Monthly Archives: December 2014

鳥の歌

グアテマラに限らず、ラテンアメリカ諸国ではクリスマスは家族と過ごすもの、ってのが伝統のようで、あちらもこちらも家族や親戚友人一同に渡すための大量のプレゼントを大人買いする人たちで大賑わい。とにかく賑やかで華やかで暖かくて楽しく、陽気なのがクリスマス。

クリスマスソングだって明るいものばかり。というか、しっとりした歌だってサルサにして踊っちゃうような国だしな。

でもそんな時に何となく聴きたくなるのが「鳥の歌」。昔々にパブロ・カサルス版をブログに載せたことがありました。このチェロ演奏があまりにも有名となってしまいましたが、元々はカタルーニャ民謡のクリスマスの歌。鳥たちがキリストの誕生を告げるというおめでたい内容なのに、何とも物悲しく、同時にしみじみと心に染み入る歌です。
(追記:元ブログに貼ってあったYouTubeのリンクが今は切れているようなので、興味のある方はこちらをどうぞ)

キリストの誕生そのものが、そういうひっそりとしたものだった・・・と思い出させてくれるような。モンセラート・カバリエとホセ・カレーラスの歌で。

レフォルマ通りの散歩道とか

日本は寒い日が続いているようですが、朝晩は冷え込んでも太陽さえ出れば暑くなるのがここグアテマラ。今週末はクリスマス前の買い物であちらのモールもこちらの市場も大賑わいなのですが、あんまりそんなのと関係ない我が家はちょいと散歩に繰り出しました。

毎週日曜日にレフォルマ通りとラス・アメリカス通りで行われているホコ天行きたかったのですが、クリスマス前の買い物族用に?ホコ天なしとなったこの日曜日。それならレフォルマ通りの自転車・歩行者専用路を歩けばいいっか。というわけでオベリスコからアメリカ大使館超えた辺り(正確に言うと教育省の角)まで行って帰ってきたのでした。往復で3kmほどですかね?こんなに歩いたのは実は久しぶりかも。

Ciclovia

遠くにハカランダの花が写っていることからもわかるけれど、これは4月に撮った写真。この自転車道ができて間もない頃ではなかったかな。レフォルマ通りの中央分離帯というか中央緑地帯に作られていますが、わざとクネクネしているのがオシャレさん。

レフォルマ沿いはレストランはあるものの、どちらかというとオフィスビルが多いので、日曜日は車の量もそれほどではなく静か。ホコ天あると思って自転車で乗り付けてきてた人たちもやっぱり結構いました。それにしてもレフォルマ歩くの久しぶりー。

tillandsia

これは今日の写真。実は長年愛用しすぎていたiPhone 3GSをこの前やっと機種変えまして、XperiaのT3という俗に途上国モデルと言われているスマホになりました。T3のレビューが良かったので、当地で発売開始になった直後にゲットしたのですが、実際すごくいいです。カメラはXperiaの他のモデルより劣るといわれてますが、この通りクリアーな画像が撮れちゃう。お天気に恵まれたせいかもしれないけれど。

レフォルマ通りに生えている木にはもれなくチランジアがついていて、何だかオトクな感じです。今は花も終わって株が大きくなっている時期かな。そう言えば今年の初めに引越しして来た頃、ポトリと落ちたのを拾っていたチランジア、花が終わった後、子株ができていました。

tillandsia

これもちょっと前の写真ですがチランジア・ブルボーサ。下向きの2つが親株、横向きに育っているのが子株。ちょっと良く見えないけれど、陰にもう一つあって、全部で子株が3つです。わーい。

さっきのレフォルマ通りの写真にもこれと似た種類のがあるように見えるのだけれど・・・、近くに寄って見たわけではないので違う種類かも。

チランジアと言えば、最近の収穫はコチラ。

Tillandsia

これは職場の近くにポトリと落ちていた子。一瞬、鳥の巣かと思ったのだけれどチランジア。花茎がひゅっと伸びてますが、花はもう終わった後。種類は現在のところ不明です。

木の皮がついていたので、木に着生していたのが、枝が落ちたか何かのはずみに一緒に落ちたみたいです。こんなにもじゃもじゃ育つのか、それとももう少しすっきりと外に広がるのか、今のところ謎ですが。

と何だか話がチランジアの方に行ってしまいましたが、そんなこんなで散歩は終了。某モールの超満車な駐車場から車を取り出した後は、小僧のリクエストで空港に立ち寄ってから帰宅。タイミング良くスターアライアンスのペインティングなアビアンカとフツーのペインティングのアエロメヒコが。そんなわけでちょいと止まってパチリ。

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ちょっと不思議だったのは、アエロメヒコの方がランプに近い位置にいて、プッシュバック。先にプッシュバックしてターミナルをぐるーっと回ってやって来たアビアンカがその後に続く形で並んでいたんだけれど、なぜかアエロメヒコは一旦脇によってアビアンカを先に通してあげ、アビアンカが通過した後をトコトコついていったという。何があったんだろう。

写真は離陸するアビアンカ。向こうに見えるのは14区。大分アパートが増えました。その向こうの山並みの一番左側、家なんかが建っているのがエルサルバドル街道のある辺り(名前は知らないけれど)、つまり私の通勤路であります。ターミナルに駐機中のアメリカンの尾翼も見えてます。それにしても空がきれいだ。

花壇ができた~

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今の家に引越してもうすぐ1年。以前からもちっと何とかしたいな~と思っていた庭ですが、この前やっと庭師さんにお願いして花壇を作ってもらい、こんな風になりました。ニューギニアインパチェンスがてんこ盛り。

お隣さん家の庭面とかなり高低差があるので、それを埋めたかったんですよね。ここだとニューギニアインパチェンスは一年中花をつけてくれるはず(手入れさえ良ければ、だけど)。もう少し株が大きくなったら、さぞかしきれいだろう…と今から既に取らぬ狸のナントヤラでにんまり。ちなみにニューギニアインパチェンスの向こうにあるのはローズマリーの木。これは前の家で鉢植えにしていたのを地植えにしたらこんなにこんもりふさふさになりました。ローズマリーの匂い、大好きです。

土やら花やらを持ってきてもらって、庭師さん3人で3時間で片付いた、とは留守番だった小僧の談。私には1日あってもできないだろうし、庭師さんを呼んでやっぱり良かったな。

芝生(と雑草)がぼうぼうだった庭がすっきりして、とっても嬉しい。さて今度はどこをいじろう…。

12月15日

グアテマラではこの日をもって年内の営業終了!なんてところもあったりするのが12月15日。そうでなくても、この日以降は休暇をとる人がぐっと増えるので、明日からはどこもかしこもまったりしたバケーションモード。バケーションと関係ないのはクリスマス商戦真っ只中のお店屋さんとかレストランとか、1月から始まる新学期に向けて教科書や文具を販売する文具屋さんとか。

どうして12月15日かって言うと、この日はボーナスの支払日だからなのであります。12月のボーナスは労働法で支払いが義務付けられているので、業績が良かろうが悪かろうが公務員だろうが民間だろうが、とにかく基本給の1ヶ月分支払うこととなっています。別に12月15日に支払わなくてもいいんだけれど、この日までに支払うことと決まっているので、期日ギリギリに間に合わせることが特技のグアテマラ人的にはこの日がボーナス支給日。グアテマラは給料の支払日が15日と月末という月2回払いになっているところも多く、この15日はとにかくかなりの金額のお金が動くことになります。

小さな事業所は現金払いだったりするでしょうが、ある程度規模が大きくなれば銀行振り込みとか銀行支払いになるので銀行の窓口も大繁盛。ついでにATMなんかの機械の前にもずら~りと長い列ができるのです。

そうして全額を現金にして、その足でクリスマスプレゼント買いに行ったりとか。グアテマラ人は親戚家族皆にプレゼントするから、結構大変なのです。他のことに使っちゃう前にクリスマスプレゼント買わないと。

というわけで当然、泥棒とか強盗とかにとってもも稼ぎ時。彼らの場合はまだボーナスを自力で稼ぐだけマシ?で、パンディーヤになってくると「ボーナス払え」って脅すだけで事足りるから、とんでもないです。もちろん支払わない人がいれば、殺し屋を派遣することになるわけですが。

donkey

そんな世知辛い世の中のことなんかオイラには関係ないね、とばかりに無心に食事中のロバ君。カヤラ(モール)の実物大のナシミエント(キリストの降誕を人形などで再現したもの)の前に、実物大というか実物のロバと羊がいたのでした。確かに降誕劇には出てくるけれど。食事中なのに触られたり写真撮られたりと大人気のロバと羊。肝心のナシミエントがちょっとばかり霞んでしまっていたかもね。でもそんくらい可愛らしくて柔らかかったです(←しっかり触ってきた)。ロバ君かわゆし。

さて明日も仕事。

グアダルーペの聖母の日

12月12日はイチニ、イチニだからランニングの日。というのは出鱈目でして、どうやら日本では漢字の日らしいです。そしてここグアテマラではグアダルーペの聖母の日。グアダルーペの聖母といえばメキシコが本家ですが、ここグアテマラでも信仰されている、というか親しまれている聖母です。

グアテマラシティにはこのグアダルーペの聖母が守護者である教会がいくつかありまして、その中で良く知られているのは1区にあるグアダルーペの聖母の礼拝堂かな。そんなに規模の大きな教会ではありませんが、この日は例によって御輿行列があり、13時発で市内(ほぼ1区限定ですが)を練り歩き、何周かした後、礼拝堂に戻るのが24時の予定。つまり今現在もこの寒空の中続いているわけですね。本当にご苦労様というか、熱心ですね、皆さん。そんなわけで今年のように12日が金曜日になったりすると、1区は結構渋滞がすごいのではないかと思います。皆わかっているから避けて通るのかもしれませんが。

私の通勤路にもグアダルーペの聖母に捧げられた教会がありまして、教会の前には小規模ながら屋台が出ていてお祭りムード。この教会の前には公園があって、この時期ここはクリスマス市場となることもあり、余計に何だかお祭りムード。ここも小さいながら御輿行列をやるのが玉に瑕・・・じゃなくて、より厳かなムードを高めてくれるのであります。欲を言えば、私の通勤路からもう少し離れてくれているとより喜ばしい行事になってくれるのではないかという気もしないではないですが、いやいや、通勤路にあるからより有難い行事なんですよね、ええ。

Virgen de Guadalupe
photo by Keneth Cruz on Flickr

写真は12区のグアヒートというところのグアダルーペの聖母の御輿行列。グアヒートは古くからある住宅地で、規模は小さいながらもたくさんの人が参加しているようです。規模小さいと言ってもこの御輿は多分40人くらい用。自分達の祭りっぽさが出ているのが素敵です。

このグアダルーペの聖母の日には、なぜか子供達に民族衣装を着せて教会へ行くという習慣があります。男の子の場合は丁寧にヒゲまで描くという念の入れよう。多分グアダルーペの聖母がメキシコの先住民の前に姿を現したという伝承に由来しているのでしょうが、どちらにしても民族衣装の子供達はとっても可愛いです。

Sep10

というわけで小僧当時2歳。これは当時通っていた幼稚園の行事の時のものですが、自分の洋服を脱がされてこれを着せられたのが気に入らなかったらしく、大泣きしたものだからキャンディーもらってご機嫌直しているところ・・・だったと思う。実は毎年同じ光景が繰り返されたのですけれどもね、この後も。

コンダード・コンセプシォンのキリン

クリスマスもあと2週間ほどとなりました。我が家でもツリーを飾らなきゃ…と保管してある倉庫から持ってきたまでは良かったのですが、その後インターステラーを見に行って、頭の中が???とハテナマークだらけになるくらいくたびれ果ててしまったので、ツリーはまだ箱の中。今週末こそ飾り付けをする予定です。まだ間に合うもん。

ちなみにインターステラー、おもしろい映画でしたが、言ってることを理解しようとすると何が何だかわからなくなります。いやそれはきっとスペイン語字幕だったからで、日本語字幕だったらそんなことはなかったはず・・・ということにしておいて(コホン)。それにしてもブラックホールがとっても魅力的な映画でした。そして今週末はホビット3を見に行く予定。インターステラーはクリストファー・ノーラン好きの小僧が、ホビットはファンタジー好きの私が見たい映画なのですね。余談ですが、小僧が今通っている英語のクラスの先生もホビット好きだそうです。気が合いそうだー。

それにしてもこの時期、週末はどこへ行ってもものすごい人出で、渋滞も大変なのですが、何よりも駐車場をゲットするのに一苦労します。基本は早目に出てとっとと帰る。映画もマチネーの方が良いのですが、インターステラーは事前にマチネーがあることを知らなかったので、15時上映のに行ってきました。でも15時前なんて一番混みあう時間。家から歩いて行ける距離のところの映画館だったので、「徒歩」を提案してみたのですが、小僧に却下されました。もっとも帰りが18時を過ぎることを考えれば、車の方がいいのは事実。というわけで、折角の日曜日だというのに12時過ぎに家を出て、昼食を取って、ブラブラお店をのぞいたり、その辺を歩いてみたりの時間つぶし。

そしてキリン発見。

Condado Concepción

コンダード・コンセプシォンはモールとその他のお店やレストラン、スポーツ施設、最近では住宅まであるちょっとした町のような商業施設です。最近モールを増築して、デパートや子供向けの施設などが入ったお陰で前よりも混雑しているような。駐車場も増えてはいるんですけれどね。

このキリン達、以前はコンダード・コンセプシォン内の別のところに立っていたのですが、いつの間にかこっちに引っ越してきたようです。ひょっとしたら前のとは別のキリンなのかもしれないけれど。敷地内にはキリンの他、ゾウとウサギもいますが、何気にウサギが一番でぶっちょです。この写真は逆光気味なのですが、却っておもしろいバランスになったかも。題して、雲を食べるキリン。

雲が近いんですよね、ホント。

エル・アグアンテ

プエルトリコのラップバンド、カイエ13(トレセ)がグアテマラでコンサートを行ったのは11月29日のことでした。人気あるし、グラミーもラテングラミーも受賞しているし、最近では武器所持反対キャンペーンとか、支援物資を持ってきたらコンサート入場無料とか、教育支援とか、パタゴニアのダム建設反対とか、とにかく幅広く地域も広く、いろんな社会活動に参加しているバンドです。いやホント、すごいエネルギー。

そのカイエ13の兄ちゃんの方、レネがグアテマラでステージに登場した時に来ていたTシャツがちょっとした話題を呼んでいます。私は12月3日付のエル・ペリオディコ紙でそれを読んだのですが。(余談ですが、このコラムを書いたルシア・エスコバルは、パナハチェルの自警団がかえって住民の安全を脅かしているという告発を行った人でした。詳細はこちら)。

レネは#SiHuboGenocidio、「虐殺はあった」という内容のハッシュタグが書かれたTシャツを着ていたのですね。これがグアテマラ内戦時の「虐殺罪」で一旦有罪になったものの、上級審でその裁判が無効とされ、再度係争中の元大統領エフライン・リオス・モント将軍についてであることは言うまでもないわけで、いやまあやってくれたよな、と。

エスコバルのコラムによれば、このTシャツはレネが用意したものではなく、国軍により拉致・殺害された被害者の家族が贈ったものだそうです。内戦終結から20年近くが経ち、ともすれば忘れ去られがちな犠牲者のことを忘れないように活動しているのだそうで(申し訳ないことに私なんかはほとんどすっかり内戦関係ない毎日を送っているわけですが)、彼らへのソリダリティー(日本語だと団結とか連帯とか、そういう意味ですが)の表明としてのTシャツ着用だった模様です。

ここまでは「そういうことがありました」という話なのですが、このコラムはエル・ペリオディコ紙のフェイスブックページにもアップされていまして、これにまた実にたくさんの賛否両論侃侃諤諤(かんかんがくがく)のコメントが書き込まれていたってことがここで書きたかったことなのでした。

今現在で633件のコメント数で、とても全部読めないのですが、レネの行為に賛同する人も多くいれば、ジェノサイドはなかったと主張する人たち、そこから派生する種々様々なコメントなど、ちらりと見ただけでも興味深いものが多くありました。でもそれよりも、やっぱりグアテマラの人たちにとっては内戦はまだ過去のものではないのだという重い事実をあらためて思い知ったのが辛いなぁ、と。

無論、いろんな意見が出るということは内戦が既に過去のものであることを証明しているわけで、そのこと自体は健全だし、むしろもっとこういう場があった方が良いのではないかとも思ったり。そういうきっかけを作ったカイエ13はやっぱりすごいな。

とは言え、私はラップはあんまり聞かないんだけれど。折角なので、エスコバルのコラムのタイトルにもなっているEl Aguante(エル・アグアンテ/忍耐)を歌詞付きバージョンで。リオス・モントの名前も出てくるし、広島や長崎についてもメンションがあったりします。