていました。プライスマートでは現在もパエージャの実演販売をやっていますが、でも今はレストランとは無関係っぽい。そう、レシピだけゲットしちゃって自前で作るようになったという。

それが売れているのを見て、自前で出すようにしたのかもしれないですねぇ。実際、スーパーで売っているタスカ・エル・ロシオのパエージャとプライスマートのパエージャ、本当に良く似ています。味も似ているけれど、お米はスーパーで売ってる物の方が私の好み。具はプライスマートの方が多いです。

量はプライスマートのものの方が多くて、多分倍以上あるのではないかな。お値段は1.5倍くらいだっけ?なのでお得です。お得だけれど、2人家族の我が家の場合、そんなにたくさんいらないんだよね。パエージャの他、スペインのトルティージャやバレンシア風パエージャもありました。

こういうオプションが増えてくれるのは嬉しいですねぇ。いつの日か、日本のスーパーのお惣菜コーナー並みにバリエーション増えたりしないかなぁ。なんて考える私は単に手抜きが好きなだけなのかもしれないですけれど。

忙中

今週は忙しい日々で、さすがに金曜日にはかなりヘトヘトというかヘロヘロでして、家に着いたらバタンキュー。

もっとも10分くらい寝たらかなり疲れが取れました。

ラッキーなことに私は肉体的にも精神的にもタフというわけではないけれど、とりあえず寝たらケロリとするようにできています。家事は手抜きだけれど、仕方ない。あとは風邪ひいたりしないように気をつけて、とりあえず1週間を乗り越えました。来週も忙しいと思われるのだけれど。。。、一日一日をこなしていくしかないですもんねぇ。

11月に入って朝晩の冷え込みが厳しくなっていることもあり、風邪をひいたり体調を崩したりしやすい時期。雨季から乾季になる今頃は、私もノドをやられることが多いのですが、忙しい間は逆に平気なのかもしれません。

さて、今年は年末も押し詰まった頃に日本へと旅立つのですが、出入り含めて10日くらいというショートスケジュールになってしまいました。おやっと思ったのは、グアテマラから成田への往復よりも小松までの往復チケットの方が安かったこと。何でなんだろう?でもおかげでJRにしようか飛行機にしようかと迷わずに済みました。荷物を考えると、やっぱり国際線乗り継ぎ便の利用が一番楽チンなので助かった。

ショートステイになってしまったのは、小僧の大学のスケジュールやら何やらの関係が理由です。セメスターは11月に終わる(ちょうど今試験が終わった時期で、合格点に達していればセメスター終わり、そうでなければ追試)のですが、12月には1ヶ月の短期講座があり、これに行けばやっぱり単位が取れる。というわけで、12月はほぼ月末まで大学に行く予定にしています。

11月と12月はあっという間に終わりそうな感じ。終わる前に、使い残している有給休暇を消化したいのだけれど、忙しいし、そんなに取れる日があるのかな。。。と、グアテマラに来てもなぜか日本人してしまっている自分に苦笑する11月。ああ、早く決めよう。

ラテンアメリカで人口の多い国

昨日に引き続き、ランキングネタ。今日は「ラテンアメリカの人口多い国」。

普通に考えると、国土の大きいメキシコとかブラジルが人口多いんじゃないかと思うわけですが、さて。ネタ元はCNNの¿Cuáles son los países de Latinoamérica con más habitantes?(ラテンアメリカで人口の多い国は?)です。

記事中に書かれていますが、コロンビアが13年ぶりに人口統計調査をやってみたら、それまでの人口予測と100万人くらい差があったんだとか。実際の人口の方が少なかったのですね。グアテマラも今年やった人口統計調査の結果が出たらそんなこともあるかもですねぇ。何しろ前回のが2002年。あれから早16年ですよ。

1 ブラジル 209,078,366人 2018
2 メキシコ 119,938,473人 2015
3 コロンビア 45,500,000人 2018
4 アルゼンチン 44,494,502人 2018
5 ペルー 31,237,385人 2017
6 ベネズエラ 27,227,930人 2011
7 チリ 17,574,003人 2017
8 エクアドル 17,111,938人 2018
9 グアテマラ 16,176,133人 2015
10 キューバ 11,167,325人 2012
11 ハイチ 10,911,819人 2015

これって人口1000万人以上の統計ってことなのかな。コロンビアはかなりざっくり四捨五入した模様。グアテマラの2015年の数字って、推計だよねぇ?めでたくベスト10入りしてはいますが。

中米ではベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラス、コスタリカ、ニカラグア、パナマがランク外。南米ではスリナム、ガイアナ、ボリビア、ウルグアイ、パラグアイ。カリブはたくさんあるけれど、ハイチが入っているのにドミニカ共和国が入っていないというのがビックリでした。人口密度だとかなり様子が変わりそうではあります。

いや、それにしてもブラジルは大きい。面積も広大ですがどれだけ人がいるんだー。そりゃサッカー強いわけだ。ってあんまり関係ないか。ウルグアイは小さいのに強いですもんね。グアテマラはいつ強くなるんだ。

世界で最も危険な国

どの国が安全でどの国が危険かという時、実際には何を指標としているのかは興味深いところです。一般犯罪、特に殺人事件をメインの指標とすると、ラテンアメリカの国がずらりと並ぶのはご存知の通り。最近公表されたビジネスインサイダーの「世界で最も危険な国 ワースト20」というのが正しくそれで、この傾向って変わらないのかしらんと思わずにはいられないのですが。

  1. エルサルバドル
  2. ベネズエラ
  3. ナイジェリア
  4. イエメン
  5. ホンジュラス
  6. グアテマラ
  7. フィリピン
  8. コロンビア
  9. 南アフリカ
  10. ジャマイカ
  11. パキスタン
  12. トリニダード・トバゴ
  13. ブラジル
  14. メキシコ
  15. コンゴ民主共和国
  16. マリ
  17. ギニア
  18. ドミニカ共和国
  19. チャド
  20. インド

20カ国の内半数がラテンアメリカ・カリブという。2018年版の統計を取るとニカラグア辺りもランクインしそうですけれど。

エルサルバドル、ベネズエラ、ホンジュラス、そしてグアテマラ。いずれも近年国外へと脱出する人が増えている国々です。ベネズエラの場合は南米の諸国へと脱出する人が多いのですが、中米はやはりアメリカになってしまう。もちろんホンジュラスからグアテマラとかエルサルバドルからメキシコへと向かう人もいるのですが、憧れの地はやっぱりアメリカ。うまく行けばリターンが大きいですものねぇ。

グアテマラは殺人発生率は近年減少傾向にはありますが、それでもまだまだ高い。じわじわと下げて、気がついたらランク外になってたらいいんですけれどもねぇ。何年かかることやら。

抗議風景

グアテマラは今ちょうど来年の予算案が国会で取り沙汰されているところですが、最近話題になっているのは「防衛省の予算増」「国立大学(=サンカルロス大学)の予算減」、加えて「教員の要求に応じて給料増(=教育省の予算は増額、だけどそれはほぼ人件費)」「医師らの要求は通らず給料据え置き(2ヶ月ほど前からずっとスト中)」と言う辺りでしょうか。

サンカルロス大学の予算削減は、大学の学長から教職員・学生に至る現政権への批判等と裏表。そう言えば某大統領の「サンカルロス大学ほど学費の高い大学はない」発言もありましたっけ。そう言うご当人もここで勉強されてたんですけれどもねぇ。

そんなわけで最近国会前で一風変わった抗議風景が見られます。

出張保健サービス。医師、歯科医、栄養士らによる無料健康相談。大学の課程には実習が含まれていますが、サンカルロス大学の場合は地方での健康相談を行なっています。それを国会前で実行したというわけ。国立大学で勉強するために使われている予算が、どのように還元されているのかという分かりやすいデモンストレーションであります。

もちろん医学部のみならず。

獣医学部のワクチン接種、農学部のプロジェクト発表(苗木の配布も含む)などと行ったプログラムができているという。国会議員がこれに反応するかどうかはともかく、国会とサンカルロス大学のどちらがより市民生活に役立つのか、って言われたらサンカルロス大学って答える人が多そうだ(笑)って、笑ってる場合じゃないのか。

これに加えて、国立病院の医師らも賃上げ要求ストを国会前に移し、テントを張って泊まり込みの抗議体制。本日になって、ルーズベルト病院の医師らが「賃上げ要求が聞き入れられない場合は辞任する」と発言しており、そうすると本格的に病院閉鎖になっちゃいます。うむむ。それよか、大学生みたいに、ここで救急診療室作ったらどうよ?とちょっと思わないでもないけれど。。。

教員の賃上げ交渉が毎回すんなり進むのに、どうしてこっちはダメなんだ?という不思議も相変わらずよくわからないままではあります。

小さな町の殺人事件

あまり書きたい話題ではないのですが、かと言ってスルーするのもどうかと。

昨日ペテン県サンタ・アナ市で日本人女性2人が頭を殴られるなどし、1人が亡くなり、もう1人は重傷で病院に運ばれました。

このツイート、名前が間違っていますが亡くなられた木本さん。事件の真相は不明ですが、以前に男性に暴行されそうになったことがあり、警察に訴え出ていたとも伝えられています。

何とも気の毒な事件で言葉もありません。サンタ・アナはティカル遺跡を訪れる時、出発地点となるフローレスの空港から少し南へ行ったところ、グアテマラシティからだと460kmくらい。熱帯性気候の年中暑い町ですが、主要産業は農業。エル・アグアカテの他、規模は大きくありませんが、マヤ遺跡が点在する町でもあります。

凶悪犯罪はあまり聞きません。おそらく普段は静かな町だと思うのです。自分の身は自分で守るのが原則のグアテマラですが、何か、防げる手立てはなかったのかなぁ。。。

残念でなりません。