Monthly Archives: February 2019

2月も終わり

今日で2月も終わり。2月が終わりということは、1年の1/6がもう終わりってことだ!!!いやもう本当にあっという間に今年も終わりそうですよ!

印象としては、この2ヶ月は交通渋滞との戦いだったような気が。。。例年、3月とか4月とか、もっとはっきりいうとセマナサンタ辺りまで我慢すれば、交通渋滞も少しはマシになるのだけれど、さて今年はどうなることやら。何しろエルサル街道は道路工事もありますからね。

道路工事と言えば、夜間、22〜翌朝4時に行われるはずの予定だったのが、今朝は5時になっても重機がウロチョロしていて、そんな時間から既に大渋滞だったという話。

夜ではなく朝。我が家から5kmほど東(グアテマラシティと反対側)になります。この時間、既に結構な交通量があるわけで。道路工事はありがたいけれど、時間を守らないとこうなる。

「勘弁してよー」というドライバーたちの嘆きが聞こえてきそう。早起きしているのにね。

*ちなみに、私の通勤時間帯にはもう皆行ってしまったようで、逆に空いておりました。ありがとう、道路工事。

支払日である月末には、なかなか奇妙なことが起こるものです(そうなのか?)

そして明日から3月。気象庁曰く、来週また寒波がやってくるらしいのですが、ここまで暖かくなってしまうと寒波の方も今一つパンチ不足で、ピューと冷たい風を吹かせて朝晩冷え込むのが精一杯。日中はもうガンガンに暑い太陽が輝いています。

そう、グアテマラの3月は夏本番ですからね。がんばるぞー。

 

玉ねぎの価格上昇中

しばらく前から、スーパーでも玉ねぎが若干値上がりしているなぁとか玉ねぎがやたらと小粒だなぁとか思っていたのですが、先週は「市中の市場で1ポンド(約450g)あたり8ケツァル(1ドル強)」となっており、農牧省によると2週間で約5%の値上がりを記録したのだそうです。

曰く「メキシコ産の玉ねぎが品薄になっているせい」なんだそうで、あら、玉ねぎまで輸入していたのか、とその時初めて知ったのでありました。国産玉ねぎの方は現在収穫期なのがキチェーとかフティアパくらいで、やっぱり品薄なんだそうです。「でも来週になったら入荷するから大丈夫」と太鼓判を押すお役人さま。

ちなみに、昨年2月の玉ねぎ1キンタル(100kg)の卸価格は輸入物が225ケツァル国産が159ケツァルでしたが、今年は国産品が550ケツァル。倍以上ですよ!昨年のは農牧省の統計、現在のものはFASAGUA(グアテマラ農業者協会連盟)が出している今日の価格という違いはあるものの、スキャンダラスな値上がりであります。

そうして今週がやって来たのでした。

「ウィルスのため玉ねぎの収穫量が減少し、価格上昇」。

えー、先週はそんなこと言ってなかったじゃん。

とりあえず記事によりますと、グアテマラ東部(ハラパ、フティアパ、サンタ・ロサ)では12月から5月が収穫期なのですが、今シーズンは生産量が半減しており、その原因はスリップス(和名アザミウマ)と呼ばれる害虫によるもの、なのだそうです。

現在玉ねぎに被害を与えているのはスリップス・タバシ(Thrips tabaci)、タバコ・スリップスという名前のようですが、実際には「オニオンスリップス」「コットンスリップス」「ポテトスリップス」などと呼ばれるグルメさん。ただしこのスリップス、農家、特に玉ねぎ生産者にとってはペストにも等しい恐ろしい害虫。食害のみならともかく、植物を害するウィルスをもたらす宿主でもあります。

英語のWikipediaによれば(日本語がないので)、ストリップス・タパシは「熱帯地方でタマネギに被害を及ぼす深刻な害虫」であり「生育中の植物の水分を吸い上げ、植物の成長につれて食害の痕(縞)も大きくなり、光合成が可能な葉の面積が減少する」「作物は成長せず小さいまま収穫期を迎えるが、収穫量は大幅に減少する」。

葉に対する被害が多いのなら、タマネギとかネギとかタバコみたいなものは被害が深刻になるのは納得です。なるほどー、だから最近は小さい玉ねぎばっかりなのか。通常なら1個200〜250gの玉ねぎ、今シーズンはちょうどその半分の100〜125g程度になっているそうです。そういうわけで、さっくりと生産量が半減していることになるわけですね。

でも値段は倍以上な気がするが。。。

メキシコ産玉ねぎは5〜11月がシーズンなんだそうです。オランダから輸入することもあるらしいけれど。。。、5月まで、ひょっとして玉ねぎは高いまま、なのかしら。

グアテマラ人の食卓には頻繁に登場するのが玉ねぎ。この虫害、解決する方法はあるんでしょうか。

 

ルーズベルト通りの道路封鎖

今朝はフツーの朝でした。少なくとも私にとっては。職場についたと思ったら携帯電話に着信が。グアテマラシティの西隣ミスコからやって来る同僚で、「渋滞で前にも後ろにも進めない」という話。

たまたま彼とは前日駐車場であって、「通勤にどれくらいかかる?」なんて話してたばかり。曰く、通常なら1時間10分。日曜日など、交通量の少ない日だと20〜30分なんだとか。でもウィークデイの朝は彼が渋滞にはまった地点から職場まで、30分近くかかるはずで、その時点でもう遅刻は確定だったのでした。

さて、その渋滞の理由というのがコレ。

アンティグアなどからグアテマラシティへ向かうルーズベルト通りで、地方都市とグアテマラシティを結ぶ都市間バス、通称カミオネッタ。バスの運転手さんたちがここにバスを横付けにし、交通を塞いでしまったのでした。そりゃあなた、前にも後ろにも進めなくなりますわな。

しかもブロック始めたのが8時過ぎであったらしく、そりゃまだまだ朝の交通渋滞の時間。影響を受けた人は本当に多かったのでありました。件の同僚が到着したのは10時半過ぎ。3時間近く?それは辛いよ。。。

肝心のバスの運転手さんたちの要求は何かと言うと、交通違反の罰金を免除しろ!というものであった模様。一部では、最近バス運転手が狙われる事件があったり、パンディーヤ等による恐喝のために廃業したバス会社があったりするため、警備強化を要求しているとも言われており、それならまだ納得できるんだけれど、交通違反の罰金をチャラにしろなんて、虫が良すぎないか?

と誰もが思ったようで、SNSを見ている限りでは運転手さんたちの味方をする人はほとんどなし。何と言ってもグアテマラではバスほど運転の荒い乗り物はありません。割り込み、二重駐車、スピード違反、無理な追い越し、定員オーバーは日常茶飯事、同じ方向に向かうバス同士でのスピード競争(もちろんこれは先にバス停について、たくさん客をゲットするためですよ)、バス停無視、渋滞時には定められたルートも無視、最近では加徴収も多く、事故の原因となっていることもまた多々。まあ中には確かに言いがかりのような罰金が存在していることは否定しませんが、本当に取り締まりを厳しくすれば、ものすごい金額の罰金がかかるんじゃないかと思うのですよね。運転手さんたちの主張では罰金はQ3,000からQ10,000というところらしいので、まだ少ないんじゃ。。。と思ってしまいました。ただ、運転手さんにとって支払い困難な金額であることは理解できる。どちらにしても、これ、誰も払わないとも聞いたことがあるんですが、どうなんだろう。

グアテマラでは車を持っていると毎年通行税を支払う必要があり、その時に罰金があると先に罰金を支払わないと税金も支払えない仕組みになっています。通行税は毎年7月までに支払うことになっており、期日を守らないと課徴金、支払っていないことがバレると罰金がかかります。幸い未払いがバレなければ問題ないのですが、最終的にこの車を第三者に転売しようとした場合、通行税の滞納があると名義変更ができません。

交通違反の罰金というのがジワジワと効いてくる仕組みになってるんですね。

最終的には正午前にはバスはグアテマラ市によりレッカー移動され、それぞれ罰金Q25,000が加算されたのでした。

運転手さんたちも覚悟の上。。。だったとは思うのですが、この罰金はかなり高い。ドルにすると$3,000超。でも支払わないと、きっとバスは帰ってこない。一方でバス会社側への支払いは発生するわけで。。。(運転手さんはお給料をもらうのではなく、バスを借りて会社側に規定の額を収め、残りは自分の収入となるという仕組み)

さてさて、バスを取り返すことはできるんでしょうか。

沈黙の記憶の20年

今からちょうど20年前、1999年2月25日に真相糾明委員会(CEH)によるグアテマラ内戦時の人権侵害行為についてまとめた報告書「沈黙の記憶 (Memoria del Silencio)」が公表されました。

CEHはドイツ人クリスティアン・トムシャット(Christian Tomuschat)、グアテマラ人のアルフレッド・バルセルス、オティリア・ルス・デ・コティらが中心となった委員会で、生存者の証言を聞き、被害者が埋められている場所の発掘に立会い、4年以上の歳月をかけて総ページ数4,383ページにも及ぶこの報告書をまとめたのでした。

20年!早いものです。もはや内戦後ではない、と言いたいところですが、いまだに戦争犯罪での裁判が続き、国会では戦争犯罪に対する恩赦法が議論されており、20年以上を経ても内戦はまだ根っこのところで残っているのですね。本来なら、戦争犯罪に該当するものはさっさとキリをつけ、内戦後に踏み出したいところなのでしょうが、何と言っても被告側と目される人たちの方が力関係が強い。

そんな中で、証言を中心にまとめられた報告書には人権侵害行為の93%は国軍を中心とした政府機関によるものと記されており、その後「内戦に関わる犯罪」の裁判において証拠として採用されるなどしています。

その後、この日は「内戦による犠牲者の尊厳の日」と定められ、犠牲者の家族らによるデモ行進が行われています。参加者は少ないですが。

それとは別に、本日は「ラテンアメリカにおける真実委員会と国際司法」というテーマでのフォーラムが開催されておりました。前出のルス・デ・コティさん、ノーベル平和賞を受賞したリゴベルタ・メンチュさんらが登壇していたようです。

「私たちが求めるのは復讐ではなく、司法による正義、子供や若者が拷問されたり行方不明となったり、人種により辱しめを受けることのない将来である」(リゴベルタ・メンチュ)。

それが実現する時がグアテマラの「内戦後」なのでしょうね。

アカデミー賞授賞式見てます

アカデミー賞の授賞式を見ながら書いてます。全部を見たわけではないのですが、個人的にはグリーン・ブックがイチオシ。

「アリー スター誕生」も良かったですし、Shallowが歌曲賞をゲットしたのはものすごく嬉しい。エネルギー溢れた、映画そのものを象徴している歌でした。

スペイン語字幕で見ていた時、Shallowのスペイン語訳としてLlanoと出ていたのですが、llanoと言えば平坦な土地とか言う意味。全然ピンと来なかったので、家に帰ってから調べて、「あ、そう言うことか」とやっとわかった(笑)。確かにスペイン語のllanoで正しいのですが、どちらかと言うとpoco hondo(浅い)というニュアンスで使われていたのですね。いやいやスペイン語、奥が深い。

というわけで、スペイン語字幕付きのこの歌をご紹介。この字幕はものすごくわかりやすくて、shallowをsuperficie(表面)と訳しています。うん、この方がしっくり来ます。

思いっきり飛び込む勇気。それがあれば、ねぇ。

舗装工事

我が家が普段使いにしているグアテマラシティからエルサルバドルへ向かうエルサルバドル街道は、既に多くの穴ボコが開いており、開いたら埋めるを繰り返すこと数年。

それが今年、ようやく全面再舗装をすることが決定!!!して先週末から始まりました。

工事は夜間のみ。交通量の多い道路ですから、22時開始で朝4時終了。金曜の夜と土曜の夜はお休み。8.7km地点から16.5km地点までの登り車線のみ、現在の舗装を剥がして新しいアスファルトを敷くのだそうです。工期は6ヶ月!!!可能な限り3ヶ月で終わるようにすると言う話ですが、でも6ヶ月もかかったら雨季の真っ只中の、それもよく雨の降る夜間に舗装工事することになるわけで、正気なのか?頑張って3ヶ月で終わりにしたいと、そりゃ工事に関わっている誰もが思っていることでしょう。できるかどうかは別の話だけれど。

さてしかし。

工事が始まった途端、なにやら不穏な感じが漂っています。

まず、夜間の工事期間は登り車線が通行不可となるので、降り車線を対面通行にして代用するのですが、いきなりそこで正面衝突事故発生。カーブ付近の事故で車は大破、乗っていた人は重傷を負ったようです。別の日には、既存のアスファルトを撤去するための作業車が故障して、あっちにもこっちにも動かなくなったとか。3ヶ月で終わるどころか、6ヶ月でも終わらないんじゃないかと言う気がしてなりません。

実際、アスファルトを剥がした区間はこの一週間でせいぜい2km、アスファルトの再舗装がされているのは500mほど。この様子だと、8kmくらいの区間を終えるのに4ヶ月かかる感じ?その後ラインひいたりレフレクターつけたりするのだろうから、全部で5ヶ月?実際問題として、合流地点などの再舗装は全部一度にやるわけにいかないでしょうし。

実際の作業はこんな感じ。結構手作業ですよね。最初の写真の後ろに見えているのが昨年ヒルトンが買収したヒルトン・グアテマラ。グアテマラシティ郊外の景色の良い立地、と言えば聞こえはいいですが、空港からここまで、ほぼ常に渋滞です。もっともアメリカからの便は早朝と深夜に集中しているから、渋滞は関係ないのか。

でもこの感じだと、工事している場所にある家とか、出入りできないですよね。緊急の場合とかどうするんだろう。

渋滞が酷くなるんじゃないかとか心配なことはありますが、でもやっぱり新しいアスファルトは嬉しい。順調に工事が進み、さっさと終わることを心待ちにしているのでありました。

OECD

経済協力開発機構(OECD)と言えば、経済発展のために作られた国際機関、ですよね?先進国を中心とした機関で、グアテマラには縁がない。。。と思っていたら、昨日、官報に「グアテマラ、OECD加盟」と掲載されて、見た人はひっくり返ったとか返らなかったとか。

グアテマラの官報は、いわゆる政府公告の他、通常の新聞記事という名の政府広告に加えスポーツ記事まで載るという不思議な構成となっています。その政府広告の第一面にバシッと載った上、地方巡業中の某大統領もそれを認める発言。

「グアテマラのOECDへの加盟は、政府が汚職撲滅で前進していることを示している」。いや、全く開いた口が塞がりませんな。

ところがところが、実はOECDに加盟していなかったことが明らかになって、世間は再び引っくり返ったのでありました。

「お詫びと訂正:本日の一面記事[グアテマラOECDに加盟】は正しくは【グアテマラはOECDの開発センターに加盟】でした」。

えー、OECD開発センターは、OECD加盟国と非加盟国との対話の場として設けられたもの、という理解で良いのかな。そりゃあなた、OECD加盟とOECD開発センター加盟では、月とスッポン、花よりダンゴくらいの違いがありますがな。

まあ確かにわかりにくい話ではありますが、官報が間違え、大統領も実は理解していなかったらしいというので話題になったのでありました。紛らわしい話なんだから、側近がちゃんと説明するべきものですよね。大統領はやっぱり嘘つきじゃん、と言われちゃうじゃないですか。ま、実際そうなんだけれど。

というわけで、本日は経済相が事実説明に追われていたようです。怪我の功名的なのは、OECD(スペイン語ではOCDE)と言うモノの知名度が上がったことでしょうかね。