今朝はフツーの朝でした。少なくとも私にとっては。職場についたと思ったら携帯電話に着信が。グアテマラシティの西隣ミスコからやって来る同僚で、「渋滞で前にも後ろにも進めない」という話。
たまたま彼とは前日駐車場であって、「通勤にどれくらいかかる?」なんて話してたばかり。曰く、通常なら1時間10分。日曜日など、交通量の少ない日だと20〜30分なんだとか。でもウィークデイの朝は彼が渋滞にはまった地点から職場まで、30分近くかかるはずで、その時点でもう遅刻は確定だったのでした。
さて、その渋滞の理由というのがコレ。
アンティグアなどからグアテマラシティへ向かうルーズベルト通りで、地方都市とグアテマラシティを結ぶ都市間バス、通称カミオネッタ。バスの運転手さんたちがここにバスを横付けにし、交通を塞いでしまったのでした。そりゃあなた、前にも後ろにも進めなくなりますわな。
しかもブロック始めたのが8時過ぎであったらしく、そりゃまだまだ朝の交通渋滞の時間。影響を受けた人は本当に多かったのでありました。件の同僚が到着したのは10時半過ぎ。3時間近く?それは辛いよ。。。
肝心のバスの運転手さんたちの要求は何かと言うと、交通違反の罰金を免除しろ!というものであった模様。一部では、最近バス運転手が狙われる事件があったり、パンディーヤ等による恐喝のために廃業したバス会社があったりするため、警備強化を要求しているとも言われており、それならまだ納得できるんだけれど、交通違反の罰金をチャラにしろなんて、虫が良すぎないか?
と誰もが思ったようで、SNSを見ている限りでは運転手さんたちの味方をする人はほとんどなし。何と言ってもグアテマラではバスほど運転の荒い乗り物はありません。割り込み、二重駐車、スピード違反、無理な追い越し、定員オーバーは日常茶飯事、同じ方向に向かうバス同士でのスピード競争(もちろんこれは先にバス停について、たくさん客をゲットするためですよ)、バス停無視、渋滞時には定められたルートも無視、最近では加徴収も多く、事故の原因となっていることもまた多々。まあ中には確かに言いがかりのような罰金が存在していることは否定しませんが、本当に取り締まりを厳しくすれば、ものすごい金額の罰金がかかるんじゃないかと思うのですよね。運転手さんたちの主張では罰金はQ3,000からQ10,000というところらしいので、まだ少ないんじゃ。。。と思ってしまいました。ただ、運転手さんにとって支払い困難な金額であることは理解できる。どちらにしても、これ、誰も払わないとも聞いたことがあるんですが、どうなんだろう。
グアテマラでは車を持っていると毎年通行税を支払う必要があり、その時に罰金があると先に罰金を支払わないと税金も支払えない仕組みになっています。通行税は毎年7月までに支払うことになっており、期日を守らないと課徴金、支払っていないことがバレると罰金がかかります。幸い未払いがバレなければ問題ないのですが、最終的にこの車を第三者に転売しようとした場合、通行税の滞納があると名義変更ができません。
交通違反の罰金というのがジワジワと効いてくる仕組みになってるんですね。
最終的には正午前にはバスはグアテマラ市によりレッカー移動され、それぞれ罰金Q25,000が加算されたのでした。
運転手さんたちも覚悟の上。。。だったとは思うのですが、この罰金はかなり高い。ドルにすると$3,000超。でも支払わないと、きっとバスは帰ってこない。一方でバス会社側への支払いは発生するわけで。。。(運転手さんはお給料をもらうのではなく、バスを借りて会社側に規定の額を収め、残りは自分の収入となるという仕組み)
さてさて、バスを取り返すことはできるんでしょうか。