Daily Archives: October 23, 2015

3週間後

巨大ハリケーン・パトリシアがメキシコに上陸し、大変な猛威を振るっているようですが、このパトリシアって、数日前グアテマラに雨とカオスをもたらしたアイツじゃん!

あの時はまだ名もない低気圧だったのに、その後成長とともに名前をつけてもらい、更に成長してこんな巨大ハリケーンに育ったのか。それにしても鈍足な子だな。。。

ハリケーンが小さかった頃に既にカオスとなってしまったグアテマラでしたが、メキシコ、それからアメリカは大丈夫でしょうか。この子がまだメキシコ沿岸の太平洋にいる間に、テキサス州はオースティンで行われる予定だったF1の2回目のフリー走行が中止になってしまったし。1回目も雨の中だったようですが。

今日のグアテマラシティは申し訳ないくらいの好天でしたが、こういう日もなくては。カンブライのような悲劇はもうゴメンです。

スペインのエル・パイス紙に、「死の山のふもとで (Bajo la montaña de la muerte)」というタイトルでカンブライのことが取り上げられていました。若干「ん?」と思う部分もなきにしもあらずですが、夫と兄(または弟)、8人の息子さん・娘さんと6人の孫を亡くし、その内まだ見つからない2人の息子さん・娘さんと2人の孫の遺体を探して毎日モルグを訪れる女性の話がすごいです。それでも3人のお子さん(内2人は学生)が災害を免れており、「あの子たちのためにも、前進しなくては」と言えるのですから。

政府は、カンブライの被災者用の新居を「クリスマスまでに」完成する予定だと話しています。ただ、移転先の土地には水道や下水などの設備がなく、何よりもサンホセ・ピヌラ市の水源となる場所ということで、サンホセ・ピヌラ市や住民からは反対の声があるようですが(確かに環境アセスをやらないまま進めて、後でトラブルにならないのか?という気はします)、大統領は「こんな時に他人のことも思いやれないのか!」と大変ご立腹のよう。

一方で、被災者の中には「持ち家で被災した」「借家で被災した」「被災した家は持ち家だったけれど他人に貸していた」という人たちがいまして、どういう人たちがこの政府の救済策に該当するのかが今ひとつはっきりしません。

持ち家だった人でも、ローン支払い中の方と借金なしという方とでは、また状況が異なるでしょう。一方でこの混乱に乗じて家をタダで手に入れようという輩もいるようで、いろいろ大変。本当にクリスマスまでに全部できちゃうんでしょうか。

先の女性を始めとして、多くの被災者のために、是非そうであって欲しいとは思うのですが。