Category Archives: ベネズエラ

タイヤ10個が退職金

今日見たニュース。ベネズエラの話です。

ベネズエラで操業しているグッドイヤーが撤退を決定。従業員への解雇金代わりに全員にタイヤ10個を渡すそうな。

た、タイヤなの?

とそこにビックリしたわけだったのでした。

グッドイヤーの説明によれば、ベネズエラの経済状況とアメリカによる経済制裁のため、これ以上操業を続けるのは不可能であるとのこと。最近では、一日当たりの生産量は1000〜2000個程度で、最大キャパの10%にしかならない。

一方で、お花畑なマドゥーロ大統領率いる政府の紙幣増刷によるハイパーインフレは、なんとこの1年で200万パーセントを記録しそうな勢いだとか。それってつまり、昨年は1ボリーバルで買えたものが、今では200万ボリーバルってこと?ついでに来年のインフレ予想は1000万パーセントってのを見かけましたが、これって本気なんでしょうか。

Venezuela inflation on the black market (DolarToday) on a logarithmic scale (Spanish)

こちらはベネズエラの通貨ボリーバルの対ドルレート。黒線が公式レートで青線が実質レート。左側の目盛りが10ボリーバルから100万ボリーバルってのがすごい。

ちなみにグアテマラのケツァルは2010年頃が最安値だったのではないかな。当時のレートは1ドル8.3ケツァルくらい。現在は7.3ケツァルで、それでも私にとっては大きな変動なのですが、ベネズエラと比べたら屁でもない。

ベネズエラの現在の経済危機は2013年のオイル価格の下落が引き金になっていると言います。それに対して有効な手立てを打つことができなかったのは、その時点で既に多くの企業が国有化されていたこととも関係あるのでは。

そんなベネズエラでは、現金受け取るよりもタイヤの方が価値がありそうです。実際ブラックマーケットでは結構なお金になるらしいですよ。あるところにはあるのね、お金。

いっそのこと、銀行でも現金ではなく質屋みたいに物を預かったり受け取ったりして現金化してあげれば良いんじゃ。。。と思ったりしたのでした。

タイヤもらったら、盗まれないようにする方が大変そう、と思ってしまう私は、きっとグアテマラナイズされてしまっているんだろうな。

ベネズエラ、米大使を国外追放

今日は15時からモリナ・ティッセン事件の判決が言い渡される予定だったのですが、弁護側が何かの申し立てとか申し立てとか申し立てをしたのかなにか、現在21時過ぎですが、裁判官は別室で何やらしているようで、判決言い渡しは深夜にずれ込むのではないかと予想されています。この事件、失踪したままのマルコ・アントニオのお母さんも高齢ですが、被告の4人は更に高齢で、かつ今日は朝からずーっと法廷にいたそうです。ちょっとヒドイ。

そんなんだったら、判決明日にすればいいのに。これで誰か具合悪くなったらどうするつもりなんだって。もちろん、裁判官だってそんな事情は承知しているのでしょうから、そんな簡単に判決を動かせない理由があるのでしょうけれど。

というわけで、今日は別の話題を。

本日、ベネズエラではニコラス・マドゥーロが先日の選挙の勝者として正式に発表されたようです。任期は2019年から2024年まで。もっとも、この選挙結果認めていない国は多々あります。何と、グアテマラもだよ。

2018 Venezuelan presidential election recognition map.svg
De ZiaLaterTrabajo propio, CC0, Enlace

この図、緑が承認、赤は不承認。グレーはペンディングですか?日本はどうなってんだ???

さて、マドゥーロは意気揚々と勝ち名乗りを上げたわけですが、それと同時にアメリカ大使館のトップであるトッド・ロビンソン臨時代理大使(現在アメリカとベネズエラは大使館は設置しているものの大使を置いておらず、臨時代理大使が最高責任者)をペルソナ・ノン・グラータとして追放することを宣言したのでした。

このトッド・ロビンソンはベネズエラの前はグアテマラで大使を務めていた方でした。歯に衣をかぶせなさすぎる豪速球の持ち主で、国会議員を始め各方面を怒らせた話は以前に書いた通りです。グアテマラでのロビンソン大使の評価は「左」というものでしたから、ベネズエラに行けば安泰!

。。。なわけないだろ!!!

ロビンソン大使曰く「グアテマラでは左と言われたがベネズエラでは右と言われる」のだそうで、早い話がロビンソンはど真ん中の人だってことですね!?

もっとも、今回の国外追放はロビンソン大使がどうこうというわけではなく、今日アメリカ政府が出したステートメントに対する報復措置なのでしょう。

さて、アメリカはどう出るか。

一方グアテマラでは、どうも事情を良く理解していない国会議員がいたようで。

「マドゥーロがロビンソンをノン・グラタと宣言したのは、ロビンソン大使がベネズエラをキューバか北朝鮮のような国にしようとしていたからだ」by フェルナンド・リナーレス・ベルトラネーナ(ちなみに写真はロビンソン大使です)

大丈夫か、この人。