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ジープの行方

アメリカが「麻薬組織の取り締まりのために」とグアテマラにドネーションした軍用ジープを、政府がCicigやアメリカ大使館を脅すためにグアテマラシティをぐるぐると走り回らせたのは2018年8月のことでした。

その後、情報戦略庁のマリオ・ドゥアルテ長官が「ドネーションでもらったものはウチのものだ、どう使おうとウチの勝手だ。使い方が正しくないと言うんだったら、大使館の前に置いておく」とほざいたのは今年1月31日のことで、Return The Jeepsてなセリフがトレンディングトピックスに上ったのでありました(こちら)。

そして今日。アメリカ政府はグアテマラに対する軍事援助の中止を発表しました。理由は例のジープを本来の目的とは異なることに使ったため。タスクフォースへの物資支援・養成が中止となり、現在までの支援内容については、1件1件再調査を行うそうです。

現政権は元軍人が中心となっていますから、この決定は痛いでしょうね。大体グアテマラの場合、陸海空のいずれも、装備が貧弱なことこの上なしで、車両やヘリには結構アメリカからのお下がりが結構使われていますし、何よりもアメリカへ行って研修受ける、みたいなのができなくなっちゃうんじゃありませんかねぇ。

与党は、今年の選挙で次期大統領候補としてエストゥアルド・ガルダメス(現国会議員)を立てることを明らかにしていますが、この人は対ゲリラ戦用の特殊部隊であるカイビル隊の出身。軍人はアメリカの軍人と関係が深いことが多いのですが、この人は昨年アメリカの入国ビザの取り消し処分を受けています。そんな人が大統領になったら、対アメリカの関係はどうなるの・・・

それはともかく。さて、肝心のジープはやっぱりアメリカ大使館前に返却に行くんでしょうか。筋を立てるなら、アメリカまで送り返すのが正しいんでしょうが、まさか、ねぇ。まだジープ返せとは言われてないからって開き直るんだろうな。あるいは、盗まれたことにしてバラバラにしてパーツだけ使って別の車に仕立てるとか。。。

とにかく、ジープの行方が楽しみです。

Return The Jeeps

アメリカ政府がJ8という軍用ジープをグアテマラ政府に寄贈したのは2016年のことでした。麻薬組織・犯罪組織取締用にと、グアテマラ国軍・警察の両者によるタスクフォース「チョルティ」が75台を受け取り、グアテマラ東部、ホンジュラス及びエルサルバドルとの国境を警備するためだったのですが。

この時はまだCicigと政府の関係良かったんですよね。

さて時は流れ、2018年8月。この時既にジミー・モラレス政府とCicigの関係は悪化して1年以上が経過しており、ジミーはCicigコミッショナーのイバン・ベラスケス追い出しに躍起となっておりました。この日は「Cicigの任期延長はしない」宣言をした日でありましたが、確かベラスケスは国連本部を訪問し、戻ってくるはずだったんですが、グアテマラ政府が一方的に「入国認めない」宣言を行い、それのみならずCicigやアメリカ大使館、アメリカ大使公邸などの付近にこのJ8がずらずらと並んだりぐるぐると走り回っていたり。

アメリカからのドネーションを、アメリカ政府関係者への嫌がらせに使うなんてアホちゃうか。

ちなみに、それ以前にJ8がグアテマラシティで何かの任務に付いていたことはありません。この時のデモンストレーションは政府からの指示により行われたものであったことは後に明らかとなっており、その後も度々グアテマラシティの一応レッドゾーン付近で散見されているようです。

さてさてまた時は流れ、本日。私が朝通勤時に聴くラジオ番組に、情報戦略庁長官のマリオ・ドゥアルテがゲストとして登場していたのですが、この方、きっぱりこう言ったそうです(私はその発言は聞いていないのですが)。

「J8はアメリカからのドネーションで、現在はグアテマラ政府のものである。だから、どう使おうとグアテマラ政府の勝手だ」「もしそんなに問題だというのなら、アメリカ大使館前に置いておく」「返せというのなら返す用意があるとアメリカ大使館に通知した」とまぁ、このジミー政権に多いあなた何様?な超上から目線。そういう発言は、自分たちでドネーションしてから言え、っつーの。

というわけでアメリカ下院の外務委員会。「もう二度とやらんわ(プンスカ)!!!」というセあリフが行間に滲んでいるような。

まったくもう、外交を子供のケンカレベルにしてしまってどうするんだか。

このような流れで、今日は#ReturnTheJeepsというハッシュタグがめでたくトレンディング入りしたグアテマラだったのでした。

平和と言えば、平和、なのか・・・?

政府とCicigの対立続く

私たちが日本に滞在していた間から、政府とCicig(グアテマラの無処罰に対する国際委員会)の間には相当不穏な空気が流れていました。休暇から帰ってきたCicigの調査員を空港で入国を認めずに強制送還にしようとしたものの、強制送還させるはずだったフライトが乗客の抵抗によりキャンセルされてしまって送還しそびれ、当人が空港に足止めを食らっている間に憲法裁判所が入国を認めるという判断を下して入国しちゃった、と思ったら今度は政府が「国連との協定を一方的に無視してCicigオシマイ、さようなら」と公に発言しちゃったり。

Cicigの期限は今年9月までなのに、どうしてそんなに急ぐのか、と言われれば今年は選挙の年だからなのでありましょう。一方、期間限定の協定については、一方当事者が相手の同意なく破棄できないのだそうで、これも憲法裁判所がノーと通告しています。

すると今度は行政庁が憲法裁判所の判事を「権限を超えて判断を下している」と最高裁に告発、憲法裁判所の判事には不逮捕特権があるのですが、最高裁はこの告発に相当な理由があると判断し、調査を命令。何とこの調査は国会が行うのですよ、そう、悪の巣窟と呼ばれているアソコですね。もっとも最終的には国会の採決で議員総数の2/3以上の賛成が必要となるため、訴追・罷免は相当に難しいと思いますが、波乱含みの選挙の年の幕開けです。

昨日からこういう政府に反対する大多数の人と、賛成する少数の人たち双方のデモが行われており、明日は国内各地で大規模な抗議が行われる予定となっていますが、肝心の国会は本日より警官隊が警備に当たっているそうです。何といっても明日は国会開会日だし大統領の演説があるんじゃなかったかな。さて、国会、ちゃんと皆、たどり着けるんでしょうか。

元大統領オットー・ペレス・モリナらの汚職疑惑などの裁判を担当しているミゲル・アンヘル・ガルベス判事がジャン・ジャック・ルソーの言葉を引用していたのですが、うむ、言いたいことはアレですよね、アレ。

「社会契約論」第三遍第4章からの引用で、「民主制」について書いているところです。ガルベス判事の引用は文の途中で切れているようなのでこの文章を全部書き写しておくと:

Nada es mas peligroso que la influencia de los intereses privados en los negocios públicos; y el abuso de las leyes de parte del gobierno es un mal menor que la corrupcion del legislador, consecuencia infalible de las miras particulares: entonces estando el estado alterado en su substancia, es imposible la reforma.

公務に私的な関心が影響を及ぼすことほど危険なことはない。政府による法の濫用の方が、立法者が私的な立場をとった結果として腐敗するよりもまだマシである。この場合、国家はその根本に置いて害を受けているのだから、改革は不可能である。

ふむ、大統領のご乱心には寛容にということなのか(おい)。あまり書くと、私も国外退去となりそうなのでコメントは控えておこう(笑)

例年、選挙は9月に行われていたのですが、今年は6月18日が大統領・副大統領、国会議員、市長、中米議会議員を選ぶ総選挙。大統領・副大統領については、この時に50%以上を獲得した候補者がなければ8月だったかに決選投票が行われます。

次こそはいい人が選ばれてほしい。。。というか、そんな候補者どこにいるんだ。

冬至の日に

同僚であり友人であった彼女は本日埋葬され、本当にもうこの世にいないのだなぁと、ジワジワと寂しさがこみ上げてきます。クリスマス前の金曜日にすべてを終えてしまうという辺りが、思いやりのある彼女らしいなぁなどと思ったり。もっともご家族はクリスマスを祝うどころではないのでしょうが。

さて。

先日、外務省がCicigに勤務する外国人11人のビザの延長を行わないので、当該人は72時間以内にグアテマラから退去するようにと発表していましたが、これに反対して憲法裁判所などに保護請求が何件か出されていましたが、本日憲法裁判所はこの外務省の決定を覆し、12時間以内にビザを発給するようにという判断を下しました。この「12時間」というのは、通知が外務省に届いてから、なのでクリスマス後になります。

もっとも、肝心の「外国人」たちはちょうどCicigも年明けまで休暇なので、皆さん国外にいるようです。というわけで、ビザを発給するのは無理だから、「発給します」という声明を出すことにでもなるんでしょうか。

やれやれ。。。

外務省が「ビザを延長しない」と発表した後、水曜日でしたか、Cicigコミッショナーのイバン・ベラスケスがCNNに出演していました。こんな形でイバンがテレビに登場したのは初ではないかと思いますが、この外務省の決定については「違法」だとバッサリ。

穏やかな口調ながらも怒っているイバン。でもこういう時にちゃんと表に出て、発言するのがリーダーというものです。

翻って、大統領は。。。最近まともな発言したことありましたっけ?いや、私がもう聞く気にならないからわかってないだけかもしれないけれど。あと1年もジミー・モラレスが大統領なのかと思うと、地味に鬱陶しい。それにしても来年の選挙はどうなるんだろう。いろいろと心配なのは事実です。

今日は冬至。この日を境に、少しずつではあっても、光が闇を照らし出してくれるようになることを願っているのですが。

魔法の水事件判決

昨日19時に言い渡される予定だった判決は、結局今朝5時とか6時とか、そんな時間になったそうです。裁判官もお疲れ様だけれど、関係者の皆さんお疲さま。

さて、通称「魔法の水」事件。グアテマラシティの南にアマティトラン湖という、グアテマラシティやビジャヌエバ、ビジャカナレス、サン・ミゲル・ペタパ、サンタ・エレナ・バリーヤスといった周辺都市の下水というか汚水がどんどこ流れ込む湖があります。グアテマラの場合、自治体に下水処理施設というものが存在しておらず、各戸が浄化槽による処理をする程度。浄化槽が存在していない家、つまり、垂れ流しってところもまた多い上、家庭の排水に加え、下水処理をする義務があるはずの工場の排水すらも垂れ流し。

そりゃあなた、汚れない方が無理ってものでしょ。。。

Lago de Amatitlán

波も静かなアマティトラン湖ではありますが、雨季になるとゴミがわんさか押し寄せるのも、年中濁っていてなんだか臭いような気がするのも、むべなるかな。この湖、一部温泉が湧いていまして、マヤの時代にはこの周囲に集落があったことも確認されている上、湖の中から陶器も発見されているんですけれどねぇ。。。

そんなアマティトラン湖の浄化に乗り出したのが、愛国党政権。当時の副大統領ロクサナ・バルデッティ自らが指揮をとり、「アマティトラン湖の浄化と水質改善のため」に一般競争入札を行います。2014年11月、M.ターシック・エンジニアリングという会社が1億3780万ケツァル(約1800万ドル)でこれを落札。その中には「湖の水質を改善する」という23,000リットルの薬剤、つまり「魔法の水」が含まれていました。

その頃、この話がラジオで取り上げられていたのを覚えています。確かAMSA(アムサ、アマティトラン湖流域維持管理局、とでも言えば良いのかな)の人が出ていて、この「魔法の水」のことを話していたのですね。私が覚えているのは「もう何年もアマティトラン湖は放置されてきた、今回やっと何とかしようという動きが出てきたのだから、試させて欲しい」「この薬品は他の国(イスラエルではなかったか)で使われており、効果が確認されている」などと話をしていたことでした。リスナーが「一度に大量に購入するのではなく、最初に少しだけ買って試してみたら良かったのに」とメッセージを送っていたような。うん、これとってもごもっともな話です。

2015年バルデッティも参加して、華々しく「アマティトラン湖浄化のための魔法の水散水式」が行なわれました。バルデッティはこの時「私はこの湖について直接責任を負っているわけではないが、この湖が沼にならないよう支援している。浄化には30年必要だろう、今日がその最初の一歩だ」などと宣っておられたのでした。

一方、そんな上手い話があるわけがないと眉につばをつけた人たちは、大学に魔法の水を持ち込み、分析を依頼します。数大学が参加した分析の結果、この水の成分は「松、ニンニク、海藻の抽出物、過酸化水素水、エタノール」であることが確認されました。これで1800万ドルですよ、どこからどう見ても詐欺じゃありませんか!!!

そして実際詐欺だったのでした。化粧品もびっくりの脅威の粗利率だと思われるこの製品、早い話が利益は皆で分け合おう、という話になっていたのでした。そして逮捕されたのがロクサナ・バルデッティを含む13人。

ハイリスクC法廷で行われたこの裁判、バルデッティ以外は割と素直に罪状を認めていたような。そのお陰なのだと思いますが、バルデッティの抵抗にもかかわらず、裁判が割とさっさと進んだのでした。

さて判決。

  • ロクサナ・バルデッティ(副大統領):懲役15年半(共謀8年、詐欺5年、影響力行使2年半)
  • マリオ・バルデッティ(副大統領の弟):懲役13年(共謀6年、詐欺5年、影響力行使2年ー1日辺りQ100で減刑可)
  • パブロ・ゴンサレス:懲役12年8ヶ月(共謀7年8ヶ月、詐欺5年)、収賄については無罪、マネーロンダリングで再捜査命令
  • ホルヘ・かハス;懲役11年(共謀6年、詐欺5年)
  • マリリン・ソサ:無罪であるものの、マネーロンダリングについて再捜査命令
  • ルベン・トーレス;無罪であるものの、マネーロンダリングについて再捜査命令
  • エドビン・ラモス:懲役3年(義務不履行)、詐欺については無罪
  • フアン・ディアス:懲役12年8か月(共謀7年8ヶ月、詐欺5年)、収賄については無罪であるものの、マネーロンダリングで再捜査命令)
  • セルヒオ・マロキン:無罪であるものの、マネーロンダリングで再捜査命令
  • アラン・デ・レオン:懲役11年(共謀6年、詐欺5年)
  • リスベス・アロンソ:懲役12年8ヶ月(共謀7年8ヶ月、詐欺5年)
  • サンドラ・ガルシア:懲役12年8ヶ月(共謀7年8ヶ月、詐欺5年)
  • ウリィ・ロイトマン:懲役11年(共謀6年、詐欺5年、贈賄については無罪、マネーロンダリングで再捜査命令

3人が無罪、10人が有罪。バルデッティに対する求刑は懲役22年でしたから、それから比べれば刑期は3割減ですが、15年の懲役刑ならまずまずという感じがします。というか、減刑なしの懲役刑となったのは大きい。今後の汚職捜査についても、流れを作ってしまうかもしれません。

バルデッティ辺りはこうやって私服を肥やし、不動産を次々と購入していったのですね。それらの不動産は現在国有財産となっていますが、何にするんだろう?

こうして汚職政治家はちらっと浄化されていますが、かわいそうなのはアマティトラン湖。折角の浄化だったのに、蓋を開けてみればつまらないただの水。その後は誰も関わりたくないようで、完全に放置されています。

このままだと30年後には沼になっているんじゃ。。。

四畳半の大統領

本日、ジミー・モラレス大統領が国連総会で演説を行いましたが、あまりにも酷い内容だったので、ここでは取り上げません。要約すると「ボクは無実だ、全部Cicigが悪い」。この1年ずっと引きこもって何もしなかったからな。「Cicigはグアテマラの平和を脅かす」って、それはつまりボク(=グアテマラ)の平和が脅かされているってことでしょう。

まったくもう、ジミーの世界は四畳半の部屋の中。ジミーが統治しているのはこの四畳半の中だけ。ただし、この四畳半の周囲にはごっついごっつい壁が何重にも建てられていて、倒すことは難しいのですよね。一方で四畳半の住人にも外の世界が見えていないのだろうな。

この演説で国際社会の理解を得られると思ったのかしら。むしろ、ベネズエラのニコラス・マドゥーロっぽく見えてませんかね?

グアテマラの方では、大統領留守番役のハフェット・カブレラが「政府は憲法裁判所に対し、先日のイバン・ベラスケスの入国を認めると言う決定の再考を要請した」「今日イバンが帰ってきても入国を認めない」んだそうで、何が何でイバンには国境を踏ませないつもりのようです。

どうやら憲法裁判所の決定は正しくないと言いたいらしい。それって憲法の擁護者である憲法裁判所の決定を無視する、つまりクーデターってこと?憲法裁判所の決定は現時点で効力を持つものなんですが。

この発言が命令不履行に当たるとして、告発する動きもありますが、コンスエロ・ポーラス検事総長は「憲法侵害があったかどうかを決定するのは憲法裁判所であり、憲法裁判所からの告発がない限りアクションを起こさない」ととりあえずは静観の構えです。

黙っていられなかったのは、次期大統領と囁かれるこの方。

「グアテマラには嘘つきな大統領はふさわしくない」と、相変わらずはっきりと物を言うテルマ・アルダナ前検事総長。「ジミー・モラレス大統領、もう嘘は辞めて司法に委ねよ」と言うタイトルのこの文章は、ジミーの国連演説に対する非難でもあります。

「あなたは選挙キャンペーンで『汚職も盗みもしない』と言ったではありませんか。あなたは汚職取り締まりの協力者ではなかったのみならず、その立場を利用して政治的決断を行いました。Cicig及びそのコミッショナー、イバン・ベラスケス氏への攻撃は、個人的な利害によるものです。今は国を優先し、勇気を持って司法に身を委ねるべきです。グアテマラ人は平和と正義を求めていますが、一方で発展と和解をも欲しています。『国の統合の象徴』が社会や経済を犠牲にし、自分の利害の為に国を利用している間はそのようなことは実現しません。あなたがやっていることは、グアテマラにはふさわしくありません。グアテマラ人はあなたの嘘は聞き飽きているのです」というような内容。

歯に衣を着せぬというのはこういうこと。ここまではっきり言い切れるってことがすごいです。

オットー・ペレスが大統領を辞任するしばらく前、政権が崩れていく様子をまるで泥舟のようだと思ったのですが、ジミー・モラレスは舟にも乗っていない、すでに溺れている状態のように見えます。ただし、周りからたっくさんの藁が投げ入れられていて、それを次々と必死に掴んでなんとかまだ沈まずにいるという。ここら辺だとpatada de ahogado(溺れる者の足蹴→無駄な努力)という言い方がありますが、ちょうどそんな感じ。

それにしても大統領の任期を終えて四畳半から出た途端、藁を投げ入れていた人たちがサッと引いていってしまうんじゃないかしらねぇ。遅かれ早かれ、司法の手はジミーに到達することh天地がいないでしょうし。

追放の地から

ライト・ライブリフッド賞というのは「現在のもっとも切羽詰まっている問題に対し実際的模範的な回答を示した人物・団体」に授与される国際的な賞で、「第2のノーベル賞」と呼ばれることもあるそうです。もっともそれはスウェーデンの財団が創設した賞だからなんじゃないかと思いますが、ノーベル賞との関係はないそうです。

そのライト・ライブリフッド賞の2018年の受賞者として前検事総長テルマ・アルダナとCicigのコミッショナーであるイバン・ベラスケスが選ばれたと今朝方ニュースが伝えていました。グアテマラの汚職追求に対する仕事が評価されたもの。

オットーさん、こんなところで名前出されても嬉しくない。。。よね?

どうやらこのコンビは高い評価を得ているようでありますね、グアテマラ以外では。「預言者は自分の故郷では歓迎されない」ってアレと同じようなもの?

相変わらず、グアテマラ政府はイバン・ベラスケスの入国についてはコメントしていません。「まだ帰ってきてないんだから、まだ起こってないことについては発言できない」なんだそうで、ああ言えば上祐的な何かなのか、こいつら。

そのイバンは、追放の地ニューヨークで今日こんなツイートをしています。

今日、Cicigの事務所前にバス7台に乗って多くの人たちがやって来ました。何でも「環境省で植林の作業をやる人を探しているから」と言われてバスに乗り、到着したのがCicig前だったと。何だ、Cicigの前に森作るのかい。

という話ではなく、どうやらCicigへの抗議デモをするために寄せ集められた人たちだったようです。「環境省」という話の他にも「ヨーロッパからの経済的支援」「道路掃除」なんてのもあったとか。

イバンのツイートは画像を消した音声だけのものですが、それに付いている文章は「必要としている人を欺いて貶め、利用するというのは、この悪意のある行為の首謀者のモラルの程度を示すものだ。哀れな」と、イバンの腹の底にふつふつと怒りが沸いているのが感じられるような文章です。

環境省は「無実だ」と言ってますが、さてどうなんでしょう。

実際、政府主導でジミー擁護のデモ行進が行われるという話があり(公務員は強制参加)、それ以外にも県知事が市長らにデモ行進を要請しており、サンマルコス県では市長が「そんなことに使う金はない」と反発しているのが報じられています。グアテマラの場合、知事は大統領が任命するので、知事が大統領べったりなのは不思議なことはないのですが。

そうそう、そう言えばその大統領、国連事務総長と10分間のアポを取り付けたそうです。さて、何の話をするんでしょうね。