Category Archives:

快食快眠

今月初めに韓国からグアテマラにやって来た78歳の韓国人の女性が、発熱、体の痛み、咳といった症状を訴え、本日国立病院を訪れたそうです。

「すわ、コロナウィルスか!?」というわけで病院では厳戒態勢が敷かれ、患者さんは隔離病棟へ。検体は直ちににラボラトリーへ送られ検査された結果、何としたことかあっという間に分析が行われ、その結果A型インフルエンザであったことが明らかとなったのでありました。一件落着。めでたしめでたし。

気になるのは、患者さんは今でも隔離されているんでしょうか、ってことだったりしますが…。

また、メキシコはチアパス州のタパチュラにはグアテマラの領事館があるのですが、グアテマラへの入国ビザを申請に来た4人の中国人について、領事館は「中国に滞在した後、まだ15日を経過していない」という理由でビザの発給を拒否したそうです。これは先日から取られている検疫措置の一環ではありますが、さて、この人たちがコロナウィルスに感染していた場合、領事館の人たちも感染したりしないんだろうか、ってそっちの方が気になったり。とりあえず咳をしてなければ、多分大丈夫、ってところ?

この辺りはまあ良いとして。

昨日だったか、密輸で押収された中国製のおもちゃが破棄処分となっていたのですが、そのニュースについていたコメントが「ウィルス感染の恐れがあるから、破棄して良かった」というトーンのものが多くてちょいとびっくり。以前、1ヶ月前に中国を出港した貨物船の乗員が下船を認められなかったという話もありましたが、どうも正しい情報が伝わっていないように感じます。

この新型コロナウィルス(COVID-19)の感染力が強いのは確かですが、感染経路が飛沫感染なのであれば、モノから感染することはまずないわけで(しかも長旅をして来たモノですし)、でもそういう情報はあまり伝わらないのですよね。中国からやって来たモノがそこにあるだけで、感染しちゃうんじゃないかという謎の恐怖。これ、グアテマラでコロナウィルス感染者が出ようものなら、もう一大パニックの出来上がり。

グアテマラはそれほど寒くない国ですから、インフルエンザなどの呼吸器疾患が流行するということはありません。むしろ蚊を媒介とした疾患(マラリア、デング熱、チクングニア熱)や不衛生な水・食物に由来する胃腸疾患といった暑い国・衛生状態の悪い国に多いわけですが。

というわけで何か資料はないかとゴソゴソ探してみました(ネットで、だけれど)。

見つけたのは保健省が出している「感染症週報」。昨年11月のNo. 47には「インフルエンザ及びその他ウィルス性呼吸器疾患」というドンピシャな特集が出ています。

それによれば、重症呼吸器疾患の症状を呈した患者さん1049人のうち、重症呼吸器疾患と確認されたのは663人(63%)で、この内581人がウィルス性疾患であったそうです。

内、A型またはB型インフルエンザは過半数の296人(51%)で、インフルエンザの患者さんの74%はA型インフルエンザ。

非インフルの患者さんのうち、91人(31%)がRSウィルス、次いでパラインフルエンザの80人(28%)。

また581人の過半数が女性で307人(53%)とのことで、女性の方がウィルス感染しやすいの?そういう私も、実は冷える乾季のこの季節、喉を痛めることが多いなぁ。上気道感染なのでこの類だと思うのですが、病院に行くほどではないので詳細は知らず。今年はあまり寒くないせいか、今のところ元気です。

さてこの呼吸器疾患を引き起こすウィルス、統計では子供の感染が高い…となっているのですが、やはりこれは小さい子供の場合は親が病院へ連れて行くから数が増えるのだろうと思います。大人はよっぽどのことがないと病院行きません…よね?

この統計、どの辺りで多く発生しているのかとか重症例(入院した数とか、ひょっとして死者とか)があったらいいと思うのですが、まあ全体として、それほど重大視されていないことなのかと思います。今年アメリカではインフルエンザによる死者が1万人を超えたとかそれに近いとか言われていますが、そういった規模になることはまずないと言っていいのではないかと。

とは言え、WHOは2018年に中米でのインフルエンザの増加を警告しており、近年ではインフルエンザワクチンの摂取が推奨されていたりします。このワクチン、A型、A(H1N1)、B型をミック氏した強力なモノ。一般には希望する人が有料で接種できるのですが、保健所などでは無料で接種しているという話も聞いたことがあります。詳細不明。

コロナウィルスについても、早くインフル同様ワクチンが開発され、その詳細が報道され、予防対策が広まるといいのですが。それまではとりあえず、よく食べてよく寝て手を洗う。

と言うわけで今日はもう寝ることといたしましょう。

 

 

詩人の死

グアテマラを代表する詩人ウンベルト・アカバル (Humberto Ak’abal) が昨夜亡くなりました。モモステナンゴ生まれのこのキチェー族の詩人・作家は、1月27日にトトニカパンの国立病院で下腹部の手術を受けたのですが、容態が思わしくなくグアテマラシティの国立サン・フアン・デ・ディオス病院へと搬送されたものの、到着して間もなく亡くなったのだそうです。享年67歳。

アカバルが作品を発表するようになったのは、内戦も終結に近づいた90年頃のことでした。当初はキチェー語で書いていたのではないかと思いますが、スペイン語はもちろん、やがて世界中のいろんな言語に翻訳されるようになりました。

2003年にはグアテマラの文学賞としては最高峰のミゲル・アンヘル・アストゥリアス文学賞に選出されるのですが、「アストゥリアスはその作品の中でグアテマラの先住民を侮辱している」と受賞を辞退。詩人なんて食えない職業の代表じゃないかと思うのですが、当然賞金も辞退ですよねぇ。なかなかに気骨のある人なのでした。

このビデオはアカバルの地元モモステナンゴで詩の朗読を行なった時のもの。平易な言葉で日常を綴った作品が多いのですが、それだけにアカバル特有の視点が光るのでありました。

「遠く」

この小さな国では
何もかもが遠い;
食べ物も
書物も
衣類も…

有名な方ではありましたが、決して裕福ではなかったようで、ご遺族は埋葬費用の募金を受け付けているくらい。お金がある方なら、国立病院ではなく私立の病院へ行っていたでしょうし、そうしたら手術も無事に切り抜けられたのかもしれません。もっともそれはアカバルらしくないという気もしますが。。。

アカバルの遺体は、現在グアテマラシティ1区にあるサンカルロス大学のパラニンフォ(旧学長棟)にあり、多くの人が訪れているそうです。ご冥福を祈りつつ。

セルヒオ・ラミレスのニカラグア

セルヒオ・ラミレスは現在、ニカラグアを代表する作家です。先日行ったブックフェアーでも著書が並んでいましたし、昨年はセルバンテス賞(スペイン語の作品を対象としてスペインの文学賞)を受賞している人ですが、過去にはダニエル・オルテガ政権下で副大統領を務めたこともあります(1985〜90年)。

もっとも、その後はサンディニスタとは袂を分かれ、もっぱら文筆業に精を出しているようですが、私が毎朝通勤時に聞いているラジオ番組で電話インタビューに答えていました

その内容をここに掲載しておきたいと思います。インタビュアーはルイス・フェリペ・バレンスエラとマリエロス・フエンテスです。


ーサンディニスタ革命から39年が経過しましたが、なぜこのような抑圧が起こったのでしょう?

私が悲観的な人間なら、ニカラグアの歴史は繰り返すのだと言うでしょう。独裁者が別の独裁者にとって代わる。権威主義者が別の権威主義者を倒すのです。1893年がそうでした。それから1970年代のアナスタシオ・ソモサ、そして現在のこの政権です。

残念ながら、革命は遠い昔の出来事のようです。それと言うのも、傷を負った現政権が大衆の意志に反しているということ以外、何も残らないからです。

2つの出来事は全く似通っていません。1970年代、若者は武器を手にしてソモサを打倒しました。今日、若者は自分たちの命を危険にさらしています。大きな違いはここにあります、以前は武装闘争でした、でも今は武器を手にしていません。

もう350人が亡くなりました。自分の身を防ぐ術もなく撃たれ、銃撃されて殺されたのです。これはかつてなかったことです。軍隊の持つありとあらゆる武器に丸腰で対抗しているの争です。

ーダニエル・オルテガが市民を攻撃するという決断をしたのはなぜでしょう?いつか気がつくことがあるのでしょうか?

その内、雲の上から降り、この国が廃墟となっているのに気づく時がやってきます。ニカラグアの経済はとても小さい。コスタリカよりはるかに小さいのです。既に外貨5億ドルを失いました、輸出は減少しています。30万人が失業し、レストランやバーは店を閉めてしまいました。6時以降は外出禁止令が出ています。

権力にしがみつこうとする人物にしか、このような状況を生み出すことはできません。市民と権力の間には大きな溝があります。市民は権力を拒否し、権力が直ちに小さくなることを希望しています。問題の解決のためには交渉する必要があります。内戦を起こしてはいけません。

ーオルテガの側にいるのは誰でしょう?

誰もいません。カトリック教会は暴力行為の被害を受けていることを告発しています。教会は略奪の被害にもあっています。仲介役である教会に対して戦いが仕掛けられています。民間企業は既にオルテガから距離を置いています。町の人々もそうです。

ストライキが呼びかけられた時、市民が亡くなりました。デモ行進が呼びかけられた時、通りは人で溢れました。オルテガは機関銃を持った側近に囲まれています。しかし、市民社会は背を向けています。

ー国際社会からの圧力についてはいかがですか?

とても重要です。問題が外側から解決すると言うことはできませんが、昨日の米州議会での決議はとても重要です。21ヶ国がオルテガへの非難決議に賛成票を投じました。棄権したのはボリビア、エルサルバドルと欠席したカリブの国でした、名前を思い出せませんが。つまり、ニカラグアは全く孤立しているということです。圧力はより大きくなります。

ロサリオ・ムリーヨはダニえ流・オルテガにどのような影響を与えているのでしょうか?

オルテガが彼女に与えた権力を有しています。そして大きな権力を受けたのです。このように親密な関係にある権力と言うものを私は知りません。どちらがどちらに影響を与えているのかはわかりません。二頭政府です。

ーアルノルド・アレマン(注;元大統領)のような人物はどうするのでしょうか?オルテガを支援するのでしょうか?

それはオルテガを権力につけた汚職システムの一部です。アレマンは国会で偽の野党を率いています。何の意味もありません。アレマンのような政治家は恥ずかしいと思っているので、このような機会には顔を出しません。

ーニカラグアの状況をこうやって話すことで身に危険があるとお考えですか?

ここでは誰もがリスクを冒しています。政府と同じテーブルについた全国対話のメンバーは、一人ずつ逮捕されていっています。先住民の代表であるメダルロ・マイレナは、警察官4人を殺害した容疑者となっています。ロサンゼルスに向かおうとしたところ、マナグア空港で逮捕され、翌日、裁判に付されました。

市民運動のリーダーや全国対話の他のメンバーも、警察が探し回っています。政府が全国対話を行うと言っている一方で、これに参加するメンバーや、立会人である司教・司祭を追求しているというのは説明不能です。

ペドロ・ホアキン・チャモロが「誰もが自分自身の恐怖に囚われている」と言った通りです。私は政治参加しているわけではありませんが、だからと言って沈黙するつもりもありません。

ー平和と和解を口にし、平和を守らない者を糾弾する政府のステートメントをどう分析されますか?

ジョージ・オーウェルの言葉のようです。真実とは反対のことを言っていることに気づく必要があります。昨日、米州議会でビデオが公開されました、良いビデオです。政府の代表、オルテガ、ムリーヨ、モンカダ外相の一言一言が。。。そのメッセージの側に映像を添えればもっと良いでしょう。システマチックな嘘です。

ー3ヶ月前、現在のニカラグアを予測できた人は誰もいません。あなたはいかがですか?

いいえ。私はセルバンテス賞の授賞式の前に、スペインにいました。そこで起こっていることを知り始めたのです。政府は小さな抗議を排除し、その後も同様で良いと思っていました。抗議のきっかけは年金改革でしたが、現在では誰もそんなことを覚えていません。

あれは草原に火を放った火花でした。今日では誰もそれを止めません。多くの抑圧があるにも関わらず、人々は再び通りへと出て行きます。この闘争を強いものにしているものがあるとしたら、人々が恐れていないということでしょう。

ーこれが内戦になる可能性があると思われますか?

その危険は常にありますが、避けるべきものです。教会も、企業も、市民運動のリーダーも、武器を手にしないようにと言い続けています。

内戦になって欲しいと思っている人はどこにもいません。2万人の死者を出したアナスタシオ・ソモサの時や、やはり2万人の死者を出したコントラとの戦いの時のように。丸腰のまま失われた350の生命の事をとても悲しく思います。英雄的なことではあります、武器では何も解決できません。

ー本日はサンディニスタ革命の39周年ですが、ダニエル・オルテガはこの日の前にいかなる蜂起も許さないつもりでした。

お祝いというのは一種の儀式で。。。これまではお祭りでした。かつては、マナグア湖の傍にある広場を人であふれ帰らせることができました。本日は今までのような大衆を集めることはできないでしょう。

マサヤで行われる別の集会であるエル・レプリエゲ(立てこもり)は大規模なお祝いでした。それを支援してきた市民の心は完全に離れています。なぜなら、その地区に死者がいるからです。軍人、公務員の子らが殺されています。もうすでに反対勢力に留まっていません。

ーどうしたら問題を解決できるのでしょう。選挙の前倒しで十分でしょうか、それともオルテガの辞任が必要ですか?

可能なことと、そうあって欲しいこととは別のものです。オルテガはバリケードを撤去し、通りをきれいにしたことで勝利したと思っています。国中、至るところに覆面をしたパラミリタリーがおり、市民を脅したり嫌がらせをしたりしています。譲歩をする必要はないと思っています。

しかし、現在の状況を見ると、オルテガは負けたと言えます。この状況は数ヶ月続くかもしれません。オルテガが2021年間で任期を続けたとして、任期を終えた時、この国がまだ血を流し続けていることはないと思います。彼は出口を探すために対話をしなければならない時が来ます。

ー少し前に、あなたはツイッターでこう書かれました。「モニンボは倒れなかった、沈黙もしなかった。倒れなければ黙しもせず、屈しない。モのモニンボは我々である」と書かれました。

兵士らが、パラミリタリーと警察官約1200人がニカラグアの歴史の中でシンボルとも言える地区のバリケードを破壊した時、スターリングラードの戦いでもあるかのような武器の音を聞きました。

市を占拠するというのは何を意味するのか?ナチスが軍隊を率いてヨーロッパの市を占拠したように入城するのか?それは人の心を征服するという意味ではありません。モリンボはニカラグアの歴史における反逆の杖でした。人々の魂は征服できません。

モリンボはアナスタシオ・ソモサに対する抵抗のシンボルでした。そして今再び、シンボルとなっています。


 

最後でふれられているラミレスのツイートはこちら。

モニンボぼ落ちなかった
沈黙もしなかった
落ちず、黙せず、屈しない
モニンボがある限り 尊厳も存在し続ける
モニンボはニカラグアであり
モニンボは我々であり
我々がモニンボなのだ

ブックフェアー

国際ブックフェアー (FILGUA: Feria Internacional de Libro en Guatemala)が今月12日から22日までの日程で開催されています。今年で15回目のブックフェアー、テーマは「おフランス」。

なので、フランスの作家も大きく取り上げられていますし、講演会もフランスがテーマとなっていたり。フランスと言えばユーゴーとか大デュマとかですが、今はそれほど興味あるわけではないので、講演会には食指が動きません。

大体、今年は溜まっている本を読むことに決めているので、今更ブックフェアーなんぞに行って新しい本を買うわけにはいかないのですよ!!!

そうは言っても折角のブックフェアー、行かないのもまた寂しい。

と色々逡巡しながら行ってきました。本は買いませんからね!!!買わないったら買わないの!!!

午後になったら混むだろうと思ったので、本日はW杯の3位決定戦が終わった後、ダッシュで出かけました。エルサル街道は途中で事故渋滞があったのですが、それ以外は交通量はあっても渋滞なし。ちなみに、3時間後くらいに同じ道を引き返した時、こっち方面(我が家への帰路とは反対方向)はメチャ混みでした。やっぱり早く出かけて良かった。

あ、そうそうベルギー、やっぱりいいチームですね。あのカウンターの切れ味、実に気持ちいいです。

さてFilgua。

Filgua

ここは元々会員向けスーパーだったのですが、現在イベント会場になってます。「国際」なので、近隣メキシコとかエルサルバドルとかニカラグアとかホンジュラスとかコスタリカとかペルーがブースを出したりしてました。なぜかないのはホンジュラス。

大人向けから子供向け、マヤ語の本やら子供向け学習教材など、いろいろ一度に見られるのは面白い。 でも折角ですから、普段行く書店で見られないような本を見てみたいですよねぇ。

Filgua

古書店も出店しており、なかなかお目にかかれないような年代物の本も。上の右側に並んでいる「アルスー」は先頃亡くなったグアテマラ市長アルバロ・アルスーを取り上げたメンデス・ビデスの作品ですが、それ以外は大体20年とか30年とか40年とか、そんな感じの完熟本。シミがあったりするけれど。。。

本棚の左側にある、男性の顔が表紙となっている本。これは最近出版されたのかな?「バイロン・リマ・オリバ」と言えばアルスーが大統領時代にボディーガードも務めた人であり、その後はフアン・ホセ・ヘラルディ司教殺害に関わったとして有罪判決を受け、服役中に殺害されたその人であります。そのリマ・オリバ
の「自分は無罪だ」という本なようで(著者は別人ですが)、「本は買わない」と決意してきたので買いませんでしたが、うむ、ちょっと気になる。。。

他にも面白そうと思った本はあったのですが、買っていません!いや、1冊だけ。。。本というか、小冊子。それからDVD2本。本じゃないから!!!

グアテマラで製作された映画で、見つけた時にちゃんと買っておかないと。

こうして、本の誘惑に少し負けたけれど、何とか生きて抜け出せた気がします。

そうそう、壁にあった展示によれば、グアテマラが誇るノーベル賞作家のミゲル・アンヘル・アストゥリアスは若い時に渡仏し、ソルボンヌ大学で勉強したのですが、担当教官がマヤに造詣が深い方で、ポポル・ブーのフランス語訳を出していらっしゃったのですね。アストゥリアスは在学中に級友のメキシコ人とともに新たなスペイン語訳を行い、その後も「カクチケル年代記」なんかも訳しています。ただ、これは原語からの訳と言うよりは担当教官が作ったフランス語訳からの訳だったようです。「魔術的リアリズム」はマヤ人とフランス人に影響されて出来上がった物だったってことでしょうか。

Filgua

フランス時代のアストゥリアス。わー。何だかコミックにでも出てきそうな顔立ちだわー。それにしてもこの時代、結構多くのグアテマラ人がパリにいたような。基本的には資産家の子女でなければ無理でしょうが、前世紀前半のグアテマラの文化はおフランスの影響が大きそうです。

ペンス副大統領のグアテマラ訪問

アメリカ副大統領マイク・ペンスが本日グアテマラを訪問。滞在は数時間で、やって来て、会談して、記者会見して、バイバイ。あっという間でした。

左からサルバドル・サンチェス・セレン(エルサルバドル)、マイク・ペンス(アメリカ)、ジミー・モラレス(グアテマラ)、フアン・オルランド・エルナンデス(ホンジュラス)。後ろの旗とは並び方が異なるのでご注意。

中米の首脳を一つところに呼びつけて、何の話をするかと言えば、やっぱり移民以外にはありません。「アメリカに来るのならいつでもウェルカムだよ、だけど合法的に来てね」というのが要点だったそうですが、そんなわかりきった話をするために3バカトリオ、じゃなくて3人の大統領を呼びつけたの?

ま、今回の訪問はメインはブラジルとエクアドルで、グアテマラは帰り道に立ち寄りました、ってことなのかもしれないので、ま、いいです。

大統領たちが話し合っている隙に、同行していた妻のカレン・ペンスさんはフエゴ火山の被災者のキャンプを訪問。

多分これは、日本が緊急援助を行ったテント村ではないかな。こちらは空港からヘリコプターで行ったらしいです。そりゃま、車で行ってたら帰る時間にあに合わないもんな。

今日の午前中にグアテマラ入りしてペンスさんの到着を今か今かと待っていたサンチェス・セレンとJOHも、言いたいことは言えたのかな。聞いてもらえるかどうかは別の話ですけれども。

ひょっとしたら、ペンスよりもサッカーのワールドカップの結果の方がよっぽど気になっていたのかも。幸い、訪問の日程と試合は重ならなかったのではありますが。

ペンは剣より強いけれど

でもピストルには敵わない。

5月3日は世界報道自由デーでした。ラテンアメリカは未だに真実を追求しようとする記者が生命を落とすことのある地域でもあります。

先日ニカラグアで起こった暴動では、記者がライブで中継していたところを撃たれて亡くなるなんて事件もありました。そうでなくても権力に立ち向かおうとする報道が、嫌がらせ・脅迫を受けるなんてアタリマエ。実際に襲われ、亡くなる人だっているわけです。セクハラやらパワハラなんてまだまだ可愛いもの、なんて言ったら語弊があるでしょうが。

記者だけではありません。人権活動家、先住民活動家と言った人たちや、大企業、農場主に反対しようとする人たちも同様。ホンジュラスのベルタ・カセレスさんはレンカ族の先住民であり、フェミニストであり、環境活動家でした。

ここいらでは、田舎の安い土地を大企業が法を無視して買い上げ、採鉱を行ったり工場やインフラを整備しちゃう、なんてこと普通に行われています。ベルタはそれに反対する声を上げ、DESA(エネルギー開発社)や環境省を告発した人でした。脅迫を受けたのはベルタだけではなく家族も同様。そのため、家族は国外へ脱出したのですが、ベルタはそこに留まり戦いを続けたのでした。

2016年3月2日深夜のこと。ベルタは自宅にいたところを襲われ、撃たれて亡くなったのでした。享年42歳。ベルタ殺害の一報はホンジュラス国内・国外へと広まり、大きな反響を呼んでいます。

実行犯グループは間も無く逮捕されていますが、本年3月2日、殺害を指示したとされるロベルト・カスティーヨが逮捕されました。カスティーヨはDESAの幹部で、ホンジュラス西部に水力発電所を建設するプロジェクトを推進していたとか。

グアテマラでも同じような話があったよな。。。イドロ・サンタ・クルス(イドロ・サンタ・クルス I II III IV V)とか、鉱山とか。殺人こそはないけれど、大企業の口車に乗せられて水力発電所なり鉱山なりができちゃうけれど、後で「こんなはずではなかった」と地元住民が後悔する。でも、時既に遅し。。。

環境を主張して戦うのは、実際にはとても難しいことです。だって電気だって必要じゃないですか。仕事だってそこでゲットできるじゃないですか。みんながみんな、同じ思いを共有してくれるわけではないので。

そんなところに起こったベルタ殺害事件。これはむしろベルタの活動の正当性を裏付ける結果ともなってしまったようです。ロベルト・カスティーヨが実際の黒幕だったのか、さらなる黒幕がいるのかどうか、

現在、ベルタのドキュメンタリーが製作されているようです。ベルタの意志が多くの人に受け継がれていきますように。

街中のオデッテ

今日土曜日は大きな動きはなかったものの、憲法広場や国会前には自発的にやってきたという人の姿がちらほらあったそうです。

午後になって人の数は増えてきたものの、雨も降り始めたし、その後どうなったんだろう。それでも、こういう息の長い抗議行動が続いてくれることを願っています。

さて、今日は久しぶりに政治を離れたテーマです。

先週15日に国会へ行った時のこと。国会脇の通りに絵が描かれているのを発見。

DSC07648 あっ。この絵は。。。

カルロス・バレンティ!

なんでもバレンティ一家はこの付近に住んでいたのだそうです。バレンティについては以前のエントリー「カルロス・バレンティのこと」「カルロス・バレンティの父」をごらんください。

それでここにバレンティの絵を元にした作品を公開しているのかしら。

DSC07660

オデッテを元にした絵のようです。

ODETTE

こちらが本家オデッテ。うん、モダンにアレンジされてます。でもバレンティのオデッテだとちゃんとわかるようにアレンジされている。すごいなぁ。

デモに参加すると、思いがけなく良いものを見つけることもある、というお話でした。