小僧の休暇始まる、ついでに進路のこととか

本日10月30日は、小僧の今年度(中等4年、日本だと高校2年相当)最後の日。最後の日は何をするかというと、最終成績表をもらい、わさわさと話をして帰って来る。なので7時半から始まって9時には終わっちゃいます。

前期と後期の最終成績だけは全学年とも生徒達に直接手渡し。毎年何人かは落第する子がいるので、中間成績が良くてもやっぱり緊張するようです。

幸い、一科目も落第点を取ることなく、進級決定。来年は中等5年、最終学年になります。その後は大学かな?本人はまだ何をするのか迷い中。

グアテマラは、大学は仕事をしながら行く人が多いです。大学の授業も学年によって午前中とか午後とか半日になっていて、アルバイトがやり易くなっていたりもします。もちろん夜学や週末コースもあり。問題は入学する人に比べて卒業する人がかなり少ないという点。特に学費が安い国立大学ではそれが顕著です。ひょっとしたら、卒業する気がないだけかもしれないですけれどねぇ。。。

そんなわけで、Wikipediaいよれば国立サンカルロス大学の2014年の学生数は195,000人。日本で学生数の一番多い日本大学が67,921人(2013年)だそうですから、そのざっと3倍。。。

もっともこれはグアテマラシティのキャンパスだけではなく、地方に出しているキャンパスの学生数も加えているんじゃないかと思います。それでも十分多いですけど!

そんな超マンモス大学ですが、現大統領のアレハンドロ・マルドナド・アギーレも次期大統領のジミー・モラレスもサンカルロス大学で学んでいますし、現副大統領のフアン・アルフォンソ・フエンテスも次期副大統領のハフェット・カブレラ・フランコも元サンカルロス大学学長。グアテマラの政治はサンカルロス大学で作られるのでありますね、多分。

創立は1676年とざっと300年超の歴史を持っています。

USAC

サンカルロス大学、通称USACの校章。上からローマ教皇、創立当時のスペイン王カルロス2世の守護聖人であった聖カルロ・ボロメオ、2つの塔と2匹のライオンはスペイン王室の象徴、両側の2つの柱には「plus」と「ultra」の文字があって高等教育の意味、騎士は当時USACがあったアンティグア市の象徴、一番下の3つの山はアンティグアから見える3つの火山。火を噴いているのは当然フエゴ火山ですね。

校章の周囲の文字は CAROLINA ACADEMIA COACTEMALENSIS INTER CAETERAS ORBIS CONSPICUA と記載されています。「世界の中でも偉大なグアテマラの大学」という意味。グアテマラが Coactemalensis と書かれているのがむふふな感じ。

以上の情報及び校章はUSACのサイトから頂いています。

経済的に余裕のある学生が多い私立大学と異なり、USACは貧乏人からある程度裕福な人たちまで、各種揃っている大学でもあります。ここを卒業した人は「それがUSACの良さの一つ」とも話しています。勉強する気さえあるならば(勉強しない学生も多々いるようですが)、いくらでも勉強できるとも。

私立にはないそういうヒストリック&ストイックな環境もいいわぁ。。。小僧も安さには魅力を感じているようですが(半分くらいは親に負担をかけたくないという気持ちから来ている模様。残り半分はケチだから)、通学がちょっとばかり大変なことはマイナス要因。もう少し小さかった頃はUSACのサッカーチームに入っていたので、この大学は彼の憧れだったんだけれどねぇ。。。

グアテマラの国立大学はUSACが唯一。私立大学はグアテマラシティ及びその近郊に13か14くらいあるはずです。1年後には彼の進路はどうなっているのかなぁ。個人的には1年くらい日本で過ごしてもいいんじゃないかと思っていたりします。そしたら日本語も覚えるだろうし、何よりも違う環境の中で生活してみるって楽しいと思うんだけれどなぁ。今のところはそんな気なし。

ボチボチそんなことも考えないといけないのですよね。もちろん、まずは落第せずに卒業してもらわないと、なのですが。

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