Daily Archives: January 30, 2016

グアダラハラ旅行 XX エクスピアトリオ教会

最近PCの調子が悪くって、さすがにそろそろ買い替え時なのかしら。。。と思わないではないです。ですが昨日、2015年分の所得税をいくら払わないといけないか(私の週にゅは源泉徴されないので、別途計算して支払いとなります)を計算していたら、去年よりも多く払わないといけないこがわかってちょっとショック。。。それもちょうど小さなノートPC1台分くらい。今年は小僧の卒業旅行の予定もあるので、税金辛い。。。それでもジミー大統領が「国にはお金がないんだから、皆、税金はちゃんと払ってちょ」と言っているので仕方ありません。てか、役立たずの社会保障費を払わなくていいんだったら嬉しいんだけれどなぁ。。。

さて、まだ終わらないグアダラハラ。

アメリカ領事館で再度バスに乗ると、次はエクスピアトリオで下車します。エクスピアトリオ(expiatorio)って言葉からまず連想するのはchivo expiatorio、つまりスケープゴート。カトリックでスケープゴート(贖罪の山羊)と言えば、イエス・キリストのことになります。そんなわけで、エクスピアトリオはキリストの体である聖体(ミサで使うホスチア)が常時顕示されている教会のことを言うんだそうです(と今Wikipediaで調べました)。

エクスピアトリオという名前の教会はそんなに多くなく、少なくともグアテマラでは聞いたことがありません。Wikipediaによればスペインに2つ、メキシコに10あるようです。聖体顕示器とか金でできてることが多いから、グアテマラみたいに泥棒の多いところではリスク高すぎるよねぇ。。。

Templo Expiatorio, Guadalajara, Mexico

さて、グアダラハラのエクスピアトリオ、正式にはTemplo Expiatorio de Santísimo Sacramento(ご聖体寺院)という名前だそうです。大きな鐘楼が左側に聳えたっていますが、正面には広場があって威圧感がありません。いいなぁ、こういう建築の仕方。

メキシコのネオゴシック建築の最高峰と言われているこの教会、1897年に建設開始、完成したのはなんと1972年ですから、完成してまだ半世紀経っていません。え、それって私より年下ってこと・・・(ちょっとショック)。使用されている石は中世期ど同様、石切り場で手掘りしたんだそうで、時間がかかった理由は「石を掘り出すのに時間がかかった」ってことだったり。いや、資料によりますと、メキシコ革命のため1911年頃から作業が中止、建設が再開されたのは革命が一応収まった1924年のことでした。1931年から教会として使用さあれています。

Templo Expiatorio, Guadalajara, Mexico

バラ窓の部分だけ白いのが違和感ありますが、その上と両側にあるモザイクが素敵です。上が生贄の羊(キリストの象徴)、右側が聖タルチシオ(3世紀頃のローマの殉教者、聖体の保護者)、聖ピオ十世(1903-14年ローマ教皇、聖体拝領の奨励者)だとか。ピオ十世は建設に関しても支援していたのかもしれないですねぇ。モザイクはバチカンの職人さんたちによるものだそうです。

Templo Expiatorio, Guadalajara, Mexico

中に入ってみましょう。管が何本も合わさっているようにも見える大きな柱が、積み上げた石によってできているというのがすごい。天蓋までずっと石による模様が入っていて、まずそれに圧倒されました。

Templo Expiatorio, Guadalajara, Mexico

ネオゴシックの教会らしく、内部はいろとりどりのステンドグラスで飾られています。ステンドグラスはフランスの職人さんの手によるものだとか。これは内陣奥のステンドグラス。

Templo Expiatorio, Guadalajara, Mexico

外から見えていたバラ窓。教会の内部が暗いのとカメラマンの腕前のせいで、きれいな色合いがわかりませんが。ステンドグラスみたいな、外からの光を柔らかく取り入れているものって目で見る色と写真ではかなり色味が異なるように思いますが、それがカメラマンの腕なのかどうかは・・・、いや、半分以上はきっとそうなんだろうな。パイプオルガンのパイプがちょっと邪魔です(笑)。

Templo Expiatorio, Guadalajara, Mexico

これは何かと言うと、ドアです。使われているのはグラナディーヨというメキシコにだけ生えている木。ドアを作成したのがヘスス・ゴメス、「最後の晩餐」であるらしいブロンズのレリーフはベニート・カスタニェダ。どちらもメキシコ人でしょうか。

Templo Expiatorio, Guadalajara, Mexico

もう一度外から。下から見上げると石積みによって造られている造形がくっきり見えて素敵です。上の方に横に突き出している部分が見えますが、あれは雨樋なのかしら。。。

外から見ても、中から見てもとても美しい教会でした。グアテマラシティの建築物もネオクラシックのものが多いのですが、エクスピアトリオより規模が小さいものが多いです。国家宮殿辺りがこれより大きさでは同じくらい?でもエクスピアトリオは細部から全体の造形まで精密に組み合わされて造り上げられており、どこを見ても美しいです。

次のバスがやってくるまでの40分間にさささっと見学させてもらいましたが、グアダラハラで訪れたところの中でも、行って良かったと思ったところでもありました。